そそられるアイテムってあるよね……

買っちゃいました。なんでかって?「欲しくなったから」。
いや、タバコ吸わないのにライター買うってどういうこと?って思いますよね。でもSOIL minimal.の「HOPE Lighter(ホープライター)」は、そんな理屈抜きで欲しくなるんです。
指先サイズにギア欲をぶち込んだような質感と存在感。これはもう、“持ってるだけで満たされる系ギア”の代表格。
物欲と所有欲にまみれた筆者には我慢できないデザインで、購入後は毎日腰にぶら下げて持ち歩くほどの一軍ギアになりました。
常に持っておきたくなる、4つの理由
1.デザインがずるい。所有欲を刺激する質感

常に持って歩きたくなるのはなぜか。まずはこのビジュアルがズルいですよね。
小指サイズなのに、手に持つとしっかり重みがある。真鍮のようなメタルアロイ素材は見た目も手触りも本格的で、小さい・渋いというオトコの好きが凝縮されているようなんです。

裏面に刻まれた刻印もたまらない。バッグや鍵にぶら下げているだけで気分が上がりますし、見たり触ったりするだけでも幸せになってしまいます。
2.雨でも安心。“防水ライター”という実用性

見た目だけじゃない、中身も男前。
ホープライターの着火部分は、キャップで隠れる仕様になっています。スクリューキャップなうえにゴムパッキンも備わっているため、気付かぬうちに開くこともなく、水濡れにも強い構造。
雨の中で火を使う機会って多くはないけれど、「もしものときに頼れる」という安心感があるのは大きいです。
実際、雨にガッツリ濡れたあとに着火しても、このとおり問題なし。喫煙しない自分にとってライターは必需品じゃないけれど、防災用やキャンプでの非常用として「持っておきたい」と思わせてくれます。
3.火をつける瞬間も、匂いもたまらない。ギア感のある着火体験


フリントを“シュッ”と擦って火を灯す瞬間は、毎回ちょっとした儀式のようで楽しいものです。風には弱いものの、それなりに火は大きくなるので、ろうそくや花火の着火もお手のもの。
それに、オイルライター特有の匂いもたまりません。人は“火”を見ると落ち着く生き物ですが、この匂いも相まって、特に目的もないのに、火をつけてはチルってしまうことが増えました。
3.オイルを継ぎ足して育てる。“儀式性”が愛着に変わる

ホープライターは、使い捨てではなく、オイルを継ぎ足して使うタイプ。これがまた、愛着を持つ理由の1つになっています。
充填方法は、まずペンチなどを使ってフリントホイールをつまんで回すとシリンダーが出てきます。これは少し慣れが必要です。

シリンダーを引き抜いたら、本体の下側からレーヨンにオイルを垂らし、元に戻せば完了。この充填作業はオイルを扱うため可燃物が無い環境で、消火用の水を用意して行いましょう。
この作業自体は、実際面倒ではあるのですが、「ただの道具」から「自分の道具」に変わっていく感覚があって、育てているような気持ちになります。
革製品やギアのメンテナンスを日ごろ行っている人には、間違いなく刺さるでしょう。
見せてなんぼ、日常に効かせる、“ギアのアクセント”

ホープライターはただ眺めてニヤけるだけじゃなく、日常やキャンプシーンにもしっかり馴染むアイテム。カラビナ型という特性を活かして、普段持ち歩く鍵に掛けています。

キャンプシーンでも、アクセサリー感覚でベストのループにぶら下げれば、火おこしをする際にもサッと取り出せます。
このビジュアル、ポケットに入れるなんてもったいない。見せてなんぼの、日常に効かせる“ギアのアクセント”なんです。
実際に使って気づいた、ちょっとクセのあるところ
小ささゆえに“扱いづらさ”がある

本体がとにかくコンパクト。そのサイズゆえに、ポケットやバッグに入れると「あれ、どこいった?」となりがちです。
せっかくカラビナがついているので、見える場所にできるだけ吊り下げておくことをオススメします。
燃料の残量はわかりにくいし、継ぎ足しもちょっとコツがいる

他のオイルライターも同様ですが、残量がわかりにくいところはちょっと面倒。いざというときに使えないと困るので、こまめにオイルの充填作業が必要です。
また、本体が小さいぶん注ぎ口も小さい。慣れるまでは「ちょっとこぼした……」は避けられません。
ただ、この不便さすら“ギアっぽさ”として楽しめる人にはご褒美になるのではないでしょうか。
“火力勝負”の道具ではない

ターボライターのような強火は出ません。キャンプシーンで求められる、細割の薪を直接着火するのはまず無理。着火剤とセットで使うのがベストです。
これは欠点というより、このライターのキャラクターでしょう。
持つよろこびと常にある安心感の、どちらも叶えるライター

タバコを吸わない自分にとって、基本的にライターは、“アウトドア特化の専用ギア”でした。
それでもホープライターと出会ってからは、気づけばポケットやバッグに入れておきたくなる存在に。
デザイン、安心感、ギア感のある操作性、そして“育てる道具”としての魅力。ただ火をつけるためだけの道具ではなく、持ち歩くことで気分がアガる“小さな相棒”。
きっとあなたも、このロマンに惹かれて手放せなくなるはずです。




