200スキ・300スキ・浅型・角型
製品名 | スキレットS | スキレットM | スキレット(浅型) | イモノ四角取手付皿 | スクエアスキレットS |
サイズ(約) | 内径130×深さ22mm | 内径151×深さ30mm | 内径154×深さ15mm | 外径125×深さ22mm | 内径118×96×深さ22mm |
重量 | 507g | 759g | 514g | 473g | 536g |
IH対応 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
価格 | 210円 | 330円 | 330円 | 210円 | 210円 |
サイズを比較してみた
まずは定番の丸型スキレット。内径約130mmのSに150mmのM、そして16mmの浅型タイプの3種類があります。サイズに違いはありますが、いずれも“おひとり様用”といった感じの小ぶりなスキレットで、作った料理を取り分けて食べるというよりは一人前をそのままテーブルへ並べるのにちょうど良い大きさです。
ただ真ん中の「スキレットⅯ」は深さがあるので、アヒージョやチーズフォンデュなどみんなで楽しむ料理にも使えそうです!
そしてこちらが角型スキレット。見た目も深さもほとんど同じですが、重さ・サイズとも「スクエアスキレットS」のほうが若干大きい模様。どちらも手のひらに収まるほど小さいスキレットなのですが、コンロの五徳にちゃんと乗るのか気になるところです……。
実際に調理してみた
まずは「スキレットS」を使って、鱈のムニエルを作ってみます。内側の直径が約13cmでかなり小ぶりなフライパンといった印象ですが、切り身2つ分がジャストフィット。IHクッキングヒーターでうまく作れるでしょうか?
中火にかけてスキレットが温まったところで食材を投入。後は強めの弱火で調理しましたが、これで十分なな火加減でした。仕上げにバーナーで焦がしたい場合のも、鋳鉄製なので躊躇なく使えて快適! テフロン加工のフライパンやお皿では、なかなかこうは出来ません。
鉄板料理としてそのまま食卓に並べられるのも、スキレットの良いところ。もちろん鉄板はしばらく熱々なのでうっかり触らないよう気を付けましょう。調理後のハンドルカバーは付けておきたいですね。
続いては「スキレットⅯ」で王道のアヒージョに挑戦! 鍋の深さは30mmなので、具材やオイルをたっぷり入れてグツグツ煮込むのにちょうど良さそうです。
IHヒーターで中火にかけてみました。数秒でグツグツ……というよりグラグラと元気よくオイルが煮立ってきました! 普段調理するテフロンの鍋に比べて、圧倒的な熱量を感じます。弱火設定に切り替えしばらく煮込みます。
あっという間にアヒージョ完成! ヒーターから降ろしてもすぐに冷めないのは、蓄熱性の高いスキレットの魅力の一つですよね。熱々のエビも、粗熱が取れたあとはしばらく温かい状態で楽しめます。
続いては、その深さから「ほとんどお皿」と言ってもいいくらいの浅型スキレット。いろいろ盛り込まずシンプルな肉料理に向いている形状で、鉄板焼きを家庭で気軽に楽しめるアイテムではないでしょうか。
一人前のハンバーグを焼いてみました。スキレット自体の深さも浅く内径16cmというコンパクトさなので、油がかなり外にはね出ていきます。浅型ゆえ、これはいたしかたなし……。アルミホイルでカバーをするなど、ひと工夫してみるのも良いかもしれません。
出来上がったハンバーグがこちら。いつものハンバーグがご馳走に見えるのは、まさにスキレットマジック!? 肉料理が一番おいしそうに見えるのはやはり鉄板の上だなと、妙に納得してしまいます。
さて、次は「イモノ四角取手付皿」。小さいのが売りなんです……そんな印象のかわいらしいサイズですが、これももちろん鉄鋳物のスキレット。これは一人前のメニューを作るのにピッタリということで、野菜のチーズ蒸しに挑戦してみます。
一般的なカセットコンロに乗せてみたところ、ゴトクとのバランス感はご覧の通りかなりギリギリ。それでも重みはあるので一旦ハマれば最後まで安定して調理できました。
対応する蓋は販売されていないので、蒸したいときはこのように同じサイズのスキレットをかぶせるという手も。もしくはアルミホイルを上手く形成してかぶせても、十分に蒸らすことはできそうです。
厚めに切ったズッキーニも、中までしっかり熱が入っています。仕上げにチーズをのせて蓋をしてほんの数秒待てば、チーズはトロトロに……! スキレットのダブル使いで、魚の切り身などもしっかり蒸し焼きにすることができそうです。
最後は「スクエアスキレットS」を使ってデザートを。今回はフレンチトーストを作ってみました。火加減を間違えるとあっという間に焦げたり、はたまた生焼けになることもあるフレンチトーストですが、スキレットでもうまく作れるでしょうか!?
フライパンで焼く場合は中火程度で調理するのですが、スキレットだと中火でも高温になりすぎてしまうので、弱火設定でじっくり焼いていきます。鉄板に接している面が上手にこんがり焼けました!
弱火でじっくり焼くことで、中はフワフワ表面はカリカリに。さらに、溶け流れたクリームが余熱で焦げてカラメルのように甘く香ばしくいただけましたよ。これぞスキレットならではのおいしさです!
と、ここまでスキレット5種を使ってみたところ魚も肉もデザートも普段のフライパンより美味しく仕上がり満足でしたが、「ちょっと残念」なことにも気づいたのでまとめておきます。
ダイソースキレットの、ちょっとだけ惜しい点
前述の通り「スクエアスキレットS」はとても小さいので、カセットコンロで使うにはギリギリのサイズ。野外で使う場合はシングルバーナーが良さそうです。
そして丸型の「スキレットS」もサイズが小さいので仕方がないといえば仕方ないのですが……浅型同様、このままではとにかく周りに油が散ります。家庭のキッチンで使用する場合は工夫して蓋をするか、調理台の後片付けを念入りにすることになりそうです。
使う前も使った後も!正しくお手入れしよう
買ったばかりのスキレットは結構な鉄臭さを帯びていて、そのままでは調理できません。というわけで、ここで冒頭で触れた「シーズニング」について解説します。
スキレットは使い込むほどに油が馴染んでいき、扱いやすさを実感できるようになる調理器具。安価とはいえ大事に使っていくために、使用後もしっかりお手入れしておきましょう!