モーラナイフの“最強ナイフ”に、新章が誕生

スウェーデン中部・モーラ地方で130年以上の歴史を持つ「MORAKNIV(モーラナイフ)」。
王室御用達ブランドとして知られ、ハンドクラフトナイフやDIY用からプロユースまで幅広く展開しています。

出典:モーラナイフ 「ガーバーグ」
なかでもアウトドア分野で絶大な人気を誇るのが、フルタング構造のブッシュクラフトナイフ「ガーバーグ」。
過酷な環境下でも信頼できる1本として、“最強のモーラ”の異名を持つ名作です。

そして2025年、待望の新モデル「ガーバーグ グランド」が登場。
フルタング構造のタフさはそのままに、ブレードをロング化したことで作業域が拡大。“ガーバーグ”の魂を現代的に磨き直した、新時代のフィールドナイフです。
強靭な「ガーバーグ」を超えた、新しい“相棒”
「ガーバーグ グランド」

写真上「ガーバーグ グランド ブラックブレード (C)」 下「ガーバーグ グランド (S)」
今回登場した「ガーバーグ グランド」は、カーボンモデルとステンレスモデルの2種類。
カーボン製の「ガーバーグ グランド ブラックブレード(C)」と、ステンレス製の「ガーバーグ グランド(S)」がラインナップされています。

出典:CAMP HACK Channel
いずれも従来モデルの設計思想を受け継ぎつつ、ブレード長を約33mm延長(全長約262mm)。

より多くの鋼材を使用したフルタング構造で、これまで以上に力強く、信頼できる一本に仕上がりました。

モーラナイフが誇る最高峰モデルの名にふさわしく、“タフさと美しさ”を兼ね備えた進化版です。
長く、強く、美しく
ガーバーグ グランドのディテール

様々な新要素が盛り込まれた「ガーバーグ グランド」。見た目はシンプルながら、細部の精度と実用性が格段に向上しています。
その進化のポイントを順に見ていきましょう。
バトニングから着火までこなす“万能刃”

3.2mmと厚みのあるブレードは、薪を割る「バトニング」や、ナイフを木に叩きつけて切り込みを入れる「チョッピング」など、ハードな作業でもしっかり対応。

グリップエンド側から叩き込めば、小径木や太めの枝の切断もこなせるほどのパワーを発揮します。

ブレード形状は、刃の角度を浅くして切れ込みやすく仕上げた“北欧式の研ぎ方”を採用。

切れ味とコントロールのバランスがよく、フェザースティック(焚き付け用の細削り)や細かい削り作業も、力を入れすぎずスムーズにこなせます。

出典:モーラナイフ
さらに、ブレード背(スパイン)とグリップエンドにはエッジ加工を施し、ファイヤースターターを擦って火花を飛ばすことも可能。

“バトニング→フェザーリング→着火”まで、焚き火の一連の動作をこの1本で完結できる万能仕様です。
強靭さと扱いやすさを両立した、「ブッシュクラフトの理想形」といえる仕上がりになっています。
北欧の知恵が詰まったハンドル

樽型シルエットのハンドルは、重みのあるブレードでもしっかり握れる安定感のある形状。指を守るフィンガーガードも備え、滑りにくく扱いやすい仕上がりです。

さらに、ハンドル全体をポリマーで覆うことで、寒冷地でも金属部分が手に触れて冷たくならないよう設計。長い冬を過ごす北欧らしい工夫が感じられます。
経年変化を楽しめるレザーシース

ヨーロッパ産のベジタブルタンニンレザーを使用した厚手のシース(ナイフ用の革製収納ケース)が付属。

内部にはカイデックス製ロックシステム(硬質樹脂パーツによる固定構造)を備え、ナイフをしっかりとホールドします。

ハードユースにも耐える高い耐久性と、使い込むほどに深みが増す革の風合いが魅力です。
環境にも配慮したリサイクル鋼材

ステンレスモデルには、スウェーデンのAlleima(アレイマ)社製リサイクルステンレス鋼を採用。
厳しく管理された鋼材を高度な技術でリサイクルしているため純度が高く、炭素・クロム・モリブデンの絶妙な配合によって、強度・耐食性・刃持ちをバランス良く実現しています。

さらにモーラナイフ独自の熱処理を組み合わせることで、抜群の切れ味と耐久性を両立。環境への配慮と高性能を両立した、スウェーデンらしいモノづくりの精神が息づいています。
2モデルの違いをチェック

「ガーバーグ グランド(S)」

素材:ステンレススチール(スウェーデン・Alleima社製)
価格:19,800円(税込)
特徴:錆びにくく、メンテナンスも簡単。雨や湿気の多い環境でも安心して使える万能タイプ。扱いやすく、初めての一本にもおすすめのオールラウンダーモデルです。
「ガーバーグ グランド ブラックブレード(C)」

素材:カーボンスチール+DLCコーティング
価格:20,900円(税込)
特徴:鋭い切れ味と、木を削るときに“吸い付くような”感触が魅力。表面のDLCコーティングにより反射を抑え、耐摩耗性と耐腐食性を強化。長く使うほどに味わいを増す、タフな一本です。
どちらのモデルもスウェーデン・モーラの自社工場で生産。高精度な製造技術とクラフトマンシップが息づく、“Made in Sweden”の品質です。
モーラの哲学を受け継ぐ、新たな旗艦モデル

「ガーバーグ」の名は、スウェーデン・モーラ近郊にあるガーバーグ牧草地(Garberg fäbod)に由来し、“力強さ・耐久力・自然との調和”を象徴しています。

その精神を継承しながら、よりタフに進化した「ガーバーグ グランド」は、スウェーデン本国では発売直後に完売。
日本では2025年10月11日18:30に予約開始。発送は10月17日を予定しています。




