車をもう一つのルームと考えればタープいらず
キャンプでは、
・寝室やプライベートスペースになる「テント」
・強い日差しや雨避けになるリビングスペース「タープ」
この二つをセットで設営するのが基本。
テントとタープが一つの空間になっている大きな2ルームテントもよく見かけますよね。カーサイドスタイルならば、車をもう一つの部屋と考えることができます。「カーサイドテント/3025」一つだけを設営すれば、2ルームテントと同じく二つのスペースを作ることができるのです。
テントとして使い、広々空間で手脚を思う存分に伸ばして眠るのもよし。子どもがまだ幼いなどテント泊に不安がある場合は「カーサイドテント/3025」をリビングスペースとして使い、寝るのは車でという使い方もOK。
あるいは、両方を寝室にして虫が苦手なら車中泊で、テントで寝たいならテント側でなど、それぞれの希望で分かれて寝るという使い方もできちゃいます。コールマン「カーサイドテント/3025」は、ビギナーキャンパーにとって、自由度を高めてくれる心強い存在です。
コールマンだからこそ。カーサイドテント/3025の安心感
テントのクオリティの確かさでは定評のあるコールマン。カーサイド専用アイテムをリリースするのは初となりましたが、やはり安心感が際立っているなぁと感じます。
しっかりしたフレームに支えられるフライシートの耐水圧は約1,500mm(フロア: 約2,000mm)と、コールマンの代表的なテントである、タフワイドドームや、ツーリングドームシリーズとほぼ同水準。雨が降っても安心!
テント内の広さは約300 × 250cmと4人家族で快適に眠れるほどに広々。また、天井は185cmもあり、これはタフワイドドームと完全に同じで大人でも立って着替えができる高さです。
小さめの車でも取り付けOK!
コールマン「カーサイドテント/3025」は連結する車の推奨車高を約160~195cmとしています。撮影に使用したシエンタ(車高167.5cm)のように、比較的コンパクトなミニバンにも対応しているんですね。
カーサイドスタイルというと「セレナ」や「ノア」クラスのミニバン、あるいはワンボックスや大型SUVなど、大きい車が向いているイメージがあるかもしれません。
実際、車の高さ170cmくらいまでが守備範囲となるカーサイド製品もあるなかで、ギリギリ車中泊ができるジャストサイズのコンパクトミニバンにも対応しているのはうれしいポイントです。
テント単体でも使える
キャノピーポールを使用すれば、車がなくてもしっかり自立します。カーサイドテントとしてだけではなく単体のテントとして使えます。隙がありませんね。
車の後ろにも付けられる
また、車の横だけでなく後方への連結もOK。このようにキャンプサイトの形状や大きさによって臨機応変にレイアウトを変えたり、子どもの成長やメンバーによって使い方を変えたり、対応力の高さを見せてくれます。
カーサイドテント/3025の詳細はこちら!
設営してみると、簡単さがわかる!
設営もとても簡単なので、手順を見ていきましょう。まずは、屋根になるフライシートを広げます。車と連結する側(前方)がどちらかよく確認しておくと、このあとの作業がスムーズです。
ルーフポール(黒)を伸ばし、スリーブに通していきます。ポールは2種類ありますが、色分けされていてわかりやすく黒いほうがルーフポールです。子どもでも簡単なので、家族キャンプの場合はお手伝いしてもらうといいですね。
ポールを通した先にポケットがありますので、差し込んで固定します。
ポールの手前側はポールジョイントパーツ(中にギザギザがあるほう)に差し込んで固定します。アーチ型の屋根になるのでポールを山なりにする必要があり、ここは少し力がいります。子どもだけで難しければ、大人がサポートしてあげましょう。
ポールジョイントパーツの反対側にコーナーポール(緑)を差し込み、取り付けます。コーナーポールにフックをかけ、固定するともう形は出来上がり。あとは車に連結し、固定していくだけです。車の場所を決めたら、車のルーフに連結しましょう。車のルーフへの固定は車体コネクター(吸盤)を使います。フライシートのグロメットテープを挟んでキャップを締めていきます。このとき、片方の手で吸盤の部分を2〜3箇所しっかり押さえつけながらもう片方の手で締めていくのがポイントです(写真は、撮影のために片手のみですが、実際には両手を使います)。
なお、凹凸がある箇所には吸盤がついてくれません。車のルーフで完全に平らな場所を探してください。また、車体が砂埃などで汚れていると吸盤がきちんと吸着してくれないケースがあるので、 拭いてから設置するのがおすすめですよ。
車への設置が完了したら地面に固定していきます。フライシートのファスナーがすべてしまっていることを確認してから(先にペグを打ってしまうと、後でファスナーが閉まらなくなることがあるため)、プラスチックペグ2本、スチールペグ8本を打ち、さらにストームガードで安定性を高めます。
あっという間に完成です。説明書を見ながら作業すれば、ビギナーでもまず迷わないだろう親切設計! 使い慣れれば、ここまで10〜15分ほどで設営できるんじゃないでしょうか。
注意点としては車の高さ。背の高いミニバンやワンボックスなどの場合、ルーフに連結するときに手が届かず、困るケースがあるかもしれません。脚立や台にできるボックスなどを用意できればバッチリです。
簡単設営でこの広さ
なんと言っても魅力は、この広々空間。4人家族分のテーブルやチェアを持ち込んでも快適に過ごせるだけのスペースがあります。また、通常のテント+タープと違い、どことなく秘密基地っぽさが出てワクワク度がアップ。「テントよりこっちのほうが好き」という子どももいるみたいですよ。
今回は小型ミニバンのシエンタへの設置ですが、スライドドアの開け閉めも可能でした。ただ、設置位置や車の種類によっては幕を巻き込まないように注意が必要です。変に力がかかって裂けてしまっては大変ですもんね。快適に使うにはスライドドアを開けた状態で仮設置してみて、位置をうまく調整するのがおすすめです。
テント設置も吊り下げでラクラク
続いて、テントとしての使い勝手をチェック。インナーテントを吊り下げるだけの簡単システムでこれも難しくありません。
インナーテントは出入り口ドアのメッシュ部分にコールマンのロゴがあるほうが車側になります。フライシートの天井にあるリングにインナーテントのフックをかけていきます。身長174cmで余裕をもって天井に手が届きました。続いて、テント下部をペグで地面に固定します。あっという間に完成です。
車とテントは、直に出入り・行き来ができます。車との間には若干のスペースがあり、ここに靴を置くこともできて便利です。
「手軽さ」からスタートしたらカーサイドスタイルに
カーサイドシェルターやカーサイドタープが多いなか、なぜカーサイド「テント」を世に出したのでしょうか? コールマン ジャパン株式会社の開発担当の本田さんにお聞きしました。
テント開発担当・本田さん
実は、最初からカーサイド専用製品を開発しようとしていたわけではなかったんです。よりビギナーのユーザーを想定して「どうしたらもっと手軽にキャンプを始められるだろう?」「新しいスタイルを提案できないだろうか?」と考えたのが始まりです。
そこから、テントにもシェードにもなる一張二役のアイデアが生まれ、さらに快適に過ごしてもらうためにお持ちの車を活用できないか?と。結果として「カーサイドテント/3025」という製品が生まれました。キャンプを始めたいご家族やキャンプを始めたばかりで自分たちに合ったスタイルを探している方に特におすすめします
お手軽スタイルの模索からたどり着いたカーサイドスタイル。ビギナーだけでなくキャンプには慣れてきた経験者にとっても選択肢が増えていきます。
カーサイドテント/3025の詳細はこちら!さらに、お手軽キャンプの提案として、もう一つ新しいテントが開発されました。