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写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#07:熾火(おきび)と炭火の実践的活用(2ページ目)

熾火(おきび)

熾火は燃えさかる炎よりも温度が低いと思われがちですが、先の説明通り最も高温状態です。鍛冶屋さんが鉄を鍛えるとき熾火に入れ込んでいることで分かると思います。

熾火は煙もなく、遠赤外線の優しい暖かさで身体を暖めてくれるのも利点です。また量によっては弱火から強火へと調整可能なので、最も焚き火料理に適した熱源とも言えます。
熾火 photo_003
例えばこの焼き芋。熾火の量を減らして、じっくり熱を加えることで柔らかくホクホクの焼き芋が出来上がります。これは炎では調理できない芸当です。
熾火で焼き芋を作る photo_004
またダッチオーブンでの熱量調整も容易です。下火は鍋と食材が密着しているので熾火を弱くして焦げを防止します。その分上火を強くして食材に熱を加えます。上火下火から満遍なく火を通すことによって、ダッチオーブンの真価を発揮できるのです。

熾火の作り方

樹木の種類によって熾火の持ちも変わってきます。スギやヒノキなどの針葉樹よりもナラやクヌギなど比重の高い堅木がより熾火が長持ちします。
熾火とダッチオーブン photo_005
直火では調理するスペースと焚き火するスペースを設けて熾火づくりをします。焚火台などでは2つ利用するといいでしょう。

炭火

薪の熾火よりも熱量・持続性・安定性のあるのが炭火です。
炭 photo_006
左からチャコールブリケット、黒炭、白炭(備長炭)チャコールブリケットは炭の粉を固めて成形したもので、形・大きさが一定なので火力の安定が特徴です。
熾火で調理中のダッチオーブン photo_007

そのためダッチオーブンのコンテストなどでは、綿密な温度と調理時間が計算できるチャコールブリケットが主流になっています。
スーパーマメタン photo_008

日本では古くから行火(あんか)やこたつに利用されている豆炭もあります。マッチ1本で簡単に火が付くスーパーマメタンなどもあるので、着火に苦労することはありません。

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