小さいけど、めちゃくちゃ遊べるストーブ
唯一無二のストーブを発見! なんとこちらの焚火台、片手サイズの収納・りんご1個分(285g)の軽さ、さらに二次燃焼構造という特徴があるんです。
二次燃焼するストーブや焚き火台は、ある程度大きさがある印象ですが、手のひらサイズに収まっているのは驚きです。
しかも、ただ小さいだけでなく、使用できる燃料の幅が広く、調理も楽しめるというメリットもあるんだとか。
でも、こんなに小さくて本当にしっかり二次燃焼できるの……? と半信半疑の筆者。実際に使って検証していきます。
二次燃焼とは
二次燃焼とは、煙の原因になる燃え残りのガスに再度空気を送り燃焼を促すこと。効率よく燃焼し続けることで、煙や燃え残りが少ないのが特徴。焚き火台の場合、壁面が二重構造になっており下部と上部に空気孔を設けることで、熱された空気を循環させ効率的な燃焼を促している。
日本に新規参入してきたブランド「セロトニン アウトドア」
今回筆者が使ってみたストーブは、Serotonin Outdoors(セロトニン アウトドア)というブランドの「Secondary Burning Camping Stove(以下略:セロトニン)」というアイテム。
2020年に設立された香港発のブランドのもので、日本の正規代理店としてZEN Campsを運営する「YOLO Goods Company」が取り扱いをスタートしています。
現在、クラウドファンディングでこのセロトニンのストーブを展開しています。
チタン製・ステンレス製の2素材
左:ステンレス製、右:チタン製
セロトニンは、チタン製(重量285g)とステンレス(重量476g)の2種類が用意されています。仕様やサイズは全く同じなのですが、素材の特性上より軽いチタン製のものを筆者はチョイスしました。
どちらも使用時サイズは、18×9×14.7cm、収納時サイズは15.5×9×2.5cmです。
いざ開封!組み立てみた
収納袋付きのセロトニン。全てのパーツをここに収納でき、生地もしっかりしているので持ち運びも安心です。
付属の説明書は英語表記ですが、全工程イラストで記載されているので直感的に理解できます。
全パーツはこんな感じ。組み立ては簡単です
クラウドファンディングで基本の「スターターセット」として販売しているのは、こちらのセット。本体、ストーブ台、五徳、収納袋がセットになっています。
1|ストーブ台の脚を開く
まずはベースとなるストーブ台の足を広げます。
ロックボタンなどはありませんが、脚をしっかり開くと固定され、持ち上げても脚がブラブラすることはありません。本体の灰受けの役割を担ってくれるパーツです。
2|本体のメインプレートを組み立てる
次にメインのプレートを組み立て。爪で引っ掛けるだけの簡単構造です。
3|組み立てた本体をストーブ台にのせる
続いて、先ほど組み立てたストーブ台にのせます。ブランドロゴの書いてある2重構造のプレートを持つと外れてしまうので、短辺側のサイドプレートを持つようにしましょう。
4|ロストルをのせて終了!
最後に底板(ロストル)をセッティングします。上から載せるだけなので簡単です。焚き火をするだけなら、組み立てはこれだけで終了! 軽くて小さい分、組み立ても大変なことは一切ありませんでした。
調理をする場合は、五徳も組み立てよう
五徳は上下が判別しにくいですが、細いスリット同士が噛み合うようにセッティングしましょう。
スリットが両サイドに2箇所ずつ入っているので、差し込む位置によって五徳のサイズを調整することも可能です。スリットも直線ではないので簡単に崩れることがありません。
セッティングはこれで完成。
マルチすぎ!5つの燃料を使って楽しめる
セロトニンで使える燃料
- 1、薪や小枝
- 2、ペレット
- 3、木炭
- 4、アルコールストーブ
- 5、固形燃料
早速燃焼に入る前に、使用できる燃料についても見ていきましょう。
ストーブといえば、薪や小枝を使って燃焼させるイメージが一般的ですが、なんとセロトニンは5つもの燃料を使うことができます。
ここからは、筆者がこの5つの燃料を使って実際に焚き火や調理をした様子をレポートします。
燃料1|小枝を使って「焚き火」してみた!二次燃焼は?
まずは、一番スタンダードな楽しみ方。薪や小枝を使って焚き火をしてみます。落ちている小枝や松ぼっくりなどを現地調達するのも醍醐味のひとつですね。
市販の薪(30〜40cm程度)をそのまま入れるのは少々無謀なサイズなので、斧や鉈などを使って細くしたり、ノコギリなどを使って短くする必要があります。
ブッシュクラフトが好きな方にとっては、とても楽しめるストーブだと思います。