外岩ボルダリングにアタックしたい!

設備がしっかり整った安心安全なキャンプ場にベースを構えて、周辺に鎮座する外岩にアタック。
そんなキャンプinボルダリングが気になるぞ!ってことで、ザ・ノース・フェイスチームの槇尾さんと中村さんのお二人に同行してきました。外岩、キャンプ、そして観光までまるっと楽しむ、お手本のようなアクティブキャンプ術は必見です。

I want...

ボルダーに人気の料理を食す 外岩ボルダリングにチャレンジ! ボルダーに人気のお店に
ボルダーに人気の料理を食す 外岩ボルダリングにチャレンジ! 立ち寄りたい♬

1泊2日のTIMETABLE

今回は廻り目平の小川山にあるクジラ岩を最大の目標とし、周囲に点在するいくつかの岩にトライします。
初日はまずはベースキャンプを確保し、そのままがっつりクライミング。
2日目は周囲の美味しいスポットやお洒落スポットに訪れて、ゆっくりとした帰路に着く予定です。

1日目

  • 10:00キャンプ場チェックイン
  • 11:00サイト設営
  • 12:00岩場へ移動 開始
  • 15:00ボルダリング 開始
  • 17:00キャンプ飯を食す

2日目

  • 7:00起床
  • 8:00朝食
  • 10:00キャンプ場チェックアウト
  • 12:00立ち寄りスポット①着
  • 14:00立ち寄りスポット②着

ベースキャンプの確保はしっかり! 外岩までもう少し… 今日こそ登って見せる! 買いすぎ注意♬

ベースキャンプを確保ベースキャンプを確保

今回お邪魔したのは、小川山の岩場にアクセス良好!
という廻り目平キャンプ場。
平日にもかかわらずたくさんのクライマーで賑わっていました。

テントは槇尾さん、中村さんともに「マウンテンショット1」を持参。
軽量小型のアクティブモデルゆえに、クライミングキャンプはもちろんテント
泊登山など、さまざまなアクティブシーンで重宝しているとのことです。

腹ペコで帰ってきたらの準備も滞りなく…

腹ペコで帰ってきたらの準備も滞りなく…

ボルダリングに必要なアイテムは割と少なく、マストはクライミングシューズや
クラッシュパッド、ブラシ、そしてクライバーのバイブルたる「トポ ※1」とのこと。
「チョークバッグはつける人もいれば、ぼくみたく登る前に手に取って地上に置いて
おく人もいます」と槇尾さんが教えてくれました。

このルートで歩いて行けば大丈夫かな?

「トポ」で確認したルートに沿って目的の岩までトレッキング。
クライマーが肌身離さず持つ「トポ」には、岩までの道のりはもちろん、岩を登り切るためのルートとその難易度など、クライマーに必要な情報がもれなく記載されています。

でっか~!

傾斜が厳しく、足元もダーティな険しい山道を登ることおよそ15分。
今回の目標となる岩、クジラ岩の姿が見えてきました。
トポによると登り切るためのルートは複数本あるものの、ほとんどが中級者以上の難易度。
立ちそびえるその姿も堂々としたものがあります。

外岩チャレンジ

そもそもボルダリングってなんだ?
クライミングとはどう違うの?なんて思いますよね。
道具を使わないで壁を登ることを総称してフリークライミングといいます。
そしてボルダリングはロープを使わず登るスタイルこと。
つまり、大まかに言えばフリークライミングの一種というワケです。
ロープを使わないなんて難易度が高い!って思うかもしれないですけど、実は逆で、
カラダひとつで登れる気軽なクライミングがボルダリングというスタイルなんです。

ここで改めて今回のメンバーである槇尾さんと中村さんをご紹介。

槇尾太貴さん

ボルダリング歴8年
大学時代にクライミングウォールが学内にあり、そこからボルダリングを楽しむようになり、外岩デビュー。
いまではライフワークのひとつとして、中級ルートを中心に日本各地の外岩登りを楽しんでいる。

中村真記子さん

ボルダリング歴1年半
トレランを中心としたアウトドアライフだったが、プロアスリートとの交流の中でボルダリングにハマる。現在は週1、2回の屋内トレーニングと月に数回外岩で新しいチャレンジしている。ザ・ノース・フェイス内でも成長著しいクライマー。

私は靴下を履くタイプです 僕は素足の方がしっくり

細身のパンツにビーニーを合わせて、アクティブな印象を残す中村さんのスタイルに対して、街中でも普通に歩けそうなカジュアル感強めなスタイルは槇尾さん。ボルダリングはロープなどの道具を使わないスポーツなので、動きやすければ格好も縛りがなく自由です。そんなところに注目してみると、それぞれの個性や趣味趣向が見てとれておもしろいですね。

TシャツS/S Walls Tee ¥6,380(両者プリント違いの同アイテム)
パンツ Prospector Pant ¥17,600(両者同アイテム)
中村さん着用のビーニー カプッチョリッド ¥4,180

ビギナー向けの岩にトライ

基礎をしっかり!

チョークバッグを腰に下げ、いよいよ登はん!
真剣な眼差しで登り出す中村さん、
ボルダリングの基本姿勢である三点支持で
うまくバランスを取ってそりたつ壁に挑みます。

この日はかろうじて雨は降っていなかったものの、
前日の悪天候の影響を受けクジラ岩の条件はいいとは言えない状態。
ということで中村さんは近くにあった比較的登りやすいルートへ挑戦しました。登り出す前に下から目視でルートを確認するオブザベーション(※2) をしっかり行い、いざ。
少し滑りやすい岩に苦戦しつつも、見事完登となりました。

中級は絶壁

条件が悪くともせっかく来たからには目的の岩に挑戦したい槇尾さんは、果敢にもクジラ岩にアタック!
高さのあるハイボルダーゆえにオブザベーションにも熱が入ります。
そしていざスタートすると、下から確認したルートを正確に辿り、どんどんと上へ。

スタートが肝心

条件が悪くともせっかく来たからには目的の岩に挑戦したい槇尾さんは、果敢にもクジラ岩にアタック!
高さのあるハイボルダーゆえにオブザベーションにも熱が入ります。
そしていざスタートすると、下から確認したルートを正確に辿り、どんどんと上へ。

岩が完全に乾いており、かつ直射日光によって表面温度が熱くなりすぎていない状態がベストという外岩のボルダリング。山中でこの条件を満たすことがそもそも難易度高めです。しかしそこはベテランの槇尾さん。その日の環境や岩の状況をしっかりと把握し、無理のない登攀でアタックします。残念ながらクジラ岩攻略! とはなりませんでしたが、次回に向けてしっかり手応えを残すことができた様子でこの日は終了しました。

見せ場のひとつとなるマントル(※3)

疲れた体に栄養補給

条件が悪いなりに、練習も兼ねて小川山に点在する大小様々な外岩を夕方まで目一杯楽しんだ二人。ベースキャンプに戻り着替えてアウターを羽織ったら、簡単料理&焚き火でちょっとだけキャンプ時間も楽しんじゃいます。

アウター
槇尾さん着用 ZI S-Nook Jacket¥39,600
中村さん着用 ALPINE NUPTSE HOODIE¥63,800

焚き火の火がつくまでに出来上がる料理がコチラ。もちろんお皿はザ・ノース・フェイスで!
マジうまい~
でしょでしょ!

中村さんが持ってきた食事はなんとドライフード2袋のみ。しかしながら「ここ(廻り目平)からも近い北杜市にある【DILL eat,life.】さんが作るこのスモールツイストを、さらに美味しく食べるためにいっぱい動きました」と言わしめるほど。なんでも、お湯を入れるだけでレストランさながらの料理となり、クライマーはもちろんハイカーからも圧倒的な支持を集めている話題の品だとか! それゆえなかなか入手困難らしく、「見つけたら即購入をオススメします!」とのこと。是非お試しあれ〜。

心地いい疲労感に満腹感と焚き火のチルタイム…とても贅沢。

周辺スポット

目的はボルダリングだけど、せっかく遠くまで来たからには
その土地でしか出会えない素敵なお店にも行ってみたいですよね。ということで、帰りはちょっと寄り道。
個性豊かなカフェとショップにお邪魔してきました。

はじめに立ち寄ったのは、北杜市の森の中にあるカフェ・ド・ペイザン・八ヶ岳。こだわりのフランスパンはまさに絶品。

捏ね機や電気オーブンを使わず、手捏ねと薪窯というアナログゆえに
職人の腕が問われる手法で毎日焼き上げられるカフェ・ド・ペイザン・八ヶ岳のパン。
400年くらい前のヨーロッパで焼かれていた、固く素朴なパンを理想とし、
当時パンを焼く余熱で調理されていた鍋料理とともにイートインで提供してくれます。

捏ね機や電気オーブンを使わず、手捏ねと薪窯というアナログゆえに
職人の腕が問われる手法で毎日焼き上げられるカフェ・ド・ペイザン・八ヶ岳のパン。
400年くらい前のヨーロッパで焼かれていた、固く素朴なパンを理想とし、
当時パンを焼く余熱で調理されていた鍋料理とともにイートインで提供してくれます。

美味しいパンでお腹が満たされたら、お待ちかねのショッピングタイム。こちらは富士見町にある薪ストーブと日用雑貨のお店、grow thickにお邪魔しました。美味しいパンでお腹が満たされたら、お待ちかねのショッピングタイム。こちらは諏訪にある薪ストーブと日用雑貨のお店、grow thickにお邪魔しました。

シックな青い平家から突き出す2本の煙突。
なんとも洒落た建物の外観に胸が高鳴り、その高揚感とともに扉を抜けると、期待を裏切らないスタイリッシュな空間がそこには広がっています。

薪ストーブに関するアイテムと日常をちょっと豊かにしてくれるお洒落な雑貨が所狭しと並ぶ店内。
都内在住の槇尾さんは、キャンプ用にどうかと斧を手に取りご満悦。神奈川でスローライフを送る中村さんは、
お洒落雑貨に目を輝かせくまなく物色。素敵空間でそれぞれ思い思いの時間を過ごしたら、最後はしっかり散財して、
今回のボルダリングキャンプは終了となりました。

※1:クライミングなどで使われているルート図
※2:ボルダリングの課題に取り組む前に、課題を把握すること
※3:ボルダーのてっぺんや、ホールドのないテラスに這い上がるときによく用いられるテクニック

施設情報

キャンプ場

廻り目平キャンプ場・ふれあいの森
長野県南佐久郡川上村大字川端下(カワハケ)546-2
問い合わせ先:0267-99-2428

飲食店

カフェ・ド・ペイザン・八ヶ岳
山梨県北杜市長坂町大井ヶ森1176−85
問い合わせ先:0551-45-7985

雑貨店

grow thick
長野県諏訪郡富士見町落合9984−116
問い合わせ先:0226-78-0395

EDIT:NORIMICHI HAMAMATSU(CAMP HACK) PHOTOGRAPHER:TAKUMA UTOO WRITER:546 OKAMOTO