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田中ケン氏 レイドゴロワーズ

田中ケン氏連載企画:アウトドアで人生が変わった『僕のターニングポイント・サバイバルレース編』

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アウトドアを仕事とする『快適生活研究家・田中ケン』氏に、アウトドアに関するモノ・コト・ヒトとの出会いを連載していただくこの企画。どんなターニングポイントがあったのか、語ってもらっています。

田中 ケン

制作者

田中 ケン

快適生活研究家。アウトドア雑誌などのメディア出演、アウトドアイベントのプロデュースなど多方面で活躍中。アウトドアライフを提案する「ダディーズオピニオン」を設立後、群馬県北軽井沢にてキャンプ場「outsideBASE」を運営している。

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田中 ケンのプロフィール

人生を変えた出来事「レイドゴロワーズ」の出場

人には一生のうち何回か人生を変える出来事がある。僕にも今までに何回かそんなときがあった。

「レイドゴロワーズ」。5人一組(女性を必ず1人以上)でエンジンなどの動力を一切使わず、体力と知恵、経験と限られた道具を使い、約500㎞の行程を2週間かけて走破する。しかも、約50か所のチェックポイントを探しながら、様々な種目をこなすサバイバルレース。人間版パリダカールラリーとも呼ばれ、かなり激しいレースだ!

僕の人生を変える大きな出来事は、このレイドゴロワーズ出場だった。28歳の時である。アウトドアを初めて数年の年月が経っていた。

モデルという仕事をしていたこの時期、体を作るために、ジョギングやジム通いをしていた。山があれば登り、湖があればカヌーを漕いで楽しんでいた。要するに、アウトドアは純粋に楽しむ趣味でしかなかったのだ。

1本の電話で、僕の人生が大きく変わった。その電話の相手とはモデル時代の先輩であり、アウトドアでの兄貴分の木村東吉氏からだった。「メンバーが1人キャンセル出た、一緒に行ってくれないか?」僕は即答を避けた。なぜならかなり厳しいレースである。以前に東吉氏宅に遊びに行ったときにビデオを見せてもらった覚えがある。かなり危険だし、もしかしたら命を落とすこともあるかもしれない。それに遊びでアウトドアを楽しんでいた僕にとって経験のない種目もいくつかあった。断るつもりだった。妻の一言がなければ・・・。まぁ、そのおかげで今の僕がいるのかもしれないが。

レイドゴロワーズ
「行きなし!チャンスでしょ!日本人で初めてなのよ!」この言葉で僕は世界一過酷なサバイバルレース、レイドゴロワーズの出場を決定した。初めて〇〇!この言葉、僕、弱いんです!(笑)

2か月間の準備後、僕は中近東のオマーンという国に旅立った。この年で4回目を迎えるレイドゴロワーズは、アラビア半島の東に位置するオマーンという国で開催された。種目はライドアンドランからスタート。5人に馬が2頭与えられ、2人は馬に、3人は走る。まさにライドアンドランだ。

それが終わるとマウンテンオリエンテーリング、地図とコンパス、高度計を頼りにチェックポイントを見つけて進む競技。というか、レース中はずっとこの感じなんだが、その後はキャニオニング(日本でいう沢登り)、それから、シーカヤックにクライミング、50メートル以上あるであろう絶壁をロープで一気に滑り降りることもしばしば。もう、何でもありである。最後の最後にキャメルライディング(ラクダ乗り)だ。なんとクレイジーなレースなんであろう!

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