目指せゼロ!2,000Whを使い倒す
13:00 キャンプ場にて設営完了 残り100%
さあ設営が完了しました。このキャンプ場で日中は仕事、夕方以降は車中泊を楽しみます。テーブル上にはノートPCの他に外付けのディスプレイが2つ。これから4時間、PCがスリープする間もなくガチで仕事をしていきます。
と同時に、車載冷蔵庫ではドリンク類や食材を冷やしておきましょう。こちらの冷蔵庫は、移動中はクルマのシガーソケットから給電し、設営時にAC200Pからの給電に切り替えました。消費電力は40W/1hです。
頼もしいソーラー充電が可能なのも当製品の特長です。パススルー充電が可能なので、本体のバッテリーを充電しつつ、並行して接続ガジェットに給電することができます。
というわけでテレワーク中はソーラー充電も同時に行っていきます。写真のフレーム外で「電気を使うVS.溜める」という攻防戦が同時進行で行われます。
仕事を開始してから2時間ほど経過しました。コーヒーでも淹れて一息つきましょう。
コーヒーメーカーはサーモス製でAC出力ポートを使用、消費電力は700W/1hです。ただしかかる時間は15分程度なので、消費するのは175Whほどでしょうか。
スイッチをONにしました。自宅のコンセントで使ったときと、何ら変わったことはありません。ちなみに当製品は交流電流の周波数、50Hzと60Hzのどちらにも対応。家電製品を選びません。
さあコーヒーを飲んだら仕事再開。キャンプ場であるにもかかわらず、普段どおりの環境で仕事を続けることができています。ちなみに周囲が明るいため、ディスプレイの明るさは最大に設定。消費電力はノートPCとディスプレイで計70W/1hです。
ところで仕事中にふと気づいたのは、冷却ファンの音がとても静かであること。本体温度が45℃を超えると自動でファンが起動する機能により、ただでさえ静音に設計された駆動音が、必要最低限だったからだと思います。
仕事中、6つもあるAC出力ポートは、ほとんど埋まりっぱなしでした。ここでAC200Pが備える出力ポートのすべてをご紹介しておきましょう。
□AC100V出力×6
□15Wワイヤレス充電×2
□USB Type-C(PD2.0)×1
□USB Type-A×4
□12V/3A×2
□DC12V/10Aシガーライター×1
□12V/25A×1
以上、合計すると17ポートにも達します。
17:00 テレワーク終了 残り66%
17時となり、野外テレワークは終了です。さっそく冷蔵庫から今夜のごちそうを取り出し、夕食の準備にとりかかりましょう。この時点でバッテリーの残量は66%です。
日中はソーラーパネルでの充電が想定よりもうまくいかず、消費電力が優勢となり、なかなかに残量を減らす結果に。
後日、この結果についてメーカーに問い合わせると、理想的な設置角度ではなかったことが判明しました。発電に一番効率的な角度は30°。太陽光を直角に受けられるような角度でパネルを傾けることで、より多くの電力を発電できるということ。
今回の検証では、ポテンシャルを最大限に引き出すことはできませんでしたが、うまく発電できればその能力はなんと最大700W! 最短3時間30分でフル充電されます。
さて、夕方の検証場面に戻ります。まずはお米を炊きましょう。炊飯器は車中泊の定番アイテム「タケルくん」を使用します。DC12Vポートへの接続で、消費電力は120W/1h。蒸らしも含めて、たっぷり1時間以上は稼働させる予定です。
まさに今、DC出力で108Wの電力を消費しています。バッテリーの残量は65%と表示されていますね。約1時間後にご飯が炊き上がると、この残量は58%に減っていました。
まだまだ電気を使っていきます。今夜のメニューはホットプレートでの焼き肉。ホットプレートとしても電気鍋としても使える「贅沢ひとり鍋」という調理ギアでやってみましょう。
消費電力は260W/1hとなかなかに強力です。加えて焼かないといけない肉もたっぷりと用意しました。
タケルくんによるご飯の炊き上がりは上々、贅沢ひとり鍋で焼けた肉も最高です。奮発した焼き肉をご飯にバウンドさせているうちに、とっぷりと日が暮れました。こうしてオール電力での食事を終えると、バッテリーの残量は39%に。