「こんなん見たことない…」旅で出会ったガチキャンパーの“トガったギア”5選！【お遍路×ULキャンプ】

いよいよお遍路に出発！しかし…

45日間で1400kmを歩いて巡る四国お遍路の旅が、いよいよスタート！　が、初日から膝を痛めるわゴープロが故障するわと思わぬトラブルが勃発……。その様子は動画で詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください！

▼記事の前編はこちら

「あの事故で命が終わってたかも」→人生リセットの旅へ。CAMPたかにぃのミニマライズお遍路道【前編】

2025/06/18CAMPたかにぃ

お遍路の旅は「毎日出会える」

先行き不安な出発とはなりましたが、お接待などお遍路ならではのあたたかい出会いのおかげもあって、旅は順調に進みました。

その出会いは同じお遍路歩きの日本人や“海外オヘンラー”、地元の一般の方など様々でしたが、中にはキャンパーもいて、旅の途中で一緒にキャンプをしたことも。

ガチキャンパーとの交流も旅の醍醐味のひとつだった

前編でもお話したように、軽装備のお遍路はULキャンプに大いに通ずるものがあります。

今回一緒にキャンプをしたメンバーは、お遍路中の方もいればそうでない方もいたり様々だったのですが、みなさん一様にUL装備でカッコいい！　となると軽量キャンパーの血が騒ぎ、どうしてもギアが気になってしまいました（笑）。

何人かは好みが似ている方もいて……結構おもしろいギアを持っているではありませんか！　というわけで今回は、旅先で出会ったULキャンパーのトガったギアをご紹介していきます。

入手困難な物もあり同じアイテムとなるとハードルが高いですが、ギア選びの参考にはなるはず。ぜひ読んでみてくださいね。

1｜歩き旅のプロは、ビビィが寝床

まずは、徒歩キャンパーのtkさん。公共交通機関を駆使して日本一周も楽しまれるtkさんのギアは軽量かつ珍しいアイテムが多く、「こんな商品が世に出てきたのか！」という発見があります。

中でも目を引いたのは、テント。アメリカのHyperlite Mountain Gearというメーカーの「Splash Bivy」で、まるで棺桶のようなサイズ感のビビィと呼ばれるものです。

バスタブフロア（＝マチがついて立ち上がっているフロアーシート）に防水性・強度共に抜群のDCFという素材が使われていて、急な悪天候に見舞われることの多い過酷なテント泊に最適。バスタブの立ち上がりも23cmという高さがあり、雨を凌ぐことができる構造です。

上部はメッシュになっているため基本的にはタープが必須ですが、晴れている日に林間で張るならビビィだけで寝ることも可能。重量はなんと、たったの178g！　もはやULなタープより軽いですね……。

2｜自立式ドームで680g…！？

お次は、私がお遍路中に開催した四国UL会（＝ULギア好きが集まるオフ会）に来てくれたseijiさんのテントなんですが、これが今年の目玉テント！　プロモンテのシングルウォールシェルター（1人用）です。

可愛らしいターコイズブルーでフォルムもよく見かける山岳テントのようですが、実はミニマムの重量が680gという驚異的な数字を叩き出しております。ドームテントにしては、かなり軽いですよね。

自立式のドームテントでありながらここまで軽量化できたのは、まずインナーテントを省いたシングルウォール構造であること。そして素材は20Dのナイロンリップストップで、ポールもDAC社のNFL8.7mmという各国のULテント御用達のポールが使われているからでしょう。

北アルプスなどの高山にはあまり適さないかもしれませんが、お遍路などの長～い野宿旅には最高のテントです。

3｜新発想の“枕止め”で快適睡眠

CAMP HACKでも特集された原さんも、四国UL会に自転車キャンプスタイルで来てくれました！　原さんのギアはどれも素晴らしいのですが、特に注目を浴びていたのはPillow Strap（ピローストラップ）。

Pillow Strapとはアメリカ発のブランドで、ピロー（枕）カバーを専門的に作っているという非常にニッチなブランドです。

枕はエアーマットと組み合わせると寝ている間に滑って無くなって不快だったりしますが、このピローストラップさえあれば“枕滑る問題”もクリア。快適な就寝が約束されます。

何よりこのビビットなカラーリングが可愛らしい！　地味めになりがちな就寝具にアクセントができて、満足度も高いですよね。

さすがハイセンスな自転車キャンパー原さん。原さんが運営するキャンプ場、徳島の「リバーサイドキャンプ・NEW-TA」も要チェックです！

▼原さんの特集記事はこちら

先輩キャンパーが教えてくれた「このアイテム最高なんです！」BEST5【キャンプ場オーナー・原善彦さん】

2025/06/02山畑 理絵