取っ手とハンドルの使い勝手がよく、ケトルを吊り下げたままでも滑らかに注げます。また銅製品は熱伝導率も良く、使い込まれていく程にその価値が増していく逸品だと思います。
焚火とお湯
野外ではお湯が手に入りづらい環境だからこそ、たっぷりのお湯はキャンプライフにゆとりを与えてくれます。例えば食べ終わった後の鍋や食器。
油汚れや焦げ付きなどは、お湯を注いでおけば後の手入れも捗ります。
また汗ばんだ身体もボール一杯のお湯があればサッパリ。そして焚火の最後の処理。直火出来るキャンプ場では真っ白な灰になるまで燃やし尽くすのがマナーです。灰を処理した後も念のためにお湯をかけて消火しておきます。
ここ森暮らしでは大きな原木を枕木にしているので、丸一日燃やし続けても燃え尽きることはありません。終わった後はしっかりお湯をかけて鎮火させ、その枕木は何度も利用します。
焚火とワイルドコーヒー
焚火のお湯は利用範囲がとても広いですが、なんといっても関わり深いのがコーヒーではないでしょうか。
普段コーヒーは地元の珈琲豆専門店でローストしてもらっていますが、森暮らしではたまに自家焙煎しています。それほどシビアに味を追求している訳でもないので、私好みの豆ができれば満足する程度です。また野外でのコーヒーはあくまで雰囲気重視。
普段使っている抽出器具を使って淹れた方がそりゃ旨いに決まっていますが準備するのも大変だし、直火の前でこれは似合わないですよね。できれば器具は最小限に抑えたいところです。
かといって、カウボーイ流のポットで煮出すコーヒーは雰囲気としては満点なのですがさほど旨いとは感じませんし、ポットの中のコーヒーかすを洗うのも面倒です。そこで私はお茶パックを使います。
分量は通常よりも少し多めの豆をパックに入れ、斧の背や石で粉々に潰します。パックに脂分が付着するのでそれも旨みになるような気がします。