“なんとなく暇だなあ”を、あえて楽しむ。

キャンプって、イベントが詰まっているようでいて、じつは「ぽっ」と時間が空く瞬間が多かったりします。早く到着してしまったとき。一通り設営が終わって、ごはんの準備までちょっと間があるとき。
そのままダラッと過ごすのも悪くないけれど、「せっかくなら、この時間でもう一歩キャンプを楽しめたらな」と思うことも。
そこで今回集めたのが、手を動かしているうちにいつのまにか“無心”になれる工作系ギアです。どれも、キャンプの手持ち無沙汰をちょっと特別な時間に変えてくれるアイテムです。
“無心”になれる工作系ギア3選
1|UPI OUTDOOR PRODUCTS / ウッドカービング キット 熊

モーラナイフで“木彫りの熊デビュー”ができるのが、UPIの「ウッドカービング キット 熊」。
スウェーデンの老舗ナイフブランド・モーラナイフのウッドカービングナイフがセットになっていて、ひとつの木材から手のひらサイズの熊を2体まで仕上げられるキットです。

作り方は、UPIグリーンウッドワークインストラクター・福畑慎吾さんによる解説動画(QRコード)付きなので、ウッドカービング初挑戦でも安心。
焚き火のそばで、ひたすら“シャッ、シャッ”と削っていく時間は、まさに無心タイム。ナイフの角度を変えたり、力加減を調整したりしながら、少しずつ熊の輪郭が立ち上がってくる感覚がたまりません。

作る過程でいろいろな削り方を試せるので、完成するころにはウッドカービングの腕前も、きっとひとつ上がっているはず!
木彫りが完成したあとも、付属のウッドカービングナイフはそのままキャンプギアとして活躍してくれます。

スプーンやククサ作りなど、フィールドでの“ちょっと削りたい”シーンにもぴったり。
作品として楽しめて、ナイフの使い方も身につく——工作好きはもちろん、「キャンプの手持ち無沙汰をどうにかしたい」という人にもおすすめの一本です。
2|KNOCK DESIGN / ココロメカニカ(イワナ)

「手を動かしてるうちに、いつのまにか時間が溶けてた。」そんな時間を味わえるのが、KNOCK DESIGNのからくり工作キット「ココロメカニカ(イワナ)」。
渓流の王様・岩魚(イワナ)をモチーフにした木製キットで、必要なのは木工用ボンドくらい。

特別な工具はいらず、綿棒や棒ヤスリがあれば、細かい調整もスムーズに進められます。パーツをひとつずつ切り離して、番号どおりに組み上げていく過程は、まさに大人の自由研究。

完成したら、いよいよハンドルをくるくると回してみましょう。
歯車が回転し、その動きがスライダーの前後運動に変わり、さらに魚の芯へと伝わって──最後はイワナ全体がしなやかに泳ぎ出します。
「回転 → 往復 → 屈曲」と動きが変換されていく仕組みを、目で追いながら楽しめるのもこのキットならでは。

そのまま木の風合いを活かしてもいいし、アクリル絵の具やペンで好みのカラーリングに仕上げてもOK。自分だけの“マイ岩魚”ができあがります。
お子さんと一緒に作って、色を塗って、世界にひとつだけの“マイ岩魚”をつくれば、キャンプの思い出作りにもぴったり。

ちなみに、KNOCK DESIGNは「循環」をコンセプトに掲げるブランドで、売上の一部は野生動物の保護団体へ寄付される仕組み。
手を動かして楽しむことが、そのまま自然や生き物を守るアクションにもつながっていく──そんな背景も含めて、キャンプ好きにこそ勧めたい工作ギアです。
3|TOKYO KENDAMA / ZEBRAWOOD HOLDER SET 5th Shape

“育てるけん玉”というコンセプトどおり、使うほどに表情が変わっていくのがTOKYO KENDAMAの「ZEBRAWOOD HOLDER SET 5th Shape」。
経年変化を楽しめるけん玉本体と、専用の革ホルダーがセットになった一本です。素材には、その名の通りシマウマのようなストライプ状の木目が特徴的な「ゼブラウッド」を採用。

ざらっとした独特の質感を持ち、使い始めは明るめのトーンですが、蜜蝋ワックスでメンテナンスしながら使い込むほどに、しっとりした艶と深みのある色味へ変化していきます。
木目のコントラストも徐々に際立ってきて、まさに“自分だけの一本”になっていく感覚が味わえるはず。

このエイジングを楽しむために、あえて表面塗装は施さない無垢材削り出しの工法を採用。
傷や凹みも含めて“味”として育っていくので、キャンプのたびに少しずつ変わる表情を見るのも楽しみのひとつです。
付属のホルダーは、日本製の栃木レザーと真鍮パーツを使用していて、こちらも時間とともに色味やツヤが増していく仕様。同じギアを一緒に育てていく感覚を、セットで味わえます。

シェイプは、けん玉ワールドカップ(KWC)など国際大会の規格も満たす「5th Shape」。玉径62mm・大皿49mmのやや大ぶりなサイズ感で、トリックにも挑戦しやすいバランスになっています。

腰やバッグからぶら下げておけば、サイトでの手持ち無沙汰な時間にサッと取り出して技の練習も可能。
焚き火の横でひたすらけん玉を楽しむもよし。ワックスを塗って、に磨いて、その美しさを肴にお酒を楽しむもよし。
気づけばスマホの存在を忘れて“無心モード”に入っているかもしれません。
スマホを置いて、“つくる時間”をひとつ足してみる。

「キャンプに行って、なにしてるの?」と聞かれたときに、「焚き火したり、ごはん作ったり、あとちょっと工作してる」と答えられたら、なんだか自分のキャンプが少しだけ好きになれそうな気がします。
次のキャンプでは、焚き火台やチェアと同じように、こうした“無心になれるギア”もひとつ積んでいく。それだけで、ちょっと贅沢な時間に変わってくれるはずです。




