2. 2〜3人にちょうどいい広さ!
次は「グロット」の広さについて。2〜4人用に設計されていますが、物が多い方は2〜3人がちょうどいい広さでした。お子さんが小さい場合は、4人でも余裕のサイズ感です。
大人4人で使用する場合は、持っていくものを厳選するか、タープを追加するのが良いでしょう。
インナーテントは、吊り下げ式。フロア面積は280×210センチで高さも160センチとなっています。
マット泊なら4人までOK、一般的なサイズのハイコットなら3人分入る大きさです。
ちなみに別売りのグラウンドシートは、テント本体ではなくインナーテントに直接取り付ける珍しい方式。インナーテントにグラウンドシートを付けたままにすれば、設営と撤収の際に時短になるので、地味に便利です。
3. どんな季節や天気にもちょうどいい!
テント選びで重要なポイントが快適性。夏は蒸し暑く、冬は寒い日本の気候で快適に使えるかどうかはチェックすべきです。
「グロット」の場合は、4つの出入り口が全てメッシュになるので、虫の侵入を防ぎつつ、湿度の高い時期でも十分な通気性が得られます。
そして、冬の冷気と虫の侵入を防ぐスカートも装備しているのでオールシーズン対応。このスカートが長いとテントの外観を損ねがちですが「グロット」のスカートはちょうどいい長さで、デザインも良好です。
さらにフライシートも付属。裏面に太陽からの光と熱を遮るコーティングがされているので、日差しが強い日も快適に過ごせます。
今年のように猛暑に見舞われることもある日本。遮熱フライシートは欲しいところです。
テントの中にいながら、外の景色が見られるTPUドアは、今のテントのトレンド。こちらも、別売りのオプションでちゃんとラインナップされているのも「グロット」の魅力です。
このTPUドアがあると、雨や冬のキャンプの際に、テントの中に篭りつつ外の景色を見られ、採光もできます。せっかくキャンプに来たのにずっとテントに籠る、もったいなさを減らしてくれる点がグッド!
「グロット」でサイトレイアウトしてみた!
「グロット」の基本的な使い勝手をチェックしたところで、ファニチャーを配置してさまざまなレイアウトを試してみました。サイトをコーデしてわかった「グロット」の魅力とは?
デュオで使う場合のレイアウト
まずは、デュオキャンプを想定したレイアウト。最大4人を想定した作りなので、チェア2脚にテーブルやラックを配置してもゆとりがあるサイズ感です。インナーを外してコット寝にする場合はより広々と空間を使えます。
3人で使う場合のレイアウト
次は3人で使用する場合のレイアウト。大人2人子供1人のファミリーや、友人3人でのキャンプの際はこんな配置が使いやすそうです。
カンガルースタイルでのレイアウト
インナーを外して、小型のドームテントを中に入れての、カンガルースタイルもおすすめ。
防寒性が増す上、寝室を狭めてリビングを広く使える利点があります。
4〜8人グループの宴会幕にも!
インナーテントを外せば、大人数でグループキャンプをする際の宴会幕としても使えます。窮屈にならない範囲だと8人までいけそうです。
フロアが長方形に近く、デッドスペースも少ないので、効率良くレイアウトできる「グロット」。
気分に合わせて、色んな配置を試せるから、飽きが来にくいのも魅力でした。
「グロット」の気になる点は?
ここまで「グロット」の魅力を掘り下げてきましたが、気になる点もひとつだけ話しておきます。
それは、このテントに限らず、多くのトンネルテントの宿命ですが、横からの強風。横着して横のガイロープを張らないとテントの破損につながります。
設営する際は、油断せず、しっかり横のガイロープを張っておきましょう!
「グロット」の場合は横のガイロープの数も6本と少なめなので、そこまでの労力ではなかったです。
ちょうどいいテントで、オールシーズン快適キャンプ
「グロット」をフィールドで使ってみてわかったのは、オールシーズン快適に使える機能性の高さと、さまざまなレイアウトを楽しめる空間の使いやすさでした。
また、大きすぎないサイズ感も魅力で、2〜3人にちょうどいい大きさの2ルームテントを探している方にはぴったりの選択肢と言えます。
複数のテントやタープをあれこれ持たず、オールマイティなテントがひとつあればいいと考えている方におすすめです!