アイキャッチ・記事中画像提供:はなはちキャンプさん
家族でキャンプ、行ってる?
「家族でキャンプへ行くのはもう当たり前」という人もいれば「やってみたいけど、わからないことが多くて……」という方もいるはず。
そこで、ファミリーキャンプのリアルな事情や魅力をお伝えするべく、とあるファミリーキャンパーに密着取材! 今回は、6歳・3歳・0歳のお子さんをもつyoutuberのはなはちキャンプさんにインタビューしました。
はなはちキャンプさんのプロフィール
はなはちキャンプさんファミリー
- Instagramアカウント:@hana.hachi.camp
- YouTubeアカウント:@hanahachicamp
- お住まい:関西地区
- 家族構成:夫30代、妻30代、子ども3人(6歳・3歳・0歳)
- ファミリーキャンプ歴:6年(ご夫婦のキャンプ歴も同じ)
ファミリーキャンプデビュー当時について教えて!
ファミキャンを始めたきっかけは?
家族でキャンプに行きたい。でも、いつ、どのタイミングにすればいいの? と疑問に思うことはあるもの。
はなはちキャンプさんのきっかけは、自身が幼少期に体験したキャンプの楽しい思い出があったから。
自分が子どものとき父親に連れて行ってもらったキャンプが、今になってもいい記憶として残っており、子どもができたら自分も「家族でキャンプしたい」と思っていたんです。
一人目が産まれたのをきっかけに、妻とテントを買いに行きました
お子さんがキャンプデビューした年齢は?
長女は1歳のときに。長男は生後2ヶ月、次男は生後4ヶ月のときにキャンプデビューしました
生後まもない乳児を連れてのキャンプ、夜泣きしないかなど不安はたくさんありましたが、「最初は無理せず、普段の生活リズムを意識してはじめました」と、はなはちキャンプさん。
最初からオートキャンプ? それともコテージ泊?
最初はデイキャンプからはじめて、そろそろ泊まれそうかな? と思ったタイミングで、泊まりのオートキャンプに切り替えました!
先述したとおり、長男くんがデビューしたのは生後2ヶ月、しかも冬だったわけですが、「無理そうだったら日帰りもあり」と決めて出かけたそう。
さらに、キャンプ場に併設のロッジも予約。防寒対策ばっちりとはいえ、さすがに赤ちゃんとテントのなかで眠るのは危険と判断し、ロッジのなかで朝までぬくぬく過ごしたそうです。
赤ちゃんとのキャンプは、いつも以上に不安が多いもの。快適&安心して過ごす秘訣は「事前に対策をしっかり考えておく」、そして「臨機応変に」がキーワード。
そして、生後4ヶ月だった次男くんがデビューした際は、あっという間に立ち上がる大型のワンタッチ式テントを投入。
小さいお子さん3人に対して大人2人ですから、設営に時間をかけないテントを選んだそうです。
初代ファミリーテントは、ホールアースの2ルームテント
キャンプをはじめたいと思っていたタイミングで、近所のホームセンターで展示品が格安で販売されているのを見つけ、運命を感じました。
居住空間が広く、家族で使いやすい大きさが気に入っています
縁あってはなはちキャンプ家の初代ファミリーテントとして活躍したのが、ホールアースの「アースデュラWルーム」。
リビングと寝室を一体にできる2ルーム仕様で、前室のパネルを上げるとさらに広々とした居住スペースが確保できます。
ただどの2ルームテントにも言えることだと思いますが、フレームが多いので設営が少し大変で……
伸び伸びとくつろげる空間が手に入る反面、設営に労力と時間がかかってしまうのが玉に瑕だったそうで、2年間愛用したのち、新たなテントを導入することにしたのだそう。
買い替えたテントは後ほど詳しくご紹介します!
ずばり、ファミキャンデビューのために買った道具の総額を教えて!
最初は予算8万円で、テントなど最低限必要なアイテムを揃えることに。
布団やキッチン用品などなるべく家にあるものを持ち出して、予算を抑えました
お子さんとはじめるまで「キャンプ道具一式を持っていなかった」はなはちキャンプさん。まずは幕など替えが効かないアイテムのみ購入し、代用できるものは自宅のものを積極的に使っていたとのこと。
正直、キャンプ場利用料やガソリン代など、ギアのほかにもお金がかかるのは事実……。
初期費用は抑えて、徐々に必要だと思ったアイテムを買い足していくスタイルなら、不要なキャンプ道具を買わなくて済むかもしれません。
ギア選びのポイントは、汚しても許せるリーズナブルなもの
子どもと使うので、汚しても許せるお値段のものを選んでいます。
外で使用する道具なので、汚れたり壊れたりして当然。子どもたちとキャンプを楽しむために必要かどうかが基準のひとつです
ファミリーキャンプ歴6年。いまお気に入りのキャンプサイトを見せて!
ゼインアーツの「ギギ2」をメインに、ロースタイルで過ごす
いま一番活躍しているテントは、ゼインアーツの人気幕「ギギ2」。
妻ひとりでもサクッと立てられる設営のしやすさと、多彩なアレンジが可能なところがポイント。
お値段もそこまで高くない点も魅力です
フルクローズすればシェルターに、オープンにすればタープ代わりに。横幅約7mの空間があるため、リビングと寝室を分けて広々使えます。
生地は遮光PU加工済みで、太陽の下でも陰がつくれるところも◎。暑い季節を快適に過ごせることから、夏の幕として出番が多いそう。
細部まで気の利いたつくりながらも、7万円以下で手に入るところも魅力的です!
ゼインアーツ ギギ2
本体サイズ | 750cm×400cm×高さ220cm |
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収納サイズ | 72cm×20cm×25cm |
重量 | 7.5kg |
内容/素材 | ・本体×1 / 75Dシリコーンポリエステルリップストップ・遮光PU加工(耐水圧1,500mm) ・メインポール×2 / A6061・直径 30mm・全長220cm ・エクステンションポール×2 / A6061・直径 14.5mm・全長100cm ・4m2又ロープ×2 / ポリプロピレン / φ4mm ・3mロープ×16 / ポリプロピレン / φ4mm ・キャリーバッグ、ポールケース、ロープケース×各1 / 150Dポリエステルオックス |
子どものために買ってよかったアイテムBEST3
現在3人のお子さんを育てている、はなはちキャンプさん。小さな子どもとのキャンプにあたって「これは買ってよかった!」アイテムとは?
第3位|Molkky Tactic「モルック」
おすすめポイント:小さい子どもがいても気軽に家族で遊べますし、とても盛り上がります!
フィンランドで誕生した「モルック」。木製の棒を交互に投げて数字が書かれたピンを倒し、50点ちょうどを目指す、というスポーツですが、小さなお子さんとならボーリングのようにただピンを倒すだけでもOK。
グループのファミキャンなら、家族でチームを組んで戦うのも白熱しそう!
Molkky Tactic モルック
第2位|ICECO「GO20G」
おすすめポイント:外で冷蔵庫が使えるので、キャンプでアイスやかき氷が食べられます。子どもたちから大人気です!
PCのように見えるこちらのアイテム、じつはポータブル冷蔵・冷凍庫。
-18℃まで冷やすことができるため、外でキンキンに冷えたかき氷が食べられるなんて、これは親も子も嬉しすぎる!
ICECO GO20G
容量 | 20L |
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商品の寸法 | 32×57×31.5 cm |
重量 | 13.8kg |
特殊機能 | 挟まれを防止ドア、低騒音, 3WAY電源対応、アプリ制御, SECOPコンプレッサー搭載、急速冷凍, 1/2部屋使用可能(仕切板付き)、冷凍・冷蔵可能, 低電圧保護機能、二種冷却モード |
第1位|日産「キャラバン(車中泊仕様車)」
おすすめポイント:ベッドキットを組んで家族5人で寝られるようにしています。
車の中は子どもたちの基地状態(笑)! 車での移動を喜んでついて来てくれるようになりました
「子どものために買ってよかったアイテム」の1位は、車中泊仕様にカスタムしたキャラバン。
はなはちキャンプさんは愛車を〝鉄のテント〟と称し、日中はタープを接続して外で過ごし、夜は車内で就寝……なんて日も。
暑いときはドアにメッシュを装着して全面開放することで、意外と快適に眠れるのだとか。
とくに夏場は設営がひと苦労。たまには体力を温存して車中泊スタイルもいいですよね。
使用しているドアメッシュはこちら
ファミリーキャンプをして大変だったこと・良かったこと
予定を詰め込みすぎて……
幸いにもまだ大きな失敗はありませんが、予定を詰め込みすぎてスケジュール通りにいかないことはしばしばあります。
とくに子どもは空腹のまま寝てしまうと夜泣きにつながることがあるので、気を付けています!
あれして、これして、それから……と、つい予定を詰め込みたくなるものですが、乳幼児を連れてのキャンプは、思い通りにならないことも。
キャンプするなかで気が付いたのは、やることを決めていなくても、自然のなかでのアクティビティを十分楽しめる、ということです。
無理しすぎず、なるべく普段通りのリズムを心がけると、親子ともに心に余裕がもてるので、大きな失敗なく楽しめています
川があるキャンプ場なら、水着がなくてもチェアを持ち出すだけで自然と触れあうことができますし、ただキャンプ場内を探検するだけでも、子どもたちにとっては発見がいっぱい!
「家族でキャンプして良かった!」と思えた瞬間は、どんなとき?
たくさんありますが、やっぱり子どもから「楽しかった!」と聞けたときが最高にそう思いますね。
またみんなで一緒にキャンプに行こう、そう思わせてくれます
我が家のタイムスケジュール
「買い出しはどのタイミングで?」「設営後はどんな過ごし方してる?」「お風呂はいつ入る? それとも入らない?」「子どもと一緒に寝る? 時間をズラす?」など、ビギナーには気になることばかり。
5人家族のはなはちキャンプさんはどんなふうに過ごしているのか、1泊2日のタイムスケジュールを教えてもらいました!
【前日】
- ・道具の準備
・食材の買い出し
【キャンプ1日目】
- 9時:車に搬入
- 10時:出発(お昼ごはんは道中にお弁当など食べる)
- 12時:キャンプ場到着、設営開始
- 13時:みんなで乾杯タイム
- 14時:キャンプ場散策。モルックなどアクティビティ
- 17時:晩ごはん
- (お風呂が近くにあれば食後に入浴)
- 20時:みんなで焚き火
- 21時:就寝
【キャンプ2日目】
- 5時:起床、朝の焚き火タイム
- 7時:朝ごはん
- 9時:少しづつ片付け開始
- 11時:撤収
【帰宅後】
- ・洗いもの
「こだわりすぎない」これが我が家の時短テク
料理の準備は、なるべく出発前に家でしたり、簡単なメニューにしたりします。
もちろん凝ったキャンプ飯も楽しいですが、小さい子どもがいる我が家は目を離さないためにも、料理には時間をかけないことを心がけています。
洗い物は、キャンプ場ではほぼしません。拭き取れる洗剤でさっと拭いて、あとは家でやります。
手洗い以外で炊事場を使わなくなると、意外と時短になります!
すべての根底にあるのは「家族でゆっくり過ごす時間を大切にしたい」という気持ち。
一番大事なのは、何事もこだわりすぎないこと。
設営、料理、片付け、こだわりだすと家族の時間が圧迫されます。せっかく家族で来たのに、振り返ってみると、ただただやることに追われて家族で過ごした時間が少なかったり……。
何事もこだわりすぎないのが一番の時短テクだと思っています
【ファミリーにおすすめ】お気に入りのキャンプ場
南光自然観察村【兵庫県】
おすすめポイント:きれいな水の流れる川があって、自然豊か。季節それぞれの楽しみ方ができます。
日によっては地域の方と協力したレクリエーションを行っているところも子どもが楽しめるポイントです
梅雨前になると天然のホタルが飛び交うほど、きれいな水辺沿いにある「南光自然観察村」。
清流での水遊びはもちろん、春は満開の桜、冬は一面の雪景色など、四季折々の美しさを五感で楽しむことができます。
エアコン完備のキャビンもあるので、「まずはキャンプ場に寝泊まりするところからはじめてみたい」という初心者にもぴったりのキャンプ場です。
- ▼「南光自然観察村」公式サイトはこちら
- 住所:兵庫県佐用郡佐用町船越222
キャンプは家族の時間を濃くしてくれる
「まだ子どもが小さいから……」など、さまざまな理由でキャンプを諦めている方の話をよく聞きます。
でも、子どもとキャンプに行ける期間は意外と短い、だからこそ行きたいと思ったときに行ってほしいと思うんです
自分たちがファミリーキャンプを通して、子どもたちと素敵な時間を過ごせているからこそ、この尊い時間を多くの人に伝えたい。そういった想いがあって、2020年頃からYouTubeに動画をアップしはじめたのだそう。
家族との時間を濃くしてくれる、自然のなかでのキャンプ。
「アウトドアを通して親子楽しみながら子育てしたい!」そんな方は、はなはちキャンプさんの世界観を参考にしてみてください。きっと役立つ情報が手に入るはずです。
▼はなはちキャンプさんのInstagram、YouTubeチャンネル
次はあなたの家族に密着!?
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