記事中画像撮影:筆者
「ピチットシート」で包めば、燻製ナシでもウマいらしい…

筆者は酒好きで有名?ではございますが、それが高じて、つまみの燻製なんかも作ります。
画像は自作の牡蠣の燻製。これをオリーブオイルに漬け込み、ハイボールで1杯やるのがたまりません。ただ、自宅はマンションなので煙が出る燻製は難しく、キャンプ限定のお楽しみ。

さて、実は燻製って「燻す」前の「乾燥」がかなり重要。筆者はこの乾燥工程で、オカモト株式会社の脱水シート「ピチット」(以下「ピチットシート」)を以前より愛用しています。
「ピチットシート」に食材を包んで脱水後に燻せば、腐敗もしにくく、より美味しく仕上がるんです。
ウワサの”脱水系”おつまみ?

ところが最近、「ピチットシートで脱水するだけでウマくなる」という情報を、SNSで見かけまして。
本当ならば、自宅でも煙を気にせず、めちゃ簡単につまみを仕込める……!
というワケで、今回はこの「ピチットシート」でウワサの”脱水系”おつまみ作りにトライしてみます!
そもそも「ピチットシート」って何だ?

「ピチットシート」とは、オカモトが製造・販売する脱水シート。スーパーなどではあまり売られていませんが、実際はプロの現場でも使われる、極めて利便性の高いアイテムなんです。
どう便利かというと、食材を包むことで、魚、肉、野菜問わず、食材に含まれる水分を、熱や塩を使わずにコントロールできるのです。
水分は抜けて旨味が凝縮!

出典:オカモト株式会社
このメカニズムですが、半透膜フィルムの中に「水あめ成分」が入っており、浸透圧の作用で食材から水分を吸い出して水あめ成分に閉じ込める、というもの。
さらに、水分と一緒に「生臭み成分」も抜け、一方でアミノ酸(旨味)は残ります。
つまり「水分が抜けると旨味が凝縮する」という、あの状態が手軽に実現するというワケです。

出典:オカモト株式会社
さらにスゴイのが、シートを1日おき程度で交換すれば、短期間で急速な脱水を行える点。
この結果、数日ほどで、明太子などがまるで「カラスミ」のようになるという情報もあり、酒飲みキャンパーとしては、ぜひいろいろ試してみたいところです!
冷凍も冷蔵も、活用法はたくさん

出典:オカモト株式会社
より具体的な活用法ですが、例えば、冷凍時に「ピチットシート」で包めば、一般的な冷凍庫でも、業務用の急速冷凍庫のように美味しく冷凍できます。
さらに、解凍時にもドリップが抑制されて、旨味が凝縮されるという特徴があります。

出典:オカモト株式会社
もちろん冷蔵の場合も、食材の身が締まり、美味しい歯ごたえになります。塩を使わずに魚などの下処理もでき、味の沁み込みも良くなります。食材の色味やツヤをアップさせる効果も。
なにしろ「包んで、冷蔵庫に入れる」だけで、いろいろな食材が美味しくなるのです。なかなかすごいシートですよね。
マイルド・レギュラー・スーパー
どれを選ぶ?

「ピチットシート」は、水分の吸収力が異なる3種が展開。使う食材やメニューに合わせて選べます。
- ⚫︎マイルド(低吸収):刺身の軽い下処理、短時間向け
- ⚫︎レギュラー(高吸収):一夜干し的な使い方、汎用性が高い
⚫︎スーパー(超高吸収):しっかり脱水、肉のブロックや燻製前処理向け
おつまみ用途、あるいは迷ったら「レギュラー」が万能と覚えておけば◎。刺身をサッと締めるだけなら「マイルド」、しっかり干物風なら「スーパー」といった違いがあります。
今回はこれら3種も使い分けつつ、いろいろ試してみます。基本は包むだけだから、誰でも簡単にできるハズ!
ウワサの”脱水系”おつまみ、いろいろ試してみた!
【スーパー】
明太子の”カラスミ風”に挑戦!

筆者が「ピチットシート」による”脱水系おつまみ”を知るきっかけとなったのが、Tiktokでバズっていた「明太子のカラスミ風」を作る動画。
カラスミは本来、ボラの卵を用いて1ヶ月ほどかけて作る高級食材。それが手軽に味わえるのならばと、最も気になるメニューなので、まずはこちらにトライしてみます!
ただシートを交換するだけ

料理ですからね、レシピを丁寧に書くべきなんですが、正直何も書くことがないレベル……。
このように「レギュラー」のシートに、市販のカット済み明太子を置きまして、ぐるっと巻いていきます。

はい、完了。これを冷蔵庫に入れるだけ、です。Tiktok動画では「週1回の交換で3週間放置」という方法を紹介。
ですが、オカモトの公式サイトに掲載されている「カラスミの作り方」を参照すると、『「スーパー」をボラの卵に使用し、24時間毎4回、もしくは48時間毎3回』とあります。
悩んだ末、今回は24時間毎に「スーパー」を交換してみることに。
途中経過:1日目

1日たった状態がこちら。すでにだいぶ水分が抜けており、一方でパサついている感じはありません。しっとり感は残ったまま、指で押すと少し硬さを感じます。
続けて毎日シートを取り換えていきます。
途中経過:3日目

これが3日ほど経ったところ。だいぶしっとり感を残しつつ身が絞れてきた感じです。
6日後:ついに、完成…!

6日経過。こちらが完成した「明太子カラスミ風」です。どうですかこの高級感。実際は300円のスーパーの明太子なんですけど。
みちっと魚卵が密集した歯ごたえは、明らかに普通の明太子とは別物。旨味は凝縮され、日本酒でも米でもガンガン進みそうです。
時間はかかったけれど、脱水するだけでここまでウマくなるとは、驚愕です……!
【マイルド】
刺身をサッと締める

お次はキャンプ場での活用法です。ベテランキャンパーに「設営メシ」として人気の高い、「スーパーの刺身」に使います。
こちらを「マイルド」で30分〜1時間包み、クーラーBOXへ入れておいたものと比較してみます。これだけの手間で、より美味しくなるんでしょうか?

1時間後がこちらです。そこまで目立った違いはないものの、よく見ると身の締まった感じや色の濃さが増したのが分かるかもしれません。
肝心のお味ですが、旨味が濃くなり、噛み応えが出ます。個人的には、この方がよりお酒が進む感じがしますね。
今回は元々美味しい刺身でしたが、水っぽく感じる場合など、積極的に使いたい方法です。
【レギュラー】アジの一夜干し

干物も一夜干し程度なら簡単に作れてしまうもよう。
材料はこちら、アジフライ用におろされたアジです。これならわざわざ3枚におろす必要もないので包丁も不要。さらに、調理工程にもうんと手抜きのテクニックを駆使してみます。

アジの干物は、本来なら塩水に漬け込むという下処理が必要なのですが、塩水への漬け込みは、漬け込み時間や脱水等、塩加減のコントロールが難しいという問題があります。
そこで今回は、大胆に直接塩を両面にたっぷり(目分量でOK)振り、これを「レギュラー」で包むだけにしてみます。簡単でしょ。

簡単すぎますが、これでも一昼夜寝かせると、しっかり一夜干しになりました。画像が焼き上げた状態です。
ポイントは、できるだけ質の高い天然塩を使うこと。市販の干物にはない上品な甘みを感じられます。身は締まり、焼くとホロホロと崩れる感じがたまりません。

