SAM:でもビギナーだって、コテージとか使えば気軽に冬キャンプが楽しめると思うんですよね。えらく無理をするよりかは、まず冬のキャンプ場を気軽に1回楽しんでみたら?って思います。
oki:そうそう。冬のキャンプ場のコテージ泊だって立派なキャンプ。
冬のキャンプは確かに寒い。けれど冬は凛とした空気の中、ほかの3シーズンより視覚、聴覚が研ぎ澄まされる。これがテント泊ならなおさらで、冬キャンプのいいところかな。
SAM:私が一番好きなのは……冬の朝ですね。感動のシーンは朝にある、なんて(笑)。
oki:カッコつけて(笑)。朝のどんなところが?
SAM:ゆっくりと日が差し、木の影がストライプを作り、靄や霧が立ち込めたり、そこにまた日が差して自然が作るカーテンのようなものが見えたり。日の出も遅いからめちゃくちゃ早起きをしなくても、ちょっとだけ早起きすると感動のステージが現れます。これが大好きです。
oki:こういう風景って都会だとなかなか遭遇できない。落ち葉で暖められた土があって、木があって、のキャンプ場だからこそ。
SAM:キャンプ仲間やアウトドア業界の方々と毎年恒例、もう10年以上続けている冬キャンプの集まりがあるんです。目的は「冬の森を愛でること」。冬の雑木林は何とも言えない美しさがあり、その中でとことん楽しもうって。
oki:確かに美しいですよね。この冬キャンプはボクも毎年参加しているけど、「タープを張らない」ってのも基本ルール。
SAM:冬のキャンプって別に日陰にいる必要もないから。不必要なものを取り払らうと、目の前の美しい風景に自分たちも溶け込めて、それがすごく気持ちがいいんです。
タープって確かに実用的なんですけど、どういうわけか「ないといけない」みたいに思い始めてしまう。晴天率が高く、日差しが強いわけでもない、こんな冬は思い切ってタープなしをおすすめします。寒さに強い人だけ(笑)。ただし、スクリーンタープは除く!
oki:そう、冬キャンプにはスクリーンタープがあると便利なんですよね~。
冬キャンプにはスクリーンタープ。そしてダウンより「化繊シュラフ」だよね。
oki:先日、キャンプ初体験っていう人を十数人キャンプに連れて行ったんですが、スクリーンタープ建ててそこをベースに楽しみました。外で焚き火をしたり、星を見に行ったり、行ったりきたり。サウナみたいに出たり入ったりしてね(笑)。
SAM:キャンプビギナーはまだまだ防寒ウエア調整の経験も十分でないでしょうから、スクリーンタープは有効ですよね。日没からの気温変化は冬場は極端。寒風の時も。そんな時がスクリーンタープの出番です。