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快適温度-5℃。ワークマン新作の「エクストリームダウンシュラフ」を旧モデルと徹底比較してみた(2ページ目)

ちょっと待って!新作「エクストリームダウン690」と「600」の違いは?

ワークマン 寝袋

新型シュラフ4種類が出揃いましたが、「エクストリームダウンシュラフ690」「エクストリームダウンシュラフ600」は、一見差がほぼないように見えます。

国際基準の保温力テストISO23537-1では、使用温度に違いはありません。ダウン量90gの差のほかに、違いはあるのでしょうか?

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重さを図ってみると「エクストリームダウンシュラフ600」は1214g。ちなみに、色はダークブラウンとのことですが、筆者はグレーにしか見えません。

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「エクストリームダウンシュラフ690」は1359gです。中わた量の差は90gのはずですが、実際は142g違います。どこかに残り52g分のパーツが追加されているはずです。その違いを探してみます。

690、1290は止水ファスナーを採用

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「エクストリームダウンシュラフ600」は一般的なファスナーですが、「エクストリームダウンシュラフ690」は止水ファスナーが採用されています。その分が重たくなっていそうです。

走行風の侵入を防ぐためにバイク用ジャケットにも止水ファスナーを採用することがあるので、外気の侵入を防ぎ保温性を高めるのが目的でしょう。

690、1290はネックバッフル付きで首元から温かい

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「エクストリームダウンシュラフ690」は、体温を首元から逃がさないためのネックバッフルがあります。一方、「エクストリームダウンシュラフ600」はネックバッフルなしでした。中綿量90gの違いはネックバッフルの有無にありそうです。

ネックバッフルは隙間風や、体温を逃さない効果があるため、止水ファスナーと共に採用することで保温性を高める狙いがあるのでしょう。

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保温力テストでは、どちらも保温性に違いはありませんが、使用環境によっては温かさに違いが発生しそうです。ちなみに「エクストリームダウンシュラフ1290」にも止水ファスナー、ネックバッフルは採用されています。

【新旧比較その1】保温性はエクストリームダウンが圧勝

「エクストリームダウンシュラフ1290」vs.「1200フュージョンダウン+シュラフ」

ワークマン フュージョンダウン新旧比較

新配合エクストリームダウンを1290g封入した「エクストリームダウンシュラフ1290」の快適使用温度は-5度

それに対して旧配合フュージョンダウンを1200g封入した「1200フュージョンダウン+シュラフ」の快適使用温度は1度となっています。

収納時の大きさを比べてみると大差ありませんが、保温性は段違いです。

「エクストリームダウンシュラフ400」vs.「フュージョンダウン+シュラフ」

ワークマン フュージョンダウン新旧比較

もう一つ比べてみます。写真左の「エクストリームダウンシュラフ400」は快適使用温度4度。それに対して写真右の「フュージョンダウン+シュラフ」は快適使用温度5度です。

新配合の「エクストリームダウンシュラフ400」は、一回りコンパクトなのに保温性は高くなっています。ダウン量が増え、化繊が減ったことの差が大きさに出ていますね。

【新旧比較その2】新型の方が重い

新モデルはダウン量が増えた分重くなった!

新旧の見た目の違いを確認したところで、重さの違いも見てみましょう。

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中綿量が多い「エクストリームダウンシュラフ1290」から比べてみます。「エクストリームダウンシュラフ1290」は1930g

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従来品の「1200フュージョンダウン+シュラフ」は1574g。その差356gと決して小さくない差が発生しました。ダウンが増えて軽くなったかと思いきや、重たくなっていますね。

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続いて計測したのは、「エクストリームダウンシュラフ400」。重さはは1052gでした。

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対して「フュージョンダウン+シュラフ」は968g

収納時の大きさは「エクストリームダウンシュラフ400」の方がコンパクトですが、84g重いという結果に。化繊が減ってダウンが増えた分軽くなりそうすが、どうしてでしょうか。

どうして?重さの違いを探ってみた

ワークマン フュージョンダウン新旧比較

大きさだけを見ると、新しいエクストリームダウンの方が小さいのでその分軽くなりそうな気がしますが、実際にはエクストリームダウンが重たいという結果に。

その違いがどこにあるのか、実物をチェックしながら探っていきます。

ワークマン 寝袋ワークマン 寝袋

「エクストリームダウンシュラフ400」と「フュージョンダウン+シュラフ」の収納袋の重さを図ってみると、「エクストリームダウンシュラフ400」の方が6g重いことに気がつきました。

袋は単純に生地、ストラップ、プラスチックバックルの3つで構成されていますが、ストラップとプラスチックバックルは大きくは変更されていないように見えます。

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そうなってくると怪しいのは生地。二つの袋の生地を比べてみると、どちらも裂けに強いリップストップ生地ですが、「エクストリームダウンシュラフ400」の方が厚みがあり、ハリ感ある触り心地。

「フュージョンダウン+シュラフ」の袋は柔らかく肌触りはいいのですが、薄いので強度的に弱いかもしれません。

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もしやシュラフ本体も……疑惑の目を向けながら確認してみると明らかに生地の質感が違いました。

どちらのシュラフもナイロンを採用しているものの、袋同様に「エクストリームダウンシュラフ400」の方が生地が厚くハリがあります。

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「フュージョンダウン+シュラフ」に関しては、薄く肌触りが良好ですがシワがつきやすく、「エクストリームダウンシュラフ400」はシワがつきにくくなっています。

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あと重さに関連する差としては、止水ファスナーとネックバッフルの有無も大きく関わっていそうです。

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保温性よりもとことん軽さにこだわりたいなら、旧作の「フュージョンダウン+シュラフ」がいいかもしれません。

【新旧比較その3】その他の追加機能

ファスナー噛み防止パーツが追加

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新型シュラフには、ファスナー裏に噛み込み防止でタテが一枚追加されています。

旧型シュラフは生地が薄いこともあって、ファスナーの開け閉めで噛んでしまいがちでしたが、新型では改善されています。

撥水処理は環境を意識したものに変更

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新旧どちらのシュラフも表生地は撥水処理済み。旧型はワークマンの衣料品にも使われている「ディアマジックダイレクト」。

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新型シュラフは、非ふっ素系材料を使用した撥水剤「テフロンエコエリート」を採用しています。原材料の60%が再生可能な素材との事で、サスティナブル、SDGsなどが求められる現代向けの撥水加工です。

アウトドアが趣味の我々にとっては、大企業がこういったことに取り組んでくれるのは歓迎したいところです。

ハードに使いたいなら新型がおすすめ

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厳冬期の仕様を想定した「エクストリームダウンシュラフ1290」以外は、既存のモデルと快適温度帯が被ります。

どちらを買うのか迷ったときは、肌あたりや価格を優先したいなら旧型」。丈夫さに加え、保温性も高いものを使いたいなら新作を選べば間違いないでしょう。今回紹介した商品は、ワークマン公式サイトで販売中です。気になった方はぜひチェックしてみてください。

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