ホットサンドメーカー5つを比較!【直火式・ダブル編】
以前、こちらの記事でシングルタイプの直火式ホットサンドメーカーを検証しましたが、今回はダブル編。シングルは比較的どのモデルも仕様は似ていましたが、ダブルは見た目も仕様も個性が光る結果に!
当記事では食パン2枚で2個作るダブルタイプを検証。今回も人気のホットサンドメーカーをピックアップし、特長や焼きあがりを徹底検証していきます!
5モデル同じ条件で検証していきます
今回用意したホットサンドメーカーはこちらの5モデル。
(上段・左から)
検証方法はこちら
シングル編と同様、使用する食材は、1つのホットサンドにつき食パン8枚切り(2枚)、コロッケ(1個)、千切りキャベツ(20g)、スライスチーズ(1枚)、ソース(20g)。それなりに厚みがあって、溶け出す可能性があるものを用意しました。
全部挟んでみるとこのような感じ。検証にはちょうどよさそうなボリューム感!
食パンについては、8枚切りもしくは6枚切りを推奨するメーカーさんが多いので、今回は8枚切りを使用します。
また火力も同じになるように、弱火~中火の間にテープを貼って目印にしました。
焼き時間は片面2分ずつ、合計4分に統一して焼いていきます。
早速、各モデルの特長やディテール、焼きあがりなど詳しくみていきましょう。同じ“ホットサンドメーカー”でも、各モデル個性が出ていておもしろい……!
《プレート》にはどんな違いがある?
まずはプレート部分からチェック!
プレートは分離型or一体型、ハンドルにも工夫が
プレートは、チャムス、スノーピーク、コールマン、ロゴスが「分離型」で、バウルーのみ「一体型」。「分離型」の特長は、プレート同士が取り外せるため洗いやすいところ。
その一方で、「一体型」は連結させる必要がないため使いたいときにサッと使え、途中で外れてしまう心配がありません。カチャカチャ音が少ないのも大きな特長です。
ちなみに「分離型」、「一体型」どちらもミニフライパンとしても機能するので、ウインナーや餃子を焼きたいときにも使えます。
とくにダブルは部屋がふたつあるので、1枚の食パンを半分にカットして片方でホットサンド、もう片方でウインナーを焼いたりスクランブルエッグを作ったりすることが可能になります。ひとり分の朝食作りにはコレがとっても便利!
ちなみに、コールマンとロゴスはハンドルの取り外しもOK。組み立てる際は少々手間がかかりますが、コンパクトに収納できるのはうれしいポイントです。
スノーピークはハンドルが可動式になっており、折りたたむことでコンパクトにできるギミック。ただ取り外す手間なくコンパクトにできる反面、使っていくうちにハンドル付け根のパーツが緩むことがあるのでペンチを用意しておくとストレスがありません。
続いてプレート同士のはめ込みについても見ていきましょう。
分離型のコールマンとチャムスは蝶番のしくみで、かんたんに連結完了。
スノーピークとロゴスはスライドしてはめ込む方式。最初は少し手間取るかもしれませんが、慣れてしまえばさっとできます。
バウルーは一体型なので、はめ込み不要。すぐに使えます。
パンの耳まで丸ごと挟める!(例外あり)
チャムス、バウルー、コールマン、ロゴスの4モデルは、パンの耳は切らずにOK。正方形の食パンがそのまますっぽりおさまるサイズ感。
スノーピークも耳付きのまま入らないことはありませんが、耳を切って使う(もしくはサンドイッチ用の食パン)を前提としたデザインのため、耳を落とした方が焼きあがりがきれいになります。これは後ほど実際に焼いてご紹介します。
分厚い具材を挟むカギは、プレートの“空間”にあり
厚みは、筆者実測でおよそ3~4 cm。四角だったり、丸みを帯びていたり、若干形に違いはあるものの、どのモデルも分厚い具材を包み込める“空間”があります。この空間の広さこそが、ホットサンドの可能性を広げています。
使いやすさを握る《ハンドル》
続いてハンドル部分。比較してみると、ここにもそれぞれ個性が光ります……!
圧着をサポートする“ストッパー”の存在
具材をしっかりと挟み込むために欠かせないのが、ストッパーの存在。チャムス、スノーピーク、バウルー、コールマンは、ハンドル下部に金属パーツを引っかけて圧着をサポートするしくみ。直火式のホットサンドメーカーの多くはこのタイプが主流です。
一方ロゴスは、溝に金属フックを引っかけて圧着をサポートするしくみ。取り外しには少々力がいるので慣れるまではやりにくいかもしれませんが、その分がっちりとロックできます。
握りやすい工夫がされている
バウルーは親指に沿う形に、チャムス、ロゴスは滑り止めをつけ、よりハンドルを握りやすくしています。
《焼き印》もそれぞれ
ホットサンドといえば、焼き印も楽しみのひとつ! それぞれの焼き印も見ていきましょう。
コールマンはポップなランタンのマーク。ランタンはコールマンの象徴でもありますよね。
チャムスはブランドロゴとチャーミングなブービーバードの2種類。オモテウラで両方の焼き印がつけられます。
ロゴスはブランドロゴとメイプルリーフのマークで、チャムス同様、1度で異なる焼き印が楽しめます。
一方、スノーピークとバウルーは焼き印なしのシンプル派。じつはこれにも利点があって、凹凸がない分、炒め物など調理しやすい特長があります。「ミニフライパンとしてもたくさん使いたい!」という方は、焼き印がない方が使い回ししやすいです。
気になる焼きあがりは……!?
それぞれ片面を2分ずつ焼き、待つこと4分。こんがりきつね色のホットサンドが完成!
スノーピークについては、左が耳つきのまま焼いたもの、右が耳をカットして焼いたもの。耳付きだと少々不格好に見えますが、どちらもおいしいことに違いはないのでこれは好みの問題かも。胃袋に入っちゃえば一緒!
具材のこぼれにくさは?
前回のシングル編と同様、ボリューミーなコロッケやとろけるチーズ、千切りキャベツなどを挟んで焼きましたが、すべてのモデルにおいて、具材がはみ出したり、チーズが漏れ出したりすることなく、しっかりとサンドされていました。
中はアツアツ、パンはカリッ。 これが直火式ホットサンドメーカーのすてきな魔法だと思う……!
あなたならどれを選ぶ?
今回検証した5モデル、食パン2枚で2つのホットサンドが作れるところは同じですが、メーカーそれぞれ趣向を凝らしていて、同じジャンルでも全然違っておもしろいなぁ~と感じました。
あ~ソトでも家でもホットサンドが食べたいッ……!
スペックと特長をおさらい
あらためて、今回紹介した5つの人気モデルをおさらいしましょう。
製品名 | チャムス ホットサンドイッチクッカー ダブル | スノーピーク ホットサンドクッカー トラメジーノ | バウルー サンドイッチトースター ダブル | コールマン ホットサンドイッチクッカー | ロゴス ホットサンドパン |
定価 | 6,380円+税 | 7,300円+税 | 4,500円+税 | 3,618円+税 | 3,400円+税 |
使用サイズ(cm) | 幅15cm×長さ35 | 幅19cm×長さ33 | 幅14.2cm×長さ35 | 約13.5cm×長さ40 | 幅12cm×長さ36 |
重量(g) | – | 850 | – | 550 | 490 |
プレート | 分離型 | 分離型 | 分離型 | 分離型 | 分離型 |
厚み(cm) | 4 | 約3 | 約3.7 | 約3.8 | 約3.5 |
パンの端の圧着 | できない | できる | できない | できない | できる |
ハンドルの滑り止め | あり | なし | あり | なし | あり |
フッ素樹脂加工 | あり | なし ※シリコン加工あり | あり | – | – |
チャムス「ホットサンドイッチクッカー ダブル」
ポップ&カラフルなデザインが人気のチャムス。ウェアや小物のイメージが強いチャムスですが、実はテントやダッチオーブン、折りたたみチェアなどキャンプギアも数多くラインナップしています。
チャムス ホットサンドイッチクッカー ダブル
スノーピーク「ホットサンドクッカー トラメジーノ」
キャンプギアの開発のみならずキャンプ場もプロデュースしているスノーピーク。昨今のキャンプブームを支え続け、日本のキャンプ文化を築き上げたアウトドアメーカー。“トラメジーノ”は、イタリア語の「TRAMEZZINO(挟んで食べる)」が語源。
スノーピーク トラメジーノ
バウルー「サンドイッチトースター ダブル」
1970年代の発売以来、長年にわたって愛され続けているホットサンドメーカーの定番。ちなみに“バウルー”とは、ブラジル・サンパウロ州にあるバウルー村出身の青年が、そのむかし学生寮で器具の原型を使っておいしくパンを焼いて食べていたことに由来するんだとか。
バウルー サンドイッチトースター ダブル
コールマン「ホットサンドイッチクッカー」
エントリーからコアユーザーまで幅広い層から支持を得ているコールマンは、今年で誕生120周年。今も昔も“色あせない愛”を掲げ、独自のユニークなアイテムを生み出し続けています。
コールマン ホットサンドイッチクッカー
ロゴス「ホットサンドパン」
お手頃価格で、遊びゴコロあるキャンプギアが大得意のロゴス。2018年に食べて遊んで泊まれるテーマパーク「ロゴスランド」を京都にオープンし、新たな視点でアウトドアの楽しさを発信中。
ロゴス ホットサンドパン
▼シングル編はこちら