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「キャンプブーム終焉」についてGO OUTプロデューサーに聞いてみた

キャンプブームは終わった──。2024年初頭からそんな論調の記事をよく目にするようになりました。でも、実際にキャンプを楽しんでいると、そんなムードはあまり感じられません。そこで、2000年代のキャンプシーンを知るGO OUTプロデューサー竹下 充さんに直撃してきました!

目次

「ブームは終わっていない、ようやく正常化です」

2000年代のおしゃれキャンプシーンを作り上げた立役者と言っても過言ではない「GO OUT」。キャンプ好きであれば、一度は手に取ったことがあるアウドドアファッション誌ですよね。

でも、先月発売された6月号の表紙には「キャンプブーム終焉!?」という刺激的なコピーが……。

ここ数年はコロナ禍の影響もあって、確かにアウトドア業界にはバブルがありました。でも、ブームが終焉したんじゃなくて、ようやく正常化したんだと思いますよ。OD缶や薪の消費量が数値化できれば、キャンパーが増えていることを証明できると思うんですけど(笑)

と語るのは、雑誌「GO OUT」を立ち上げた株式会社三栄の竹下 充さん。

18年前、たまたま訪れた朝霧JAMでおしゃれにアウトドアを楽しんでいる来場者たちに衝撃を受け、アウトドアウェアや洗練されたキャンプサイトをスナップ形式で紹介するメディアとして社内コンペに提出。その企画が採用されてGO OUTは生まれました。

現在はGO OUTをはじめとする様々な事業をプロデュースする立場で、アウトドア業界を盛り上げるために多様なプロジェクトに関与。

そんな竹下さんに、2000年代のキャンプシーンの変遷とこれからの日本のアウトドア業界について聞いてきました。

スナップ撮影のために企画した「GO OUT CAMP」

雑誌を立ち上げた2007年当時、アウトドアメーカーはファッションとして取り上げられることに抵抗があって、取材拒否商品の貸し出しNGなんてことはしょっちゅうでした。
山を舐めるんじゃない! とよく怒られていましたね(笑)

いまとなっては想像もできないアウトドアファッションの黎明期。その後、おしゃれなキャンパーを効率的に撮影する方法はないかと模索していく中で生まれたのが「GO OUT CAMP」。2008年の第一回目の参加者はわずか30名だったそうです。

フェスに行ってキャンプサイトのスナップを撮っていたんですけど時間がかかるんです。昼はライブがあるからテントにいないし、夜は暗くて撮影できない。朝に行くと『散らかってるから』と断られたりして。
そこで、GO OUTと一緒にキャンプしましょう! と呼びかけたら人が来るんじゃないかと思って企画したのがGO OUT CAMPなんです

その後、年2回の恒例企画となり、参加者も100人→300人→1,000人と激増。さすがにスナップ撮影会としての規模を超えてきたタイミングで、イベント事業へと舵を切ったそう。

出典:GO OUT CAMP Vol14 OFFICIAL WEB SITE

GO OUT CAMPは読者とその周辺の人たちにキャンプを楽しんでもらうというのがコンセプト。いわばオフ会の拡大版なんです。
いまでこそミュージシャンのライブや物販、ワークショップなど催し物も増えていますが、雑誌を飛び出して何かやろうというのが最初のイメージでした

最新のアウトドア情報を伝える「TOKYO OUTDOOR SHOW」

一方で、2012年から開催されているTOKYO OUTDOOR SHOW(以下TOS)も株式会社三栄が手掛けるアウトドアイベント。竹下さんはTOSにもプロデューサーとして関わっています。

最初の頃は代々木公園で入場料無料。その後、よりコアなお客さんに来てほしかったので入場料制にして豊洲へ移転しました。
でも、外でやっているとどうしても天候に左右されてしまうので、2020年からは屋内型のイベントにリニューアル。2024年は過去最大規模で開催する予定です!

TOKYO OUTDOOR SHOW 2023の会場の様子

TOS2024は、6月28日(金)~30日(日)の3日間、幕張メッセにて開催されます。竹下さんが先述した通り、キャンプブームの終焉をまったく感じさせない強力なコンテンツが目白押しです。

竹下さんが推すTOS 2024の見所

TOKYO OUTDOOR SHOW 2023の「スノーピーク」ブース

去年はスノーピークが、TOSにて新作テントの発表を行いましたが、今年もここでしか見られないコンテンツをたくさん用意しています。
コールマンは秋冬の新製品を最速発表する予定ですし、目下キャンプブームが起こっている韓国や中国といったアジア発のブランドを取り揃えたエリアも用意しています

なかでも竹下さんが注目してほしいというのが異業種コラボエリア。

TOKYO OUTDOOR SHOW 2023でのオートキャンプスタイル展示ブース

三菱自動車×コールマン、ディフェンダー×モステントといったように、車メーカーとアウトドアメーカーがコラボしたブースは必見です。
憧れのキャンプスタイルから、すぐにでも真似したくなるオートキャンプの好例まで、一度にしっかり楽しめる内容になっていますよ
さらに、レクサスとスノーピークもともに出展することで、スノーピークの世界観と、レクサスが掲げる「人と自然とモビリティの共生」を体感いただけるブースを展開するので、こちらもお見逃しなく!

日本のアウトドアシーンには世界が注目

TOKYO OUTDOOR SHOW 2023の「M16」ブースには、海外のキャンパーも多く訪れました

アウトドアをファッション的にうまく取り入れている日本のアウトドアシーン。最近ではアウトドアウェアを手掛ける日本人デザイナーが海外で活躍したり、ラグジュアリーブランドが日本のアウトドアメーカーとコラボしたり、日本発の話題も盛り沢山。
世界の人が気づいていないキャンプの楽しみ方やアウトドアファッションの着こなしを、多くの人に見てほしいですね

2024年6月28日(金)〜30日(日)に開催される「TOKYO OUTDOOR SHOW 2024」のチケットは前売り券の購入がお得。当日券はいずれも1,500円(一般特別当日券2000円)ですが、前売り券は1,000円と500円お得(般特別当日券1,500円)です。

毎年入場口は混雑しがちなので、ぜひ前売り券をゲットして、日本のアウトドアの最先端を行くアウトドアショーを楽しみましょう!

TOKYO OUTDOOR SHOW 2024

開催⽇
2024年6⽉28⽇(⾦)10:00〜18:00(ビジネスデイ)14:00〜18:00(⼀般特別公開(予定))
2024年6⽉29⽇(⼟)10:00〜18:00(⼀般公開)
2024年6⽉30⽇(⽇)10:00〜17:00(⼀般公開)
会場:幕張メッセ(⽇本コンベンションセンター)国際展⽰場ホール9・10・11
(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
主催:TOKYO OUTDOOR SHOW 実⾏委員会