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「これどう使うの?」イワタニの新作クッカーが“よくばり”すぎなアイテムだった!

この冬、イワタニから鍋の常識を変える新作クッカー「よくばり鍋」が登場。「これどう使うのよ!?」と困惑してしまいそうな、独特の形状とカラーリングが特徴です。しかし、このクッカーはトリッキーな見た目に反し、我々の想像を超える使い勝手の良さや、汎用性を持ち合わせていました。

料理好きの好奇心くすぐるこのアイテムを、実際に冬のフィールドで使ってみました!

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目次

冬キャンプめしの常識を変える。イワタニの新作が登場

冬キャンプの定番といえば、体をポカポカにしてくれる鍋料理や煮込み料理ですよね。

そんなメニューにぴったりな新作クッカーが、アウトドアガス機器でお馴染みのイワタニ から登場しました。

その名も「よくばり鍋」

これ、どうやって使うのよ?(笑)

金色のカラーリングも目を引きますが、注目すべきはこの見慣れない形状

これまで「焼き上手さん」や「タフまる」など、多くのベストセラーを世に放ってきたイワタニ。なにか秘密があるに違いない……。

秋元

アウトドア料理歴25年、アキモト(筆者)がレビューしていきますよ

よくばり鍋の特徴

独特の形をした、イワタニの新製品「よくばり鍋」。ここからはその意外なルーツや、使い方、こだわりの機能について掘り下げていきましょう。

元ネタは“タイの国民的クッカー”

まるで洞爺湖(湖の真ん中に島がある)のような形をした鍋

よくばり鍋は、タイの国民的クッカーでもある「ムーガタ鍋」をベースに、日本で市販されているカセットこんろにもフィットするよう、独自の改良を施した製品です。

ムーガタは焼肉と鍋料理を同時に楽しめる料理で、日本の食通の間で密かに話題になっているんだとか。

秋元

ちなみにタイ語で、ムー(หมู)は「豚」、ガタ(กระทะ)は「浅い鍋」を意味します

「焼く」「煮る」が同時に楽しめる

焼き部分からしたたる肉汁を逃さず、鍋のおいしさをUP

焼く」を楽しみながら、同時に「煮る」もできてしまうのが、よくばり鍋最大の魅力。

わざわざ一緒に楽しまなくても……と思われるかもしれませんが、侮るなかれ。

焼き部分から滴った、肉汁や魚介の旨みが鍋部分に落ちることで、香ばしさと旨みが鍋にプラスされ、なんとも贅沢なシナジーを生み出すのであります。

秋元

これこそがムーガタの醍醐味!

焦げ付きにくい、フッ素加工

本場タイのムーガタ鍋は、仏像と同じ素材を使っているため金色なのだとか

ムーガタを提供するタイ料理店の店主から聞いた話ですが、本国のムーガタ鍋は汚れがこびりつきやすく、お世辞にも扱いやすい(手入れしやすい)とは言えないそうです。

その点、よくばり鍋はフッ素加工が施されているので、焦げつきを最小限に抑えてくれます。

秋元

焼き部分に刻まれた溝のパターンに秘密が。肉汁は効率よく鍋へ逃しながらも、食材自体は滑り落ちにくくなるよう、何度もテストを重ねた結果導かれたものだそう。よく考えられていますね

カセットこんろに最適化された「脚周り」

「タフまる」をはじめとした、同社のカセットこんろのゴトクにしっかり噛み合うよう、脚に台形の溝が設けられています。

また脚の高さも、火と鍋の距離が最適化(焼き部分と鍋部分、どちらかが温度過多にならないように計算されている)されているなど、ユーザーファーストな工夫が盛り込まれている点も見逃せません。

焼き部分が外せるのでメンテナンス性も良好◎

得てして特殊な形状のクッカーは洗いにくい! 「このよくばり鍋も例外ではななさそうだ」と思っていましたが……杞憂でした。

こびりつきにくいフッ素加工が施されているうえに、焼き部分は取り外して洗うことができます。

秋元

ガンコ汚れの代名詞“こびりついたカレー”も、乾いたスポンジでこするだけで、イージーに落とすことができました

よくばり鍋をキャンプ場で使ってみた

利便性とエンタメ性が極めて高いよくばり鍋は、キャンプとの相性も良いこと請け合い。

ということで、実際にフィールドで料理を作って楽しんでみました。

焼きすき焼き鍋

まずは肉と野菜を存分に楽しめる、すき焼きを作ってみました。

割下で食材を煮込むのがオーソドックスな調理方法ですが、この「よくばり鍋」を使えば、関西風の焼きすき焼きを手軽に楽しめます。

【材料はこちら(2〜3人分)】
・牛肉……食べたい分適量
・白菜……1/4個(一口大にカット)
・しいたけ……3〜6個
・えのき……1パック
・しらたき……適量
・にんじん……1/3本
・春菊……1パック
・豆腐……1パック
・卵……適量
・すき焼きのタレ……適量

市販のすき焼きのタレを熱し、野菜を投入。

割下に一度くぐらせた肉を、再度焼き部分で焼いてみる……たちまち、香ばしいかおりが!

シンプルな肉の旨みに加え、割下が焦げることによってプラスされる香ばしさが魅力。

例えば鍋部分では、すき焼きやしゃぶしゃぶを。焼き部分ではステーキや焼肉を楽しんだりと、「さまざまな肉料理を同時に楽しむ」そんな贅沢も、このクッカーなら叶えることができます。

よくばりスープカレー鍋

この「よくばり鍋」を活用した、オリジナルレシピも考案してみました。

題して「よくばりスープカレー鍋」。既製品の玉ねぎペーストや、鍋のもとを使用することで、時短でコクのあるカレーを作ることができます。

秋元

「よくばり鍋」ならではの、勝手の良さを生かしてみました

【材料はこちら(2〜3人分)】
・鶏もも肉……150g(一口大にカット)
・ブロッコリー……1/2個(一口大にカット)
・ミニトマト……1パック
・オクラ……5本
・ケチャップ or トマトペースト……大さじ1
・レトルトの炒め済み玉ねぎ……1パック
・プチッと鍋 とんこつしょうゆ鍋(エバラ食品)……150ml
・カレー粉……大さじ1
・オレガノ……小さじ1
・にんにく……1かけ
・ご飯……1.5合
・お好みでホールスパイス少々(今回は、コリアンダーとカルダモンを使用)

鍋部分に多めのサラダ油を注ぎ、弱火で潰したニンニクとホールスパイスを炒め、油に香りを移します。

その油で野菜を揚げ焼きし、焼き部分では同時に鶏肉を焼いていきます。

スープカレーは、野菜や肉などの具材を別のフライパンで揚げたり炒めたりする必要があり、キャンプ場で作るには少し億劫な料理です。

秋元

よくばり鍋を使えば、手間も調理器具も減らせます

鶏肉と野菜に火が通ったら、プチッと鍋(とんこつしょうゆ鍋)と炒め済み玉ねぎ、ケチャップを鍋部分に加え、中火で煮込みます。このタイミングで、焼き部分の鶏肉も鍋部分に移動させましょう。

秋元

最後にカレー粉を加え、味を整えれば完成!……と言いたいところですが、ここでプラスワンアイデア

鶏肉を焼いていた焼き部分にライスをオン。鶏の油を利用して、カリカリに焼いておこげを作ります。

ライスにはカレー粉とオレガノを少々。さりげなく味にアクセントをつけてみました。ライスを家から炊いて持ってくれば、さらなる時短につながります。

秋元

クッカーひとつでこんな楽しみ方ができるのも、よくばり鍋の魅力です!

カリカリのおこげをスープカレーと一緒に食す。それはもう最高です。

鶏肉は焼き部分で皮目をカリッと焼いたので、煮込み料理でありながら、ほのかに香ばしさを感じます。

フッ素加工優秀なので、残ったスープにライスとチーズを混ぜ、リゾット風にするのも良いかもしれません。

秋元

先に述べたとおり、カレーは洗い物のめんどくささが頭をよぎりますが、お手入れが簡単なよくばり鍋であれば、そんな心配も必要ありませんよ

これはうまさ金賞ですわ

タイの国民的クッカーをアップデートした、鍋と焼きを同時に楽しめるイワタニの新作「よくばり鍋」。実際に使ってみれば、今までの鍋にはない、新しい発見と味がそこにありました。

今回、紹介したレシピは「よくばり鍋」の使い方のほんの一例です。本場のムーガタ鍋を再現して楽しむもよし、ジンギスカン鍋として使うも良いでしょう。

秋元

このユニークな鍋とあなたのアイデアで、新しいアウトドアめしの扉を開けちゃいましょう!


撮影協力:RECAMPおだわら
Sponsored by 岩谷産業株式会社