写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#08:キャンプライフでのお湯の恵み

岐阜在住、駒ヶ根に週末基地「K-BASE」を所有し、自分の好きなアウトドアライフを満喫する写風人さん。CAMP HACKの連載では特にこだわりのある「焚き火」について語っていただきます。今回は焚き火と切れない関係のお湯について紹介します。


森暮らしでキャンプの真似事をしています。

photo_001 野外作業の合間にコーヒーを飲んだり食事をしたり、時にはボ~っと焚火を眺めたり……。そこには常に火があり、お湯が沸いている森暮らしのプライベートサイトです。

焚火の中では脇役のような存在のお湯。しかしその役割は極めて多彩です。今回は焚火における「お湯」について触れたいと思います。

焚火とケトル

まずお湯に欠かせない器具としてケトルがあります。
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ケトルに関しては何故か執着心があり、その数も必要以上に多くなってしまいました。中でもお気に入りはグランマーコッパーケトル。

photo_003 焚火の煤が付着すると銅本来の色合いが失われるため、室内用と焚火用を分けています。元々は薪ストーブ用として使っていましたが、たっぷり沸かせる大容量は野外でも有り難い存在です。
photo_004 取っ手とハンドルの使い勝手がよく、ケトルを吊り下げたままでも滑らかに注げます。また銅製品は熱伝導率も良く、使い込まれていく程にその価値が増していく逸品だと思います。

焚火とお湯

野外ではお湯が手に入りづらい環境だからこそ、たっぷりのお湯はキャンプライフにゆとりを与えてくれます。例えば食べ終わった後の鍋や食器。

photo_005 油汚れや焦げ付きなどは、お湯を注いでおけば後の手入れも捗ります。
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また汗ばんだ身体もボール一杯のお湯があればサッパリ。そして焚火の最後の処理。直火出来るキャンプ場では真っ白な灰になるまで燃やし尽くすのがマナーです。灰を処理した後も念のためにお湯をかけて消火しておきます。

photo_007 ここ森暮らしでは大きな原木を枕木にしているので、丸一日燃やし続けても燃え尽きることはありません。終わった後はしっかりお湯をかけて鎮火させ、その枕木は何度も利用します。

焚火とワイルドコーヒー

焚火のお湯は利用範囲がとても広いですが、なんといっても関わり深いのがコーヒーではないでしょうか。
photo_008 普段コーヒーは地元の珈琲豆専門店でローストしてもらっていますが、森暮らしではたまに自家焙煎しています。それほどシビアに味を追求している訳でもないので、私好みの豆ができれば満足する程度です。また野外でのコーヒーはあくまで雰囲気重視。

photo_009 普段使っている抽出器具を使って淹れた方がそりゃ旨いに決まっていますが準備するのも大変だし、直火の前でこれは似合わないですよね。できれば器具は最小限に抑えたいところです。

かといって、カウボーイ流のポットで煮出すコーヒーは雰囲気としては満点なのですがさほど旨いとは感じませんし、ポットの中のコーヒーかすを洗うのも面倒です。そこで私はお茶パックを使います。

photo_010 分量は通常よりも少し多めの豆をパックに入れ、斧の背や石で粉々に潰します。パックに脂分が付着するのでそれも旨みになるような気がします。
photo_011 パックを先にポットに入れ、次にお湯を注ぎます。沸騰したお湯をそのまま注ぐと苦み渋みが出やすいので、私は一旦カップにお湯を注いでから使います。ポットを振ったり揺らしたりせずに、そのまま4、5分放置。
photo_012 カップにゆっくり注いで出来上がりです。プレスに近いこの淹れ方は苦みもなくマイルドな味わいに仕上がります。また器具も少なくコーヒーかすの後始末も簡単なので、野外ではこの方法を多く利用しています。

使い終わったコーヒーの粉は、いろんな使い道があります。消臭効果はご存じだと思いますが、雑草の抑制にも役立つので敷地にばらまいています。
photo_013 またアリやナメクジ除けにも効果があるようです。庭で試したところ、すべてのアリが粉を避けて通っていきました。アリの多いキャンプ場では効果があるかもしれませんね。

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写風人

1955年生まれ。岐阜県在住のプロカメラマン。薪ストーブを中心とした火のある生活を愉しみつつ、ダッチオーヴン料理や薪ストーブクッキングなどの講座も行う。かねてより念願であった森暮らしを実現。週末は南信州へ入り浸り、薪ストーブと焚き火三昧の日々を愉しんでいる。

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