フランス生まれのアウトドアブランド「デカトロン」
今回フィーチャーする「DECATHLON(デカトロン)」は、1976年にフランスで誕生し、現在72カ国で展開するグローバルなスポーツメーカー。
同社がキャンプ向けに展開しているのが「QUECHUA(ケシュア)」というブランドです。
そのケシュアにはデカトロンがこれまで培ってきた技術力が集約されています。
ヨーロッパアルプスの最高峰、モンブランの麓にある研究開発センターでは、山の厳しい環境下で耐性試験などを敢行し、基準をクリアしたものだけが製品化されているんです。
そんな高い品質を誇るケシュアのラインナップの中から、今回はファミリーキャンパー向けの個性派アイテムを深掘りしてみることにしました。
早速、ここからは気になるアイテムをご紹介していきます。
その1.TC素材かつ堅牢な作りのエアーテント
まずピックアップしたのが、大型のエアーテント「AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON(エア セカンズ 4.2 ポリコットン)」。
これまでもケシュアではエアー型テントを展開していましたが、こちらはブランド史上初となるTC素材を採用したモデル。一体どんなスペックがあるか、チェックしてみましょう。
エアー仕様だから親子で設営が楽しめる
まずは設営方法から。
エアーテントなのでメインポールは不要。柱となるエアチューブに空気を入れると、見る見るうちにフレームが立ち上がります。エアチューブ1本あたり、立ち上がりにかかる所要時間は20秒ほどです。
エアチューブは3本あるので、トータル1分ほどで大枠が立ち上がるスピード感。立ち上がったあとは、軒先や内部に張りを持たせるポールを設置し、各所ガイロープをペグで打ち込めば完成です。
その手軽さゆえに、お子様に手伝ってもらって一緒に膨らますのも良い思い出になりそうですよね。ただ、空気圧が高まるごとに力が必要になってくるので、仕上げは大人の力で行ってあげましょう。
また、空気入れは専用のものが必要になりますので、その点もご注意を。
TC素材をふんだんに使用
TC素材は従来フライシートだけに使われていることが多い素材ですが、こちらはリビングルームの内側にまでTCを採用。そうすることで、通気性や遮光性をさらに高め、快適な居住空間を提供してくれます。
臨機応変に使えるリビングルーム
続いて、テント内部を見てみましょう。
まず、こちらのテントではグランドシートが用意されているほか、断熱素材のフロアシートも標準装備として付属。はじめからお座敷スタイルでキャンプを楽しむことができます。
またサイドにはポケットも用意。小物を入れておけば、使いたいときにすぐ取り出せるし、テント内で「あれどこ置いたっけ?」となることも無さそうです。
そして、AC電源サイトに便利なコンセント用ジップ窓が付属。リビングルームだけでなく寝室まで通せるという、ユーザー目線のディテールワークはお見事です。
細かなギミックで、快適な寝室を提供
リビングスペースに並び、注目してもらいたいのがこちらの寝室スペース。吊り下げ式のインナーテントが最初から取り付けられているので、設営も楽々。大人4人が横になれる十分な広さがあります。
中央には仕切りがあるので、2部屋で使い分けも可能。片方を寝室、もう片方を子供達の遊び場や荷物置きのスペースとしても使うことができます。
さらにはインナーテント全てを外すこともでき、さまざまなシーンに合わせて空間をアレンジできるのも魅力。
そして、そのインナーテントの入り口には新しく導入された「Easy & Quiet」システムを採用。これは通常のジップの開閉だけでなく、マグネット式で開閉ができる仕組みです。
気持ちのいいピタッと感が味わえるほか、ジッパーの開閉音もしないので寝ているお子さんを起こす心配も軽減してくれますね。
大きいけれど片付けも簡単!
このように、「AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON」の魅力は尽きないのですが、ここまで大きいと空気を抜くのに時間がかかりそう……。なんて印象を持つかもしれません。でも、バルブを回せば空気が抜けるのは一瞬。あっという間にこんな形に。
リビングルームのフロアシートは外しますが、寝室のインナーテントはそのままでOK。あとは残った空気を抜きながら、キレイに畳んでいけば完了です。
そして、本作にはキャスター付きの専用ケースも用意されています。TCをふんだんに使っているので総重量38kg(ケース含む)となかなかありますが、持ち運びやすさを考慮した機能を搭載。スーツケース感覚でテントを持ち運べます。
その2.ギミックの効いた六角キッチンテーブル
1つ目の「AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON」もインパクト抜群でしたが、この「キャンプ キッチンユニット 多機能テーブル TEPEE(ティピー)」も見逃せません。
あまり見かけない六角形の変わった形状デザインに加え、ワクワクするようなギミックが搭載されているんです。
作業を快適にサポートしてくれる、充実機能!
まずは手前のコンロスペースから。テーブルには着脱式の風防が設置でき、風向きに合わせてコンロの位置をフレキシブルに変更が可能。
ティピー型フレームの中央部分には吊り下げフックが付いているので、ランタンを引っ掛けて手元を明るくしたり、ウォーターサーバーと組み合わてシンクとして使うことができます。野菜を洗うなど、調理を効率的に進めるのに重宝しそうですね。
テーブルの内側には、取り外し可能な排水管付きのシンク台が設置できます。
ここに5リットルまで水を貯められるので、氷も入れてビールやワインを冷やす簡易クーラーとしても使用可能。料理しながらお酒も飲みたいという人は、キャンプでもキッチンドランカーへと導いてくれます。
続いて、テーブル下に設けられた3つの収納ボックスに注目。こちらは人間工学に基づき開け閉めのしやすい扉が設けらており、取り外し可能な仕切りと収納ネットを備えたビルトイン仕様になっています。
調理器具やカトラリー、お皿類を入れておけば、調理しながらすぐ取り出せて作業効率もアップ!
調理中何かと使うゴミ入れも、あっという間に設置できちゃいます。ビニール袋をポールに引っ掛けるだけの簡単な仕組みながら、大きく口が開いていてゴミを捨てやすく、飛ばされないように袋を固定できるので、使い勝手はバツグン。
そして、テーブルは足の長さもミリ単位で調整可能なので、凸凹した地面でも平行を保てます。料理するときはハイスタイルで、ご飯を食べるときはロースタイルに変えるなど、シーンやお子様の身長に合わせて使い分けができます。
スリムに収納できるので持ち運びも楽チン
広く使えるテーブルですが、収納時は見た目以上にスリム。専用の収納袋付きで持ち運びしやすいし、板状に畳めるので車の詰め込みではスペースを有効に使えます。家で収納する際も、このコンパクトさによって場所の取り方も変わってきますよね。