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寒さで失敗しないために。冬のソロキャンプを成功させる“3つ”の秘訣

寒さで失敗しないために。冬のソロキャンプを成功させる“3つ”の秘訣

人が少なく、空気が澄んだ冬のソロキャンプは、特別な静けさと景色を味わえる魅力的な季節。その一方で、装備選びや対策を間違えると「寒くて眠れない」「危険を感じた」という失敗につながりやすいのも事実です。

冬のソロキャンプを成功させるカギは、事前の準備と考え方。そこで本記事では、寒さ対策を中心に、初心者でも押さえておきたい“3つの秘訣”を整理して解説します。

目次

アイキャッチ画像出典:PIXTA

冬のキャンプは装備が肝心!3つの超重要ポイントを押さえよう

冬のキャンプでコーヒーを楽しんでいる2人の女性。

出典:PIXTA

人の少ない静かな環境、よく澄んだ空気、焚き火の温かさ。そのような冬キャンプの魅力を存分に味わうためには、しっかりと装備を整えなくてはなりません。

冬のソロキャンプにおいて、特に重要なポイントは3つ。以下で解説する3つの秘訣を知っておけば、初めての冬キャンプであっても成功にグッと近づけるはずです!

秘訣①:冬に適したテント・寝袋・マットで万全の寒さ対策を

テントのなかにマットを敷いてくつろいでいる人。

出典:PIXTA

冬キャンプで特に大切なのが、快適に寝られる環境を作ること。そのためには冬の使用に適したテント・寝袋・マットが不可欠です。

以下のポイントを参考に、冬キャンプに対応できるアイテムを選びましょう。

テント選びのポイント

雨風の侵入を防げるスカート付きテントが安心。結露しにくく耐熱性の高いTCやコットン素材を選ぶのがおすすめです。厳冬期のソロキャンプでは、1人で素早く設営できることも重要。薪ストーブを使うなら、煙突穴の有無も必ず確認しましょう。

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寝袋選びのポイント

価格や収納サイズが許す範囲で、できるだけ暖かいモデルを選ぶのが基本。暑いときはファスナーの開閉で温度調節すれば対応できます。なお冬は結露が起きやすく、ダウンシュラフは濡れると保温性が低下しがち。防水モデルや化繊タイプを選ぶ、もしくはシュラフカバーを併用するなどの対策がおすすめ

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マット選びのポイント

厚さ10cm、もしくは断熱性能の目安となるR値6.0以上を基準に選びたいところ。コットと併用すれば底冷えを感じにくく、より快適に過ごせます。設営を簡単にしたいなら、エアーマットとコットが一体になったタイプも有力な選択肢です。

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秘訣②:服装を最適化して快適性アップ

ダウンジャケットを着てキャンプ場を歩いている女性。

出典:PIXTA

「とにかく何枚も重ね着をすれば暖かいはず……」と思いがちですが、かならずしもその必要はありません。上手に重ね着をすれば、必要最小限の服で温かく過ごせます。

服装は体に近いものから順に、ベースレイヤー(肌着)・ミドルレイヤー(中間着)・アウター(上着)の3つの構成を基本に考えましょう。

ベースレイヤー(肌着)

保温性が高いもの。汗をかく可能性がある場合は、速乾性が高いもの(ヒートテック、メリノウール製のインナーなど)

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ミドルレイヤー

保温性が高いもの。汗をかく可能性がある場合は、通気性があるもの(フリース・薄めのダウンジャケットなど)

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アウターレイヤー

雨や風を防いでくれるもの(防水性・防風性のあるジャケットやコートなど)

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足元

保温性の高い暖かい靴下と、滑りにくいソールを備えた中綿入りブーツの組み合わせがおすすめ。

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秘訣③:安全のための“5つ”の注意点を知っておこう

快適に過ごすことも大切ですが、安全面への配慮がなによりも重要です。冬のソロキャンプで忘れてはならない、5つの注意点をチェックしましょう。

1|一酸化炭素中毒には最大限の注意を!

出典:エレコム

ストーブ対応テントでストーブを使う場合は、一酸化炭素中毒への対策が必須です。必ず十分な換気を行い、ストーブをつけたまま就寝しないこと。また、危険を知らせる「一酸化炭素チェッカー」の併用も欠かせません。

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2|ペグが刺さりにくい場合も考慮しよう

ペグ 検証

撮影:KOTA TAKAHASHI

冬のキャンプ場では地面が凍ってしまい、ペグが刺さりにくい場合もあります。そのようなケースを考慮して、氷にも突き立てられる頑丈なペグと、強く打ちつけられるハンマーを用意しましょう

また、簡単に抜けてしまう状況もあるため、積雪地では十分な長さのペグが必要です。「スノーペグ」といわれる、雪上で使うためのペグもあります。

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3|冬は水道を止めているキャンプ場もある

水道が凍っている。

出典:PIXTA

見落としがちですが、冬はキャンプ場の水が止められている、あるいは凍っていて使えない場合もあります。

水道が問題なく使えるか、事前にキャンプ場に確認しておきましょう。水道が使用できない場所へは、十分な量の水を持っていく必要があります。トイレが使用できるかどうかも要チェック!

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4|テント内の結露にご用心!寝袋が濡れる原因に

ナンガのシュラフカバーのファスナー機能

撮影:やんちゃまんけんたい

前述のとおり、冬はテント内に結露が発生しやすい季節です。結露がひどいと、壁面から水滴が落ちて床が濡れたり、寝袋まで水分を含んでしまうことも。

とくにダウンシュラフは濡れるとボリュームがつぶれ、保温性が大きく低下します。テントの壁から距離を取って就寝する、シュラフカバーを併用するなど、結露を前提にした対策を心がけましょう。

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5|暖房グッズは「低温やけど」に注意して使おう

出典:尾上製作所

冬キャンプの強い味方として人気なのが、湯たんぽ・電気毛布・ホットカーペットなどの暖房グッズ。温かさを保つのに大きく役立ってくれますが、使い方には注意が必要です。

特に低温やけどには、大いに警戒しましょう。低温やけどは44~50℃程度の心地よい温度でも発生しうるやけどであり、自覚しにくく、重症化しやすいのが特徴です。

暖房グッズを使用する際は、製品の注意書きをよく読んで正しく使いましょう。使用しながら寝るのは基本的にNGです。だからこそ、冬のキャンプには保温性の高い寝袋が必要になります。

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冬ならではの魅力を楽しもう!

テントの中から雪景色を眺めている。

出典:PIXTA

一般的には、冬はキャンプのオフシーズンといわれがちです。けれど実際には、「キャンプは冬がいちばん好き」という人も少なくありません。静かなフィールド、澄んだ空気、そして凛とした景色。冬ならではの魅力に惹かれる人が増えているのも事実です。

もしまだ冬のソロキャンプを体験したことがないなら、今年こそ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。これまでとはまったく違う、特別な景色と時間に出会えるはずです。

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