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写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#06:無限の可能性を秘めた直火スタイル(2ページ目)

並列型またはV字型

太めの枕木を2本並行(またはV字)に置いて、その中で燃やすコンパクトな焚き火スタイル。
薪の消費量が少なく火持ちもよく、五徳不要で調理もできる、私が最も多用するスタイルです。

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まず枕木の中で燃やし始めると徐々に枕木へと火が燃え移り、熾きとなって長時間燃え続けます。料理で強火が欲しいときには針葉樹の薪を数本くべれば炎の勢いも増し、煮込み料理なら枕木の熾きだけで弱火を維持します。

また枕木が五徳の役目を果たすので、調理スペースを多くとりたい時には枕木を長くし、V字型に組み直せば小さなケトルをのせることも出来ます。

合掌型との組み合わせ

焚き火スペースが広くとれる場合は、合掌型と組み合わせる場合もあります。

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片方で合掌型に組んで早く燃焼させ、お湯をすぐに沸かしたい、強火で料理したい時には効果的です。

野外料理では基本的に熾きの状態が最も安定した火加減になるので、合掌型で熾きをつくり調理するかまどへ移すのが効率よい焚き方になります。

落とし穴型

名前の通り深い穴を掘って、その中で焚き火をするスタイル。

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穴の底に熾きがたまり、立てた薪がゆっくり燃えて自動的に下に落ち込むという焚き火です。火力も弱いのでトライポッドに吊して煮込み料理などに向いています。

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かまどは石を囲むことで輻射熱が得られ、鍋やケトルの保温にも役立ちます。また穴の中で燃やすので、夏の暑い時期や風の強い時に向いています。放っておいてもゆっくり燃えてくれるので、他の作業に専念できるとても便利なスタイル。

スター型・インディアンファイヤー

太めの原木を星形に配置し中央で燃やすスタイル。

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5本の原木がタバコのように端から徐々に燃えていくのでシガーライトファイヤーとも呼ばれ、アメリカ先住民族がティピーの中で燃やしていた方法です。

中央に熾きが溜まりやすく穴を掘って焚き付けを燃やし原木を放射状に並べます。原木を伐らずにそのまま使い、燃えるに従って足で中央へ押し込むので「怠け者の火」とも言われています。長時間安定した火力を得られるのが特徴。

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それぞれの原木の間に石を置けば五徳代わりにもなり調理も可能です。

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