手が出しやすいリーズナブルな価格設定
しかし安心してください。HUGELの母体は高コスパで知られるアイリスオーヤマですから、目玉の飛び出るような高価格ではありません。
一般的な企業では「足し算方式」で価格を設定しているところ、アイリスオーヤマ(HUGEL)では「引き算方式」。
まずキャンパーが買いたい価格から逆算し、必要な機能を残すことで、値ごろな価格を実現しているんです。結果、サイズが近い海外メーカーのクーラーボックスが5万円オーバー(アイリスオーヤマ調べ)するものが多いのに対し、断然手頃な価格で販売されています。
ちなみにサイズは40Lと20L、カラーはそれぞれホワイトアッシュとチャコールグレーがラインナップされています。
真空断熱クーラーボックス20Lはこちら
真空断熱クーラーボックス40Lはこちら
さすがアイリスオーヤマと唸る保冷力!
真空断熱パネルが採用されているのは、まさかの6面! これが3面だとちょっと安い……といったグレードと価格のせめぎ合いがアウトドア業界にはありますが、黒船のごとく参入したアイリスオーヤマは、6面一択です。
また冷蔵庫の仕組みを応用することで、外気の影響を受けにくい構造なのだとか。
そうして得られた実験結果は、驚きの長時間保冷。砂漠のような40℃の環境下、なんと約55時間にもわたって内部を保冷し続けたとのこと。
きっと真空断熱パネルの採用だけでなく、その周囲への発泡ウレタンの詰め方やパッキンの気密性など、あちこちのディテールが生んだ保冷力なんでしょうね。
容量は40Lと20Lから選べる
軽く前述しましたが、サイズは容量40Lと20Lの2種。具体的にドリンクが入る量をまとめると、次のとおりです。
実際に2Lのペットボトルを詰めてみたところ、スペックに偽りなし……というかちょっとスペースが余りました。良心的な公式スペックです。
40Lならグループやファミリーでのキャンプに最適、20Lはソロ~デュオでちょうどいいですね。
ディテールにまでこだわった機能美
それでは細部を見ていきましょう。高い保冷力と大容量だけでなく、快適に使えるような工夫が随所に散りばめられています。
まずバックルはステンレス製。耐久性が高いばかりでなく、ビジュアル的にもアクセントになることで全体の高級感を演出します。
またテコの原理で閉めることができるため、ゴムのレバーを力一杯ひっぱるような力業とは無縁。少しの力で開閉可能です。
フタと本体とのジョイントは、3つも設置されています。よく稼働するパーツであり、また気密性にも影響する部分なので、念には念を入れて補強しているのでしょう。
底面にはコーナーに4つのゴム脚が設置されています。クーラーボックスは地面には置かない方がいいのですが、もし直置きしてしまっても地熱の影響を軽減。
またゴムのグリップ力により、車載時に安定する効果もあります。
ちなみに両サイドには、ガッチリ持てるように手がかりが。角ばっていないので手が痛くならず、持ちやすさは上々です。
真空断熱クーラーボックス20Lはこちら
真空断熱クーラーボックス40Lはこちら
実際にキャンプでの使用感はどうなの?忖度なしにチェック
それでは実際に、キャンプ場で使ってみた様子を見ていきましょう。どのへんが使いやすいのか、それとも使いにくいのか……パフォーマンスを忖度なしにチェックしていきます。
まずは開封シーンから。さすが日本メーカーだけあって、梱包状態に不満はありません。カラーはチャコールグレー、サイズは40Lをチョイスしました。
各サイズと重量はこのような数値。40Lのわりに小柄なのは、真空断熱パネルゆえ壁が薄めでも大丈夫だから。
重量も比較的軽く、海外メーカーのハイエンドクーラー(発泡ウレタン)なら、40L前後のモデルが13kgくらいはあります。
まずはデザイン性をチェック
クーラーボックスは、夏キャンプのテントサイトにおいて主役ともいえる存在。見た目は保冷力の次ぐらいに重要です。その点、本製品は申し分なし!
シンプル寄りのゴツゴツ感がほどよく無骨さを演出し、主張しすぎないカラーも相まって、とってもいい感じです。
カラバリは他にホワイトアッシュもありますから、どんなサイトにも対応しそうですね。
控えめにいって持ちやすさ抜群
手がかりの厚みや深さが絶妙なので、持ちやすさは秀逸。抱えるようにして、しっかりホールドすることができました。
「あれ、ハンドルバーは?」と思った人がいるかもしれませんが、中身の入った40Lサイズを片手で持つことは困難で、そもそも必要ありません。
また本製品は20Lサイズもハンドルレスですが、車載でのスタック時や道中で買い物をして開閉する場合など、ハンドルが邪魔になることも少なくありません。
ハンドルなしはアリ! です。
冷気が流れる性質を理解した“なるほど”機能
クーラーボックスのお供、保冷剤はフタに設置するのが理想。冷気は上から下に降りていく性質があるからです。
そこで役立つのが、フタの裏側に張り巡らされたネット。テンションコードのネットなので、保冷剤のサイズを選ばずに設置することができます。
これは画期的な機能ですね! ナイスアイデアです!
使用用途はクーラーだけにあらず
本製品の耐荷重は100kgもあります。つまり大人1人が座るぐらいなら何ともありません。
さすがにガッツリ、チェアとして利用するキャンパーはいないかもしれませんが、ちょっと腰をかけたいときに重宝します。
ソログルのキャンプで仲間のサイトにドリンクを持ってお邪魔するときなど、クーラーボックスに座る機会って地味に多いですよね。
また天板がフラットなので、テーブルとしても使用可能。サイドテーブルにしてもいいし、一時的にモノを広げたいときに役立ちます。
ちなみに天板はシボ加工が施されていて、ザラザラしています。これにより傷がつきにくく、また置いたカトラリーやカップが滑りにくいというメリットも。
加えて端っこが少々隆起していて、モノが転がり落ちにくいように工夫が。それでいて水は流れ落ちやすいよう、逃げ道が用意されています。いちいち気が利いていますね。
気になる収納力は?
ペットボトルや缶ドリンクの収納本数は前の方で触れましたが、実際にキャンプに持って行くのは食材もあれば瓶ドリンクもあります。
そこで4人家族でのファミリーキャンプを想定して、いろいろ詰め込んでみました。
結果は十二分の収納力! ファミリーでもグループでも余裕たっぷりです。フタに保冷剤を設置できるので、その分スペースをフル活用できるのも大きかったですね。
クーラーボックスとしての保冷力は満点レベル
ここでテストの様子をご覧ください。2つの板氷を入れて、どのくらい溶けるのか、残るのかを検証してみました。
時間はキャンプに出発する時間を想定して午前8時にスタート、翌日の午前10時に氷の状態をチェックします。
氷を入れてから4時間が経過。気温は30℃を超えました。クーラーボックスを直射日光に晒し続けるキャンパーも珍しいと思うので、さすがに木陰に移動させています。
そして夜を越え、翌朝10時に氷を取り出してみると……。
このとおり、しっかりエッジが残った状態でした。最高気温30℃超え、26時間経過した事実が信じられません。 正直なところ、1泊2日のキャンプでは本製品の実力の底を見ることは難しいと思います。
つまり、帰宅まで保冷の具合を心配する必要がありません。帰りの道中に名産品を買って入れても、キンキンのまま家に着きます。
真空断熱クーラーボックス20Lはこちら
真空断熱クーラーボックス40Lはこちら
このクーラーボックス、本当にオススメ
これからの季節、クーラーボックスはマスト中のマストアイテム。強力な保冷力を手に入れたい場合、そして高いコスパを求める場合、HUGELの真空断熱クーラーボックスはこれ以上ない選択肢です。
それに使い勝手を向上させるための工夫が散りばめられていて、実物に触れると感心することばかりでした。クーラーボックス選びに迷っているキャンパーの皆さん、これマジでおすすめです!
真空断熱クーラーボックス20Lはこちら
真空断熱クーラーボックス40Lはこちら
ロケーション協力/秋ヶ瀬公園
Sponsored by アイリスオーヤマ株式会社