「また忘れた……」問題に終止符を

キャンプやピクニックで、ないと困るのに、持っていくのを忘れがちなのがレジャーシート。地味にかさばるし、使わないこともあるので優先順位が下がりがちですよね。
そんな人も、Matador(マタドール)の「ポケットブランケット 4.0」なら忘れる心配もなし。というのも、常備することにストレスがないから。
その機能とギミックに惚れ込んで購入し、約1年間、キャンプや花火大会、ピクニックなどさまざまなシーンで実際に使用。
その中で感じたリアルな使い心地、気になるポイントまで忖度なしで徹底レビューします!
Matador「ポケットブランケット 4.0」とは?

ポケットブランケット4.0は、アメリカ発のトラベル・アウトドア用品ブランド「Matador(マタドール)」が手がける、超軽量&コンパクトなレジャーシート。
「4.0」とあるように、これまで何度かバージョンアップを繰り返したアイテムとなっています。


サイズは約110×160cmで、大人2人がゆったり座れる設計。防水仕様の生地に、風対策のペグループやウェイトポケット付きです。
収納袋が本体に縫い付けられており、折りたたみやすいようガイドラインもプリントされています。
“軽くて小さくて、でもしっかり使える”。そんな1枚が欲しい人にフィットする、マタドールらしいアイテムです。
1年使って実感した「ほんと助かる」ポイント6つ
【その1】「わざわざ持ち出す」から「いつも持ってる」に

多くのレジャーシートの悩みが「かさばる」問題。取っ手がついていて、カバンのように持ち出しやすくいものもありますが、それ自体がなかなかのサイズになってしまうものばかり。
その反面、マタドールのポケットブランケットは11.4cm×6cmで、手のひらにおさまるサイズ。ポケットにもすっぽり入ってしまうので、カバンに忍ばせていても持ち運びのストレスはなし。
レジャーシートを「わざわざ持ち出す」から「いつも持ってる」アイテムにランクアップさせてくれるアイテムです。
【その2】天敵の風を無力化する、ペグが優秀!

屋外でレジャーシートを使うときの悩みといえば、「風」。四隅に靴や荷物をおいて、風で捲れ上がってしまうのを防いだことは、みなさん経験があることでしょう。
そんな問題もポケットブランケットなら無問題。このアイテムには、4隅にペグと砂や小石を入れられるポケットがついています。

地面にこのペグを打ち込めば、しっかり固定できて風にあおられることもなし。特に設営時にメリットを実感でき、ピンとキレイに張ることも簡単にしてくれます。
【その3】“折り線”で、綺麗に収納可能

コンパクトになったり、専用の収納袋があるアイテムって、もとあった状態に収納するのが意外と難しいもの。
特にこのような「折りたたむ」アイテムって、「どうやって畳むんだっけ……」と困るのはあるあるですが、このブランケットには、畳み方のガイドラインがプリントされています。

文字通りの“折り線”に沿ってたたむだけでOK。すべて山折りにするだけなので、難しいことは何一つ考えないでください。

最後は縫い付けられている袋部分を裏返して、包んであげれば完成。毎回キレイに袋に収まるので、なんだかたたむのも楽しくなっちゃいます。
【その4】寒いときはブランケットとしても

薄手で、いわゆる“パリパリ感”が強すぎない生地感。耐水性があり、「ブランケット」という名前ということもあり、試しに羽織ってみることに。
すると、思っていたより暖かい! 防風性能があるだけでなく、意外と保温性能も高く、キャンプ中のチルタイムや、場合によってはエマージェンシーシートのような使い方もできそうです。
旅行中に飛行機の中でも使えそうですが、その場合は砂埃や汚れをしっかり落とす必要がありますね。
【その5】2人でも座れる!1人なら荷物も置ける

1人で使用する場合は、十分くつろげるサイズ感。バックパックを置いたうえ、テーブルを広げて調理をしたり、食事を楽しんだりも問題ありません。むしろ快適に過ごすことができます。

また、2人で座った場合もご覧の通り意外と余裕があります。小さなバッグを後ろに置くことも可能な広さ。
お尻を乗せるだけなら、3~4人もいけそうな広さです。

人がくつろぐのはもちろん、キャンプではテント設営や撤収時の荷下ろし場所としても活用。
オートキャンプだけでなく、バックパックや自転車キャンプのときも、いちはやくポケットブランケットを広げて、荷物を汚れることなくおろすことができるのは地味に嬉しいポイントです。
【その6】地面が濡れていてもへっちゃら

実際に使ってみて驚いたのが、素材の薄さに反してしっかりとした防水性能。朝露や、湿った芝生の上でも快適に使えました。
そこで、あえて実験もしてみることに。地面に直接水を撒いて、その上にシート、ティッシュ、おもしを乗せ、10分ほど放置をしてみました。

結果はご覧の通り。地面の水分がにじむこともなく、さらさらの状態です。

こちらは少しわかりづらいのですが、濡れた地面の直上に敷いていたティッシュ。こちらもさらさらで全く湿り気はありませんでした。
スペックとして浸水しないのは理解しつつも、実は普段、少し不安を感じながら使用していたので、この実験結果にはひと安心です。
1年使って分かった気になる点
【その1】断熱性やクッション性は期待できない

他のレジャーシートにも共通することかもしれませんが、ポケットブランケットは厚みがない分、地面のゴツゴツ感はダイレクトに伝わります。
芝生など柔らかな地面の場合は良いですが、コンクリートや石があったり、少し硬めな地面は、直接座るのはちょっとしんどい……。
快適性を求めるシーンでは、下にマットを敷くなどの対策があるとベターです。筆者はNEMO(ニーモ)の「チッパー」という、端材を再利用して作られるマットを使用しています。
クッション性と耐久性がありながら、環境にも配慮されているうえ、1つとして同じ柄がない、という点がお気に入りです。
NEMO (ニーモ) チッパー
| 使用サイズ | 42 x 32 x 2 cm |
|---|---|
| 収納サイズ | 32 x 10.5 x 5.7 cm |
| 重量 | 160g |
【その2】砂埃が付きやすい

生地の性質上、静電気が発生しやすいのか、砂埃がつきやすく感じました。
湿らせた布で拭いたり、水洗いをするとそのときは綺麗になったように見えるのですが、乾くとまだ汚れが残っている……。
水によるシミだけでなく、土汚れの跡ものこりやすいので、お手入れ方法はこれからも模索が続きそうです。
【その3】砂袋は気休め程度の機能性かも……

風対策用のウェイトポケットですが、やや浅いため強風時にはめくれることも。砂浜での使用時は砂を入れましたが、こちらも強い風が吹くとめくれてしまいました。
ペグは間違いなく強力なのですが、砂袋は気休め程度に考えておくのが良さそうです。
バッグにひとつ、あると頼れる万能シート

「コンパクト」「カッコいい」「使いやすい」。この3拍子が揃ったマタドールのポケットブランケット4.0は、まさに“主役”なレジャーシート。
特に、ポケットサイズ、ガイドライン付きで、毎回きれいに収納可能、風対策のペグ付属、という、細部まで行き届いた工夫は、ほかと比べても頭ひとつ抜けています。
アウトドアはもちろん、日常の外遊びにも最適な1枚。1つ持っていれば、あってよかったと思うこと間違いなしです。




