田中ケン氏連載企画:アウトドアで人生が変わった『僕のターニングポイント・キャンプ料理編』

アウトドアを仕事とする『快適生活研究家・田中ケン』氏に、アウトドアに関するモノ・コト・ヒトとの出会いを連載していただくこの企画。どんなターニングポイントがあったのか、語ってもらっています。


僕のアウトドア三大要素

僕の人生を変えた様々なアウトドアとの出会いについて、CAMP HACKでの連載第2回を迎える。今回は”キャンプ料理編”との出会いや僕の考え方について話すとしよう。

MG_4595僕が考えるアウトドアの三大要素、それは“食”“住”“遊”だ。
自然の中で思いっきり遊び、快適な居住空間で過ごし、おいしい食事、お酒を楽しむ。
これが僕にとっての最高のアウトドアスタイル。どれか一つ掛けていてもだめなのだ。撤収が終わった時に何か物足りなく感じてしまうのだ。だからこの3大要素をどんな時も決して手を抜くことはしない。

FH000016とはいっても、いつも激しくカヌーを漕いだり、ガンガン山に登ったりするのではないし、いつも、最高のギアに囲まれて整った施設のキャンプ場でキャンプを楽しむわけでもない。もちろん、最高級のシャンパンを飲みながらフランス料理を楽しむわけでもない。アウトドアではいろいろなシーンがある。たとえ同じ場所でアウトドアを楽しんでも、季節や気候によって同じ状況になることはない。だから楽しいんだが。

「工夫すること」それがどんなシーンでも楽しめる秘訣

4f650bec2ef6d98ca8f8adf14622eceaキャンプサイトにしても場所によってギアを選ぶ必要がある。いつも大きく快適なテントで寝ることができるわけでもないし、北アルプスの山の上では小さな山用のテントで寝ることになる。食事もそうだ。オートキャンプであればそれなりの道具を持っていくこともできるがバックパッキングであれば、最小限のギアしか持っていくことができない。

どうすればいいのか、その答えはこれしかない、「工夫すること」である。その状況に合わせて工夫する。天気やシチュエーションに合わせて工夫する。そして、どういう状況になってもこの工夫する余裕を持つことが大事だと思う。


今回は”食”について

_MG_7040ちょっと偉そうに書いてしまったが、この工夫することを覚えるとどんなシーンでも楽しめる。

で、今回は“食”“住”“游”の“食”についてちょっと・・・僕はドイツ系の親父と日本人の母親から3人兄弟の次男として生れた。まぁ、このことは前回に書かせてもらったので省かせてもらう。僕が子供のころは“男子厨房に近づかず”の雰囲気が世間に流れ、料理人でもない男が厨房に立つなんてことがない時代だった。

しかし、親父は休みの時は必ず家族に料理をふるまってくれた。料理に対しての意識は、親父の影響は少なからず受けているだろう。

_MG_6956モデルという仕事に就いた最初の2年近くは仕事もなく、アルバイトをしながらの貧乏生活。実家暮らしとはいえ食事は自分でやらなければいけない。親父がやっていたことを見よう見まねで作っていた。パスタやシチュー、なんかわけのわからない炒め物・・・おいしいものもたまにはあったが、一口で箸をおいてしまうものなど、まぁ、数多くの失敗を繰り返したものだ。この失敗が、アウトドアでの料理に生かされているのは間違いない。

_MG_7092初めてキャンプに行ったのは今から25年以上前になる。モデル時代の先輩に連れて行ってもらった。もちろん初めてだから設営を含め何もできることはない。指をくわえて見ているだけだった。

夕食の時間になり、ツーバーナーをつけることもできない僕は相変わらずイスに座ったまま黙って眺めている。

VV6C7428先輩が作ってくれたのは、メキシコ料理のフルコース。最初にガッカモーレとサルサソース、それにチップスが出てきた。シャンパンを開けこれを楽しむ。その後にビーフ、ポーク、ソーセージを炒めたものにレタス、トマト、チーズ。温められたフラワートルティーヤ。そう、それは本格メキシカンレストランで食べるようなタコスだった。

_MG_6878お酒はシャンパンから白ワイン、そしてテキーラに代わる。太陽が西に傾き、ランタンに灯がともった。ゴォーっという何とも言えない音がキャンプサイトに響き渡る。楽しい会話、おいしい食事、うまい酒。もう、たまらない。

縺ゅ◆繧・_MG_0377こんなアペを楽しんでいる間にツーバーナーの上の鍋ではおいしいシチューが煮込まれている。これぞ完璧なる演出。最後のメインディッシュは今では僕の得意料理にもなっているチキンのトマト煮メキシコ風のチラキレス。うまい。本当にうまかったのである。このメインディッシュを楽しむときにはお酒は赤ワインに。

まさにアウトドアでメキシコ料理のフルコースを楽しんだのである。食後は焚火を楽しみながら夜がふけるまで会話とお酒を楽しんだ。まさに僕がアウトドアにはまった瞬間だった。そしてこのアウトドアでの食事が、僕のキャンプでの料理に大きな影響を与えたのである。


この体験から得た、キャンプ料理に対する考え方

63家で食べる料理にしても、どこかのレストランで食事をしても、居酒屋で一杯飲むにしても、メニューが一品ということはない。前菜が数品あり、メインディッシュを楽しむ。アウトドアでそれれをしないというのは、おかしな話だ。

僕は最低、3品の料理を考える。まず、シチュー系のメインディッシュを仕込む。それをツーバーナーの上で煮込んでいる間に冷たくてもおいしいマリネやサラダを準備する。続いてメインのシチューをサブバーナーに移し、熱々のアぺ作りに取り掛かる。メインができるまで冷たいアペと熱々のアペを楽しんでいる時間こそが、メインディッシュの最高の調味料代わり。そして、おいしいシチューができあがる。これでアウトドアでも完璧なフルコースを楽しむことができるのだ。

みなさんもキャンプ料理をもっと楽しんでみてはいかがだろうか?きっと、僕のようにもっとアウトドアにのめり込むきっかけになることだろう。

もちろん、そのシチュエーションに応じた「工夫」は必要だけどね!!

春の訪れを知らせるアウトドアイベント『TOKYO outside Festival2016』

17196_619147141562299_117437551425658152_nイベントプロデューサーとしても活動している僕が手がけるイベントが初春に開催予定。

僕が考える「かけがえのない豊かな時間」を体現した同イベントは、東京の中でも中心に位置する新宿で、手軽にあらゆるアクティビティに触れられるめったにないチャンスを作ろうと思って始めた。

11102793_619147351562278_8411208261894415186_nコールマンをはじめとするキャンプブランドの出展もあり、キャンプ初心者の方にテントに触れてもらえる貴重な機会になればいいと思っている。

無題キャンプ料理も充実しており、メインディッシュとなる肉料理からデザートまで店を構える予定だ。

11130133_620320181444995_8936760938159361513_nそして忘れてはならないのがアクティビティだ。子どもが思いっきり遊びまわれるもの多数準備しているので、親子の来場者に来てもらえるとうれしい。さらに、ワークショップや大人も楽しめるようにアウトドアウェアのショップも多く協賛してもらっている。1日では遊びきれないボリュームの内容になっているはずだ。

春の訪れを、新宿で僕と一緒にアウトドアを通じて感じてみませんか?

『TOKYO outside Festival2016』開催概要
2016年3月26日(土)・27日(日)
開催場所:新宿中央公園
住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿2-11
詳細はこちら


 

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田中 ケン

快適生活研究家。アウトドア雑誌などのメディア出演、アウトドアイベントのプロデュースなど多方面で活躍中。アウトドアライフを提案する「ダディーズオピニオン」を設立後、群馬県北軽井沢にてキャンプ場「outsideBASE」を運営している。

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