過酷なシーンでクーラーボックスに求められる
3つの重要ポイント
イカ先生に、釣りとキャンプのシーンの違いと、イチ推しのアイテムについて教えてもらったところで、ここからはクーラーボックスに求められる機能について語ってもらいました。
ハードな釣りのシーンにおいて、重要な3つのポイントとは?
重要ポイント1. 使い勝手の良さ
イカ先生:釣り人にとって開け閉めのしやすさは特に大事なポイント。
餌を取り出す、釣った魚を入れる、ドリンクを取る、戻すなど、釣りではクーラーボックスの開け閉めが意外とひんぱんにあるからです。
イカ先生:この『アブソリュート』の場合は、軽い力でクイックに開閉できるので、その点においてはストレスフリー。
5秒の時短でも長時間の釣りにおいては、ちりつもで大きな差になるんです。それに、開閉にもたもたしていると、保冷力にもロスが生じますからね。
イカ先生:開け閉めのしやすさで言ったら、この『アブソリュート』はフタが左右どちらからも開ける、両開き仕様なのが素晴らしいです。
船上では片側からしか開けられないという状況もあるので。
開け閉めのしやすさは魚を釣るチャンスを増やす(手返しを短くする)ことにもつながるので重要な要素なんです。
イカ先生:安いクーラーは開け閉めしづらいことも多く、しっかり閉まっているかもパッと見わかりづらいことがあるんです。
閉めたつもりが開いていた、ということになると不運な結果に!
このクーラーボックスは、ちゃんと閉まっているかが確認しやすいうえ、作りの精度も高いので安心です。
イカ先生:あとは運びやすさですね。
飲み物や釣った魚、氷や海水が入ったクーラーボックスは相当な重さになるので、両手で抱え込むように持ち運べるアブソリュートは優秀です。
釣り具を持ってクーラーも持ってとなると、片手で運ぶのは意外と困難なので、それぞれ船上などに運搬することが多いんです。
イカ先生:そんな中、アブソリュートは手を引っ掛けるポイントが両脇についているので、持ちやすいです。
地味ですが意外とこの機能がないクーラーが多いんです。
キャンプにおいても、料理やドリンクの出し入れで開閉することが多い中、開け閉めのしやすさは求められる要素。また、車への積載時などに持ち運びしやすいというのもうれしいポイントですね。
重要ポイント2. 長く使えるタフさ
イカ先生:次は堅牢さですね。
釣りのシーンでは、クーラーボックスを椅子がわりにすることも多いのですが、チープなものだと、フタが歪んで両脇が反ってきてしまうこともよくあります。
当然そうなると保冷力も下がってしまうので、クーラーの剛性も大事なポイントなんです。
安いクーラーボックスだと、紫外線で傷んでしまうこともあるので、そこも注意が必要!
イカ先生:長く使えるという点では、メンテのしやすさも重要。
釣りでは、クーラーボックスに魚を直接入れこともあるので、使ったら毎回洗う必要があります。
イカ先生:『アブソリュート』の場合は、フタが両開きかつ外すこともできるので、中を洗いやすいです。
臭いがつきにくく汚れが落としやすい抗菌素材もポイント。
イカ先生:さらに、水抜きのしやすさもポイント。基本的にクーラーには海水をいっぱい入れて冷やしたいので、水抜きが楽なのは単純にうれしいです。
また、餌や魚の血なども混ざっていることもあるので、ワンタッチで手を汚さずに水を抜けるというのは優秀。釣りならではの発想から生まれたギミックですよね。
キャップ式だとそうはいかないし、紛失してしまうことも。
その点、SHIMANOのクーラーは水栓が本体に付いまま水抜きできるため、紛失の心配がないというのも一つの利点といえます。
テーブルやスツールとしても活用する機会が多いキャンプでも高い堅牢性はあって損はなし。
また、キャンプでは直接水を入れる機会は少ないですが、やはり水抜きはキャンプでも必要なことですね。ワンタッチ仕様はキャンパーとしても使いやすさという点において◎。
重要ポイント3. 保冷力の高さ
イカ先生:最後は、一番大事な保冷力。夏の海釣りでは、海水温度も高いため、釣った魚も温水にいたような状態です。
そのため保冷力が低いクーラーに入れると、氷がすぐに溶けてしまいます。
特に魚は死んだ後にしっかり冷やす必要があるので、釣った魚を新鮮に保つためにも、高い保冷力はマストな機能です!
釣りでは日の出から釣りを始めて夜帰宅し、それから生の刺身を食べる、ということも茶飯事。
生魚を安心して口に入れるためにも、保冷力は一番大事な重要ポイントなのです。
イカ先生:SHIMANOのクーラーの上位モデルは、上面、側面、底面の6面に真空パネルを配置した構造です。
その仕組みが最大氷保持期間約13日間という脅威の保冷力を発揮するんです。
また、6面が真空パネルのため、発泡ウレタンなどに比べて、断熱材が圧倒的に薄いんです。高い保冷力を持っていながら、高い収納力も持ち合わせる、アッパレです!
イカ先生:あと、砂浜や堤防など陸のシーンでもそうですが、先述したように特に船上では直射日光と海の照り返しがあります。
なので、このホワイトカラーもポイント。
ホワイト系はそうでない色味のクーラーと比較して温度を低く保つことができるため、その微差も馬鹿にはできません。
氷が1分でも1秒でも長持ちする保冷力が必要なので、妥協できないですね。
キャンプでは、タープやテントなど直射日光から避けて設置することができるため、温度の微差は重要ポイントではありませんが、保冷力がもっとも重要という点は共通ですね。
食べ残った食材の持ち帰り時までしっかり保冷してくれるクーラーならフードロス解決にも繋がります。
先生のそのクーラー、どこかで見たことあるような……?
ここまでイカ先生に、クーラーボックスに求める条件や、『アブソリュート』の優れたポイントについて話を伺ってきました。
キャンパーとしては、釣り用のハイエンドなクーラーボックスは、少しオーバースペックなのではと最初は思っていました。
しかし、よくよく話を聞いてみると「その機能ってキャンプでも大事じゃない?」って思うポイントが多々ありました!
……ところで『アブソリュート』って、キャンパーに人気拡大中の“あのクーラー”に似てませんか?
実はコレ、最強クーラー「ヴァシランド」の
ベースとなったモデルなんです
それもそのはず! この「アブソリュート」、SHIMANOのキャンプ向けクーラーボックス「ヴァシランド」のベースとなったモデルなんです!
「ヴァシランド」といえば、キャンプ業界に彗星の如く現れ、瞬時に人気の地位を築いた名品「ICE BOX」の上位モデルとして登場した、業界最強とも名高い逸品。
「アブソリュート」の機能はそのままに、キャンパーが求めるデザイン性を追加したのが「ヴァシランド」だったのです!
イカ先生のコメントであった、ホワイト系では炎天下でも温度が上がりにくいという点で、ヴァシランドは若干劣りますが、日陰にクーラーを置けるキャンプではそれほど気にするポイントではありません。
むしろサイトにマッチする色味を選べるのはうれしいポイント。最強クラスの保冷力を持つ「ヴァシランド」の場合、1泊2日や2泊3日が多いキャンプにおいて、必要十分な機能を持っているのでOK。
つまり、キャンパー視点ではクーラーボックスは「ヴァシランド」を選べば後悔なしということ!
保冷力を基準とした、4段階のグレードと、32Lと40Lの2サイズで展開しているので、自身に合ったものを選べる点も見逃せません!
「アブソリュート」と「ヴァシランド」で
保冷力の違いを検証!
ここからは、「アブソリュート」と「ヴァシランド」の保冷力について、さらに掘り下げ。
実際にCAMP HACK編集部にて、両者の保冷力の違いや表面温度の状況を検証してみました!
シマノの社内実験では、容量の20%の氷を入れて3日間置いた結果、溶け残った氷の量がアブソリュートの方が多かったという結果があるようですが実際のところはどうでしょうか……?
検証内容は最低気温13°、最高気温25°の中、クーラー内に容量比約20%の氷を入れて、3日間放置。3日後の氷の残りの量について、どちらが多いか確認していきます。
気温がピーク時に表面温度を測って見たところ、アブソリュートの方が2度ほど低いという結果でした。果たして氷の残量はどうなるのでしょうか。
3日後に残った氷を見たところ、ほぼ同じ容量の氷が残っていました。真夏の猛暑日の場合は、もう少し結果に違いが出るかもしれませんが、秋口の検証ではどちらも同じという結果に。
いずれにしても、3日間、多くの氷が残っていたのは事実。SHIMANOのクーラーの保冷力を実感しました。
“終のクーラー”として推したい逸品「ヴァシランド」
釣りシーンの最強クーラーから派生した「ヴァシランド」は、やはり究極のキャンプ用クーラーでした。
キャンプでは釣りのシーンほど過酷な環境ではないですが、釣り人の厳しいニーズをクリアしてきたSHIMANOの徹底したものづくりから生まれたクーラー。
「終のクーラーボックス」と呼ぶに相応しい逸品といえます。
寒い季節でも、日中は暑いこともありますし、食材の凍結も起こるので、クーラーボックスの購入や新調を考えている方は、イカ先生の話を参考にして長く使える相棒を選びましょう!
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