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【曲がったら無償交換】サバティカルが最強硬度のペグを発売。開発秘話を聞いてみた

ペグなんてどれも一緒でしょ?」。そう思っているキャンパーこそ知ってほしい。

テントやシェルターで人気のサバティカルが今回、本気で作り上げたのは、なんと「ペグ」。しかも、世界100カ国以上で自動車部品を展開するGMBとタッグを組んだ!?

なぜ今、ペグなのか? どうして自動車部品メーカーとコラボしたのか? なにがそんなにスゴいのか? 開発者インタビューを通して、その実力に迫ります!

目次

サバティカル新作はなんと「ペグ」

サバティカルのペグROOT280

人気テントを数多く開発してきたブランド「サバティカル」。今年の新作として発表したのは、意外にも「ペグ」。

しかも、世界100か国以上で製品を展開する自動車部品メーカー「GMB」との共同開発で誕生したという、いかにも本気の一品。

その名も「ROOT 280(ルート280)」。一般的な鍛造ペグの約4倍の硬度を持ち、強度・軽さ・使いやすさのすべてを兼ね備えたペグらしい。

サバティカルのペグROOT280

とはいえ、何がどうすごいのかいまいちピンとこない人も多いはず。そこで編集部は、「ROOT 280」について、GMB社とサバティカルの開発担当に直撃。

サバティカルがなぜ今“ペグ”なのか? GMB社とは? コラボレーションの経緯を実際に使ってみた感想とともにお届けします。

新作ペグ「ROOT 280」は何がすごいの?

硬度最強の鍛造ペグ

サバティカルのペグROOT280

まずは「ROOT 280」の特徴についてみていきます。最大の特徴は、圧倒的な硬度

高温に熱した金属をプレスし、 熱間成形を行った後、焼き入れ・焼き戻しする「特殊熱処理」が施されています。

これにより、金属組織が緻密で均質になり、高い強度と靭性のバランスを保つことができるだとか。

一般的な鍛造ペグは、この「特殊熱処理」が施されておらず、HRC(硬度の単位)は8〜13程度の硬度ですが、ROOT 280はHRC30〜40。チタン合金のペグに匹敵する硬度を実現しました。

鍛造なのに軽量

サバティカルのペグROOT280

強度が高い=重い。重さと丈夫さはトレードオフというイメージがありますが、「ROOT 280」はスリムな刀型形状にすることで、1本170gという軽量化に成功。

この刀形状は高硬度だからこそ実現でき、他社の鍛造ペグより10〜30gほど軽く、携行性にも優れています。

地面に刺さりやすく、抜きやすい刀型デザイン

サバティカルのペグROOT280

刀のような細身の形状は、軽量化だけが目的ではありません。硬い地面にもしっかり刺さり、抜くときも軽くひねるだけで隙間が生まれてスッと抜けるメリットがあります。

また、泥が付きにくく落としやすい構造になっているのも、長く使う上では嬉しいポイント。お手入れがしっかりできれば、それだけ道具の寿命も伸びます。

地味に嬉しいダブルフック構造

サバティカルのペグROOT280

フック部分には2箇所のフッキングポイントを設けています。

1つのペグに複数のゴムループやロプを同時にかけることができ、ペグの数を減らすことができます。

また、強風時にはロープを2点でしっかり固定。ペグの回転を防ぎ、ロープ抜けを防止する仕組みになっています。

自信があるからこその「生涯保証」

サバティカルのペグROOT280

ROOT 280は、通常の使用で折れたり、大きく曲がった場合は交換可能な「生涯保証」付き。

「最強のペグ」を作ったんだ、という、サバティカルの意気込みを感じますね。

ほんとに曲がらない?強度をチェック

サバティカルのペグROOT280

どれだけ最強と言われても、実際に使ってみないと信じられない。そこで、いくつかの方法で強度をチェックしてみました。

まずはペグに大人1人が乗ってみることに。すると……。

サバティカルのペグROOT280

左:「ROOT 280」。右:通常の鍛造ペグは曲がってしまった(※廃棄予定のペグです)

全く曲がりませんでした。曲がる気配もありません。ちなみに、通常の鍛造ペグはご覧のとおり。

サバティカルのペグROOT280

次は、硬い地面(岩)に打ち付けてみます。何度も思い切りハンマーで叩いてみましたが……。

サバティカルのペグROOT280

左:「ROOT 280」。右の鍛造ペグと比べても先端が丸く変形しない

こちらも全く欠けていません! 通常使用よりも少し逸脱した実験ですが、「ROOT 280」はびくともしない。

開発の段階で、何度も強度を測る実験をしているので当たり前と言えば当たり前ですが、本当に一生モノになるという印象です。

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