SOTO「ウインドマスター」と比べると、どう?
高火力なのは?
一番気になるのは、やはり「どっちが高火力なの?」というところではないでしょうか。というわけで、ここでひとつ実験を。
方法は、200mlの水の沸騰スピードを計測するというシンプルなもの。どちらもエバニューのチタン製のクッカーを使い、風の影響を考慮して、あえて室内で実験開始!
ちなみに「ウインドマスター」の標準装備のゴトクは3本脚ですが、条件を揃えるためオプションの4本脚のゴトクを装着しています。
実験結果は、インテグストーブが2分、ウインドマスターが3分で沸騰。というわけで、この実験では「インテグストーブ」の方が高火力という結果に!
念のためアルミクッカーに変えて検証も。火柱の長さも同じにして計測してみましたが、「インテグストーブ」が1分30秒、「ウインドマスター」が2分という結果。
やはり「インテグストーブ」の方が高火力と言えそうですが、スペック上の発熱量は同じのようです。
インテグストーブ | ウインドマスター |
3.3kW / 2,840kcal/h(IP-250T使用時) | 3.3kW(2,800kcal/h) |
風に強いのは?
風のある山の頂上で、耐風性も比較してみました。
200mlの水をほぼ同じ熱量で同時に加熱してみたところ、両方とも2分で沸騰。ここは互角か!? と思いきや……
終わってみれば「ウインドマスター」の方が10秒ほど早いという結果に。
考えられる理由としては、噴射口とクッカーとの距離。写真のように「インテグストーブ」は噴射口とゴトクまでの距離があるので、熱が少し逃げてしまったのかもしれません。
こちらが「ウインドマスター」。炎とクッカーの底が近いですよね。微妙な違いではありますが、この結果から、風が強く吹き荒れる環境では「ウインドマスター」の方が沸騰スピードは早いかもしれません。
あくまで私個人による実験のため必ずしも正解ではないかもしれませんが、参考にしていただけたら嬉しいです!
軽量コンパクトなのは?
重量は「ウインドマスター」の方が67gと軽く、収納サイズも「ウインドマスター」は47×51×H88mmで、「インテグストーブ」は73×47×H101mm。
サイズに関してはギリギリ500mlのクッカーにも入る「ウインドマスター」の方が、スタッキングもしやすく軍配が上がりました。
インテグストーブ | ウインドマスター |
100g | 67g |
73×47×高さ101mm | 47×51×高さ88mm |
他にもあった!細かい構造の違い
ガスの噴出孔は両方とも放射線形状ですが、その数は「インテグストーブ」の方が少ないようです。個人的な経験からは、少ない方がガスの噴出力が強く感じます。
また、点火装置が「インテグストーブ」の方がガッチリしていて頑丈な印象。スマートなのは「ウインドマスター」ですが、外側に通されている「インテグストーブ」の方が壊れにくそうですね。
価格の違いは?
「ウインドマスター」は8,965円で、「インテグストーブ」は9,900円。「ウインドマスター」の方が少しだけ安いですが、ここでポイントになるのが「ゴトク」。
「ウインドマスター」の標準装備のゴトクは3本脚で、しかも小型サイズ。大型の4本脚にしたい場合は、別で買う必要があります。そのうえ脱着式なので、付け替える際にゴトクを紛失したり忘れてしまう恐れも……。
諸々を考えると、4つ脚の大型ゴトクが一体化している「インテグストーブ」の方がラフに使えるし、結果コストパフォーマンスも良いのではないでしょうか。
インテグストーブ | ウインドマスター |
9,900円 | 8,965円 |
SOTO マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310
サイズ | 幅90×奥行117×高さ100mm(3本ゴトク使用時) |
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収納時サイズ | 幅47×奥行51×高さ88mm |
重量 | 67g(3本ゴトク使用時) |
発熱量 | 3.3kW(2,800kcal/h) |
使用時間 | 約1.5時間(SOD-725T使用時)、約0.68時間(SOD-710T使用時) |
SOTO ウインドマスター専用ゴトク SOD-460
収納時サイズ | 47×奥行77×高さ44mm |
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重量 | 27g |
「インテグストーブ」の気になる点
点火装置の位置が…
通常、点火装置は火力調整用のツマミの横にあるパターンがほとんどですが、「インテグストーブ」に関しては横向きになります。
点火装置はクッカーを置いてしまうと見えないケースが多いため、視認してなくても押せるポイントが嬉しいのですが、少し慣れが必要ですね。
クッカーとの相性も要チェック
「インテグストーブ」のゴトクは二段階にサイズを変更することができますが、広くした状態だと小さなクッカーが傾いてしまいます。
点火する前には必ず、クッカーに合わせてゴトクを調節しましょう。
インテグストーブで、冬を乗り切る!
「インテグストーブ」はこれひとつで通年キャンプができるだけでなく、登山でも使用もできるオールマイティさもかなり魅力的でした。
「ウインドマスター」と悩まれる方も多いかと思いますが、ゴトク一体型の「インテグストーブ」にしてみるのはいかがでしょうか?
プリムス インテグストーブ P-157
収納時サイズ | 7.3×10.1×4.7cm |
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ゴトク径 | 148mm |
重量 | 100g |
出力 | 3.3kW / 2,840kcal/h(IP-250T使用時) |
ガス消費量 | 220g/h(IP-250T使用時) |
燃焼時間 | 約62分(IP-250T使用時) |