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オイルランタンのおすすめ8選!おしゃれな真鍮モデルなど【2025年】

オイルランタンのおすすめ8選!おしゃれな真鍮モデルなど【2025年】

「オイルランタンが欲しいけどおすすめはどれ……?」と悩んでいる方必見! 編集部が厳選したおすすめモデルを紹介します。フュアーハンドやデイツといった定番ブランドのものから、まだ歴史が浅いThous Windsのものまで幅広くピックアップしているので、ぜひ最後までご覧ください。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

アイキャッチ画像出典:FUTURE FOX

オイルランタンの選び方

色違いの3種類のオイルランタン
出典:PIXTA

オイルランタンを選ぶにあたって、以下のようなポイントに注目しましょう。

1. 明るさを目的にするなら、6ルクス以上を選ぼう

明るさの単位説明図
図作成:筆者

公益社団法人日本防犯設備協会の資料によると、「ものの色や形がはっきりとわかる」のは10ルクス以上とされており、晴天時の屋外は約10万ルクス、事務所内は500〜1,000ルクス程度、夜間の道路は7〜15ルクス程度が目安です。

※参考:公益社団法人日本防犯設備協会「防犯照明ガイド vol.5.1

今回の検証の結果、「6ルクス以上はないとテーブルに置いても全体を照らすことができず暗い」と感じます。明るさを目的にするのであれば6ルクス以上のランタンを選ぶようにしましょう。

2. 手軽な「非加圧式」か、手間を楽しむ「加圧式」か

非加圧式と加圧式のオイルランタン
出典:Amazon(/

オイルランタンは、主に芯を用いて燃料を吸い上げる仕組みの「非加圧式」と、タンクに空気圧をかけて、燃料を送り出す仕組みの「加圧式」の2種類があります。

両者の代表的な製品としては、非加圧式はデイツ「D78」やフュアーハンド「ベイビースペシャル276」などの「ハリケーンランタン」といわれるモデル、加圧式はペトロマックス「HK500」が挙げられます。

それぞれ構造が異なるため、点け方や消し方も違う点が多いです。詳しくは「オイルランタンの使い方」の項目をチェックしてみてください。

非加圧式

非加圧式のオイルランタン

非加圧式は、火をつけるだけで灯りが灯るオイルランタンを指します。燃料が芯に染み込んでおり、火が着くとたまった空気が煙突から放出されて上昇気流が発生します。上昇気流によって空気が両側のパイプを通ってバーナーに送り込まれることで、燃焼を促進させ、燃え続けます。

作りがシンプルで取り扱いやすいことが特徴で、比較的安価に購入することができます。その反面、光量は低いものが多いので、非加圧式のオイルランタン1つだけでメインのランタンとして運用するのは難しいでしょう。
なお、細かく分類すると非加圧式のランタンは以下2種類に分類されます。

⚫︎ハリケーンランタン
ハリケーンのような強い風でも消えない、高い防風性能を備えていることが名前の由来。

⚫︎テーブルランタン
ガラスや真鍮などを用いたおしゃれなデザインの卓上ランタン。風に弱い。

加圧式

加圧式のオイルランタン

加圧式は火をつけるだけでは明るくならず、タンク内に空気を送り込んで圧力をかけ、タンク内部の灯油を送り出し、点灯するという仕組みです。加圧する必要があるため、点灯には手間がかかりますが光量は大きく明るいのが特徴です。

自分でメンテナンスすることはできますが、非加圧式と比べると構造が複雑です。また、燃料は基本的にパラフィンオイルや白灯油など、石油由来の原料しか使えないので、本体も高額なものが多い傾向にあります。手間を楽しみたいという方に向いています。

3. 灯油やパラフィンオイルなど燃料を確認しよう

灯油販売の看板
出典:PIXTA
 灯油パラフィンオイル
引火点40度以上95度以上
消防法の
分類
第2石油類第3石油類
においありほとんどなし
ありほとんどなし
値段約110円〜/L約1,000円〜/L
その他の特徴製品によっては防虫効果あり

オイルランタンの主な燃料としては、灯油(ケロシン)のほか、同じく石油製品のパラフィンオイルがあります。

オイルランタンによっては、灯油とパラフィンオイルのどちらも使用可能なものもありますが、灯油のみ使用可能なものもあるので、購入前にしっかりと対応燃料を確認するようにしましょう。

灯油

灯油をポリタンクに入れる
出典:PIXTA

灯油はパラフィンオイルよりも安価で、手に入りやすいことがメリットです。一度にたくさん消費するわけではありませんが、約10倍ほど価格が違うため使用頻度が高いと燃料費に大きく差がつきます。

またガソリンスタンドで購入できるため、入手しやすいこともポイントです。その反面、燃焼するとにおいがあり、煤がつきやすいことはデメリットといえます。

パラフィンオイル

スターパラフィンオイル
出典:スター商事

パラフィンオイルは灯油よりも引火点が高いため、安全性が高く取り扱いが簡単なこと、においや煤が少ないことなどがメリットです。製品によっては、防虫効果があるものも販売されています。

しかし、灯油よりも10倍ほど価格が高く、コスパの面では劣るといえます。また、パラフィンオイルはアウトドアショップやホームセンターなどで購入することができますが、ガソリンスタンドで手に入れることができる灯油と比べると、手に入りにくいでしょう。

4. タンク容量は1泊2日なら100mlを目安に

デイツD78の燃料タンク
出典:Amazon

燃料タンクの容量は燃焼時間に影響するポイント。容量が大きくなるほど燃焼時間は長くなるのが基本です。

使い方にもよりますが、1泊2日のキャンプの場合、10時間程度の燃焼時間があれば問題ありません。容量100ml程度のミニサイズの非加圧式オイルランタンでも十分対応可能です。

連泊する場合、タンクの容量が300ml以上あるような燃焼時間が長いモデルを選ぶか、補充するための燃料を持っていくのがおすすめです。

5. 芯は主流の平か、光のやわらかい棒か

5本の替え芯

非加圧式のオイルランタンは、使い続けていると芯が燃えて短くなるため、定期的に芯を交換する必要があります。芯のサイズや形状は、モデルによって異なります。

平芯

サイズの違う替え芯

現行のオイルランタンは、きしめんのように平たい形状の「平芯」が使われていることが多いです。サイズは2~11分芯(6〜33mm)という種類が多くあるため、どのサイズを使っているのか確認したうえで交換するようにしましょう。

一般的な非加圧式のオイルランタンには3分芯、4分芯が多く使われています。また、数は多くないものの、筒状になっている「巻き芯」が使われているケースもあるので注意しましょう。

棒芯

棒芯のアンティークランタン
出典:PIXTA

テーブルランタンや、ヴィンテージ品など古い型のオイルランタンの場合、パラコードのように棒状になった「棒芯」が使われています。棒芯は平芯と比べると、火がつく面積が少ないため、が光やわらかく優しい傾向にあります。

照らす用途よりは、雰囲気作りの用途に適しています。

6. カスタムアイテムとの相性をチェック

ナトゥーラのランタンウォーマーでシェラカップを温める
出典:SYRIDE

基本的に水が沸騰するほどの熱量はありませんが、飲み物や食べ物の温度をキープしておく程度は可能です。特にハリケーンランタンはシェードをつけたり、ウォーマーをつけたり、ホヤを変更できたりとカスタムアイテムが豊富なのが特徴です。

もしカスタムして自分だけのオイルランタンを使いたい場合は、カスタムアイテムとの互換性をチェックしたうえで購入するようにしましょう。デイツやフュアーハンドの2ブランドはファンが多く、カスタムアイテムが豊富な傾向にあります。

おすすめのオイルランタン8選

3つのオイルランタン
出典:楽天市場

おすすめのオイルランタンをご紹介します。それぞれに異なる魅力があるので、自分好みのアイテムを見つけてくださいね。

    ThousWinds メモリーオイルランタン 75S

    明るさ(ルーメン)
    構造非加圧式
    燃料パラフィンオイル,灯油
    容量(L)0.11
    芯の形状平芯
    燃焼時間(時間)11
    サイズ(cm)16×10×10
    重量(g)280

    1泊キャンプにちょうどいいミニマルなランタン。カスタムも楽しめる

    クラシックなオイルランタンを小型にしたデザインが魅力のThousWinds「メモリーオイルランタン 75S」。タンク容量も110mLと小さく、1泊のキャンプで無駄なく燃料を使いたい場合におすすめです。

    ThousWinds メモリーオイルランタン 75S
    出典:楽天市場

    オプションで7色のホヤが販売されていて、付け替えればガラリと雰囲気を変えられます。ホヤを簡単に取り外せ、お手入れしやすい点もうれしいポイントです。

    おすすめポイント

    ⚫︎小型サイズがかわいらしいオイルランタン
    ⚫︎7色のホヤをラインナップ。手軽に雰囲気を変えられる
    ⚫︎タンク容量は110mLとコンパクト。無駄なく燃料を使える

    ▼ThousWinds メモリーオイルランタン 75Sを紹介している記事を見る

      デイツ ハリケーンランタン #D78

      明るさ(ルーメン)-
      構造非加圧式
      燃料パラフィンオイル,灯油
      容量(L)0.34
      芯の形状平芯
      燃焼時間(時間)20
      サイズ(cm)15×5×26.5
      重量(g)470

      オイルランタンの代名詞的アイテム。風格あるルックスが魅力

      デイツ「ハリケーンランタン #D78」は、オイルランタンの火付け役的存在。カラーバリエーション豊富で自分好みのモデルを選びやすいのもうれしいポイントです。特にブラックとゴールドカラーの組み合わせはゴールドが際立ち、独特の風格が感じられます。

      デイツ ハリケーンランタン #D78
      出典:デイツ

      風にも強く、炎が消えてしまう心配がありません。どれを選ぶか迷う場合は本商品を選んでおけば間違いないでしょう。

      おすすめポイント

      ⚫︎オイルランタンの火付け役的存在
      ⚫︎カラーバリエーション豊富
      ⚫︎風に強く、炎が消える心配が少ない

      ▼デイツ ハリケーンランタン #D78を紹介している記事を見る

        カメヤマ オイルランタンロゴ入り 「シルバー」

        明るさ(ルーメン)
        構造非加圧式
        燃料パラフィンオイル,灯油
        容量(L)0.2
        芯の形状平芯
        燃焼時間(時間)15
        サイズ(cm)15.5×11.5×25
        重量(g)480

        オイルランタン入門にぴったりのアイテム。持ち運びやすさも魅力

        リーズナブルにオイルランタンを手に入れたい人にぴったりのカメヤマ「オイルランタンロゴ入り」。3,000円で購入できるので、試しにオイルランタンを購入したい人におすすめです。

        サイズ違いのカメヤマ オイルランタン
        出典:カメヤマキャンドルハウス

        480gと軽量で、持ち運びやすい点も魅力。200mLのタンク容量があり、1泊のキャンプであれば燃料を補充せず使えますよ。

        おすすめポイント

        ⚫︎3,000円で購入可能。はじめてのオイルランタンにぴったり
        ⚫︎480gと軽量で持ち運びやすい
        ⚫︎タンク容量は200mL。1泊のキャンプなら燃料補充の必要がない

          E.トーマス&ウィリアムズ フルサイズ ランプ

          明るさ(ルーメン)
          構造非加圧式
          燃料パラフィンオイル,灯油
          容量(L)
          芯の形状平芯
          燃焼時間(時間)8
          サイズ(cm)8.8×8.8×26.4
          重量(g)1150

          とにかくおしゃれなオイルランタン。使い込むほどに味わいを増す

          おしゃれなオイルランタンがほしい人には、E.トーマス&ウィリアムズ「フルサイズ ランプ」がおすすめ。オリンピック聖火リレーの種火を運ぶのに使われたことがあり、150年以上の歴史を誇ります。

          4つのE.トーマス&ウィリアムズ フルサイズ ランプ
          出典:plywood

          炭鉱で使うために開発されたマイナーズランタンというタイプで、今でもウェールズの工場で丁寧に作られています。真鍮製で使い込むほどに味わいを増す点も魅力です。

          おすすめポイント

          ⚫︎歴史を感じるおしゃれなルックス
          ⚫︎真鍮製で経年変化を楽しめる
          ⚫︎堅牢性・耐風性が高く、風に強い

            フュアハンド 灯油ランタン ベイビースペシャル276 ジンク

            明るさ(ルーメン)-
            構造非加圧式
            燃料パラフィンオイル,灯油
            容量(L)
            芯の形状平芯
            燃焼時間(時間)1.5~156
            サイズ(cm)15×13.5×26.5
            重量(g)480

            オイルランタンの代名詞的アイテム。手に入れやすい価格設定も魅力

            デイツのオイルランタンに並ぶ定番モデルが、フュアハンド「ベイビースペシャル276 ジンク」。無骨な風合いが魅力で、ワイルドなキャンプサイトを作り上げるのに一役買ってくれます。

            フュアハンド ベイビースペシャル276
            出典:スター商事

            亜鉛メッキが施されていてサビに強く、長く愛着を持って使い続けられますよ。約5,000円とリーズナブルに購入できるので、はじめてのオイルランタンにもうってつけです。

            おすすめポイント

            ⚫︎無骨な雰囲気が魅力。ワイルドなサイトにマッチする
            ⚫︎亜鉛メッキが施されていてサビに強い
            ⚫︎約5,000円とリーズナブルに購入可能

            ▼フュアハンド ベイビースペシャル276を紹介している記事を見る

              バーモントランタン ハリケーン オイルランタン 真鍮製

              明るさ(ルーメン)-
              構造非加圧式
              燃料パラフィンオイル,灯油
              容量(L)0.3
              芯の形状平芯
              燃焼時間(時間)15
              サイズ(cm)15×15×32
              重量(g)300

              重厚感溢れる真鍮製ランタン。使い勝手も優秀

              バーモントランタン「ハリケーン オイルランタン 真鍮製」は、1点1点職人によって手作りされた真鍮製のランタン。どっしりとした重厚な雰囲気で、ほかのランタンとは異なる魅力を放っています。

              2つのバーモントランタン ハリケーン オイルランタン
              出典:楽天市場

              300mLの大容量モデルで、連泊のキャンプでも使いやすいのがうれしいポイント。2重壁構造のタンクを採用していて、液漏れしにくい点もメリットの1つです。

              おすすめポイント

              ⚫︎どっしりとした重厚感がある真鍮製ランタン
              ⚫︎300mLの大容量モデル。連泊キャンプにもぴったり
              ⚫︎2重壁構造で液漏れしにくい

                FUTURE FOX オイルランタン 〜Railroad〜

                明るさ(ルーメン)
                構造非加圧式
                燃料パラフィンオイル,灯油
                容量(L)0.2
                芯の形状平芯
                燃焼時間(時間)20
                サイズ(cm)17×17×29.5
                重量(g)1,000

                レトロな雰囲気がおしゃれなアイテム。1泊のキャンプにぴったり

                北米の鉄道員が使用していた合図灯をモチーフにしたFUTURE FOX「オイルランタン〜Railroad〜」。無骨でアンティークな雰囲気を発するおしゃれなアイテムです。

                FUTURE FOX オイルランタン 〜Railroad〜
                出典:FUTURE FOX

                パラフィンオイルを主燃料とし、200mLの容量があるので、最大約20時間の連続燃焼が可能。1泊のキャンプでは燃料を追加補充する必要がありません。炎の揺らぎを存分に楽しめる優秀なオイルランタンといえるでしょう。

                おすすめポイント

                ⚫︎無骨でアンティークな雰囲気が魅力
                ⚫︎200mLの容量があり、追加補充なくキャンプを楽しめる
                ⚫︎クリアなホヤを採用。美しい炎の揺らぎに癒される

                  ペトロマックス HK500

                  明るさ(ルーメン)5,000
                  構造加圧式
                  燃料灯油
                  容量(L)1
                  芯の形状マントル
                  燃焼時間(時間)8
                  サイズ(cm)17×17×40
                  重量(g)2,400

                  ランタンにとことんこだわりたい人におすすめ。メインランタンとしても使用可能

                  美しく完成された見た目が魅力のペトロマックス「HK500」。各パーツもレトロな風合いがあり、キャンプサイトの雰囲気を一気に変えてくれます。ブラス・ニッケルの渋い2色展開で、好みのカラーを選べますよ。

                  ペトロマックス HK500

                  400W(5,000ルーメン)相当の明るさがあるので、メインランタンとしても活躍します。メンテナンスも楽しく、長く使えるオイルランタンがほしい人におすすめです。

                  おすすめポイント

                  ⚫︎200以上のパーツから構成される美しいランタン
                  ⚫︎ブラス・ニッケルの2色展開で、好きなカラーを選べる
                  ⚫︎400W(5,000ルーメン)相当の明るさ。実用性の高さも魅力

                  ▼ペトロマックス HK500を紹介している記事を見る

                  オイルランタンの使い方・コツ・メンテナンス

                  明かりのついたペトロマックスHK500

                  ここからは、以下の項目ごとにオイルランタンの使い方のポイントを解説していきます。

                  オイルランタンの使い方のポイント

                  1. 点け方
                  2. 消し方
                  3. 芯交換
                  4. メンテナンス

                  点け方

                  非加圧式と加圧式の点火方法

                  オイルランタンを使用するうえで注意しなくてはならないのが一酸化炭素中毒。原則として室内やテント内で使用するのは避け、屋外で使用してください

                  先述のとおり、オイルランタンは主に「非加圧式」と「加圧式」の2種類があり、それぞれ点け方が異なります。

                  非加圧式の場合

                  非加圧式は、基本的に芯に火をつけるだけでOK! 手間がかからず簡単に点けられるので、初心者でも安心です。

                  非加圧式の代表的なモデルであるフュアーハンドの「ベイビースペシャル276」を例に、具体的な手順を説明します。燃料はスター商事「スターパラフィンオイル」を使用しました。

                  ランタンにオイルを入れる

                  まず、着火する前に燃料を入れて10分ほど時間を置き、芯に燃料を染み込ませます。

                  レバーを下げてホヤを上げる

                  芯を出したら、レバーを下ろしてホヤを持ち上げます。

                  フュアハンドベイビースペシャル276に火をつける

                  隙間から芯に着火します。

                  フュアハンドベイビースペシャル276のホヤを下げる

                  点火したら、レバーを上げてホヤを戻します。

                  フュアハンドベイビースペシャル276の火力を調節

                  ツマミをひねって火加減を調整したら点火完了です。

                  加圧式の場合

                  加圧式のオイルランタンは「ポンピング」という作業でタンクのなかに空気を入れて加圧することで、燃料を霧状に噴射させて点火する方法です。

                  ペトロマックスHK500のプレヒート

                  それ以外に「プレヒート」と呼ばれる作業もおこなう必要があるため、点けるまでに時間もかかります。十分に温まっていないと、うまく点火できずランタンの上部から炎が上がってしまうことも。

                  非加圧式と比べると取り扱いの難易度が高くなるため、初心者の方におすすめとは言い切れませんが、うまく点灯したときの感動はひとしおです。筆者私物のペトロマックス「HK500」を使って手順を説明します。

                  なお、点け方には複数のパターンがありますが、今回は付属のアルコールコンテナーを使う方法を紹介します。

                  ペトロマックスHK500にオイルを注ぐ

                  まずは、灯油をタンク容量の7割ほど入れます。満タンにしてしまうとタンク内に空気が入るスペースがなくなり、加圧できなくなってしまうため注意しましょう。

                  ペトロマックスHK500にアルコールを入れてプレヒート

                  アルコールを下のカップの中に満タンになるまで入れて火を点けプレヒートを行い、ジェネレーターを温めます。

                  ペトロマックスHK500のプレヒート

                  なお、外気温によっては温まりづらい場合もあります。気温が5度を下回るような日はこの作業を2回ほどおこなうようにしましょう。このプレヒートをしっかりとおこなわないと炎上してしまう可能性があります。

                  ペトロマックスHK500の中の燃焼しているアルコール

                  カップのアルコールが3分の1ほどになるまで燃焼させます。

                  ペトロマックスHK500のオイルを噴出させるノブ

                  タンクの中の灯油を噴出させるために、グリップホイールの矢印を下側に向けています。

                  ペトロマックスHK500をポンピング

                  ポンピングをするとマントルが段々と明るくなってくるので、明るさが安定するまで続けます。

                  ペトロマックスHK500の圧力メーター

                  目安は赤いメモリまで。これで点灯完了です。点けたあとも圧力を維持しないと明かりが安定しなくなり暗くなってくるので、1時間に1回ほど圧力をチェックして、下がっている場合は赤いメモリまでポンピングするようにしましょう。

                  ▼購入後初めて使うときの点け方を知りたい方はこちらの記事もおすすめ!

                  消し方

                  非加圧式と加圧式の消し方

                  点け方がわかったところで、オイルランタンの消し方も紹介します。点け方と同じく、消し方も非加圧式と加圧式で異なります。

                  非加圧式の場合

                  非加圧式の場合は、芯を下げることで消火を行います。芯の下げ方は、ツマミを反時計回りにひねるだけ。

                  フュアハンドベイビースペシャル276の消火できていない火

                  芯を下げても火が点いていることがあるため、使い終わったあとはしっかりと火が消えたことを確認してください。なお、消火の際に芯を下げすぎると芯がタンク内に落ちてしまう場合があるので注意しましょう。

                  加圧式の場合

                  点け方にはひと癖あった加圧式ですが、消し方はいたって簡単。

                  ペトロマックスHK500の空気を抜くノブ

                  圧力計の隣にあるノブを反時計回りにひねって圧力を抜きます。

                  ペトロマックスHK500の圧力がなくなった圧力計

                  すると、タンク内の圧力が抜けてマントルがだんだんと暗くなっていきます。圧力がゼロになって、マントルが完全に暗くなったら消火完了です。

                  ペトロマックスHK500のガスを噴出させるノブを上げる

                  最後にノブを締め直し、点けるときに下向きにしたグリップホイールも戻しておきましょう。

                  芯交換

                  非加圧式のオイルランタンは、使っていくにつれて芯が燃えていくため、短くなったら交換する必要があります。芯を交換する手順は簡単なので、「ベイビースペシャル276」を使って解説します。

                  フュアハンドベイビースペシャル276の上部を上げてホヤを外す

                  まず、ランタンの上部を引っ張りホヤを倒します。結構な固さがありますが、強く引っ張ってホヤを割らないように注意しましょう。

                  フュアハンドベイビースペシャル276のバーナーをひねる

                  火力を調節するツマミを注油口側に回し、芯とバーナー部分を取り外します。

                  フュアハンドベイビースペシャル276を外す

                  ツマミをそのまま引き上げると、芯も一緒に取り外すことができます。芯はオイルを吸っているためテーブルにそのまま置かず、キッチンペーパーなどの上に置くようにしましょう。

                  フュアハンドベイビースペシャル276の芯を外す

                  火力調節ハンドルを半時計回りに回して、バーナーから芯を取り外します。

                  フュアハンドベイビースペシャル276の芯を台形にカットする

                  芯を取りつける前に、先端を台形にカットします。そのままでも使うことができますが、カットしたほうが芯をバーナーに入れやすく、点灯したあとの炎の形もきれいになります。

                  フュアハンドベイビースペシャル276の芯をバーナーに入れる

                  芯をバーナーに取りつけます。先端をバーナーの下側に入れたら、火力調節ハンドルを時計回りに回し、芯が1cmほど出るようにします。

                  フュアハンドベイビースペシャル276のバーナーと芯を元に戻す

                  芯の下側をタンク内に入れて、バーナーを取りつけます。開けたときとは逆方向の反時計回りでバーナーを固定しましょう。

                  フュアハンドベイビースペシャル276のホヤを下げる

                  芯の交換が終わったら、ランタンの上部を引っ張りながらホヤを下に戻して芯交換完了です。なお、芯を交換したあとに初めて使用する際は、燃料を入れてから30分ほど時間を置いて、芯にしっかりと燃料を染み込ませてから点けるようにしましょう。

                  芯の黒い部分をカットする

                  芯の焦げた部分が多くなると、炎が丸くなり明るさが弱くなります。芯がたくさん残っている場合は、黒くなった部分を切ってあげると明るさが復活します。

                  メンテナンス

                  フュアハンドベイビースペシャル276の上の部分を上げる

                  オイルランタンを使ううえで煤掃除は必須! 煤がホヤに溜まると黒くなってしまい、せっかくのランタンが暗くなってしまいます。手順はいたって簡単で、はじめにランタンの上部を引っ張りホヤを倒します。

                  フュアハンドベイビースペシャル276のホヤを拭く

                  布やキッチンペーパーなどでホヤの内部を拭き取ります。ホヤの煤掃除は基本的にこれだけ。

                  フュアハンドベイビースペシャル276のオイルを抜く

                  また、使用後は燃料を入れっぱなしにせず、抜いてから保管するようにしましょう。

                  燃料がたくさん残っている場合は、給油口から直接容器に戻すこともできますが、残りが少なかったり、直接では戻しきれなかったりした場合は、灯油用スポイトなどを使うときれいに抜き取ることができます。

                  人気のミニサイズも要チェック!

                  木にもたれかかったナトゥーラ小型オイルランタン
                  出典:SYRIDE

                  昨今では、上記で紹介したようなラインナップのほか、ミニサイズのオイルランタンも人気を集めています。テーブルに置くだけで良い雰囲気を醸し出してくれるほか、小さい分かさばりづらく、持ち運びが楽にできるのがメリットです。

                  特に、メインでLEDランタンを使っている方は、サブランタンとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

                    NATURA 小型オイルランタン

                    明るさ-
                    タイプ非加圧式
                    燃料パラフィンオイル・灯油
                    芯の形状平芯
                    サイズ12×10×19cm
                    重量214g
                    容量100ml
                    燃焼時間-
                    火力調節あり

                    小型LEDランタンで有名なナトゥーラの小型オイルランタンは、高さ19cmとオイルランタンとしては最小級のコンパクトサイズながら、作りはしっかりとした本格仕様のアイテム。

                    オールシルバーの本体は、長く使うことで経年変化も楽しめます。別売りのランタンウォーマーを併用すれば、使い方の幅も広がるでしょう。

                      カメヤマ オイルランタンミニ ロゴ入り

                      明るさ-
                      タイプ非加圧式
                      燃料パラフィン・灯油
                      芯の形状平芯
                      サイズ12×9.5×26.5cm
                      重量320g
                      容量120ml
                      燃焼時間10時間
                      火力調節あり

                      上記で紹介したカメヤマのオイルランタンよりもひと回り小さい、ミニサイズのオイルランタンです。

                      小さくなっても形はそのままでおしゃれ。タンク容量は120mlで約10時間燃焼するため、燃料を継ぎ足す手間も少なくてすみます。ブラック、コパー、シルバーの3色展開で、サイトのレイアウトに合わせて選べるのもポイントです。

                        バーモントランタン パティオミニハリケーン

                        明るさ-
                        タイプ
                        非加圧式
                        燃料パラフィンオイル・灯油
                        芯の形状平芯
                        サイズ10×10×23cm
                        重量-
                        容量120ml
                        燃焼時間12時間
                        火力調節あり

                        上記の2つのランタンとはやや毛色が違う、レトロな真鍮製の小型オイルランタン。クラシックなハリケーンランタンを模したデザインで、ハンドメイドならではのこだわりを感じさせる作りです。

                        カラーはブラスとアンティークブロンズの2種類から選ぶことができ、どちらも味のある経年変化を楽しむことができます。

                        オイルランタンのよくある質問・疑問

                        オイルランタンの暖かい火

                        オイルランタンを購入する際や、使用する際によくある質問を紹介します。疑問を解消して、安心して購入できるようにしましょう。

                        一緒に買うと便利なアイテムは?

                        ランタンと一緒に買うといいアイテム

                        オイルランタンを入手するときは、以下のようなアイテムも一緒に用意しておくと便利です。

                        オイルランタンと一緒に買うと便利なアイテム

                        1. 燃料
                        2. 替え芯
                        3. シェード
                        4. ケース
                        5. ウォーマー

                        燃料

                        スターケロシンとスターパラフィンオイル

                        オイルランタン用に灯油やパラフィンオイルを購入する場合は、以下のような専用商品を選ぶのがおすすめです。

                        フェアハンドやペトロマックスの正規代理店であるスター商事が販売している灯油です。ジョウゴが付属しているので、簡単にオイルランタンに灯油を注ぐことができます

                        同じく、スター商事が販売しているパラフィンオイルです。煤が少ないためオイルランタンをきれいに保ちやすく、初心者の方にもおすすめの燃料です。

                        スターパラフィンオイルにユーカリやミントなどの防虫効果が高い天然ハーブを添加した製品です。わずらわしい蚊や小さな虫が寄ってくるのを防ぎます。優しい明かりのオイルランタンと合わせて使うのにぴったりです。

                        替え芯

                        オイルランタンの替え芯
                        出典:Amazon

                        対応する芯のサイズは製品によって異なります。以下のように、メーカーによっては純正の替え芯が用意されています。

                        フュアーハンド「ベイビースペシャル276」専用の替え芯です。5本入りでお得に使うことができます。

                        こちらはキャプテンスタッグ「CS オイルランタン」用の替え芯。中・大の両方で使えるサイズです。

                        シェード

                        ランタンシェード
                        出典:キャプテンスタッグ

                        ランタンシェードとは、ランタンにかぶせる傘のようなアイテムです。シェードをかぶせると、反射によって下方向を明るく照らすことができます。

                        ランタンポールにかかったキャプテンスタッグのシェードがついているランタン
                        出典:キャプテンスタッグ

                        また、シェードに反射した温かみのある光によって、普段とは違う雰囲気を演出できることもポイント。シェードをつける場合は、本体と適合するものを選ぶのようにしましょう。メーカーによっては純正品が展開されているので、チェックしてみてください。

                          キャプテンスタッグ CS オイルランタン<中>用 シェード シルバー

                          サイズφ17×1.5cm
                          重量95g
                          材質鉄(亜鉛めっき)

                          キャプテンスタッグの「CS オイルランタン <中>」用のシェードです。本体に上からかぶせるだけで装着することができ、特別な工具は必要ありません。

                          ケース

                          2個のランタンケース

                          オイルランタンはそのまま持ち運ぶことも可能ですが、ホヤがガラスでできていたり、細かな部品が使われていたりと、意外と繊細なアイテム。ケースに入れることで、より安全に運ぶことができます。

                          ペトロマックスHK500にジャストフィットのランタンケース

                          また、ケースにしまえばパッキングや車への積み込み方も楽になります。基本的に本体が入ればケースとして成り立ちますが、メーカー純正のケースなら、ジャストフィットするものが多いため、安定して持ち運ぶことができます。

                          フュアーハンドベイビースペシャル276専用のランタンケースです。ポリエステル製で軽いため持ち運びがしやすく、衝撃も吸収してくれるのがポイント。メッシュポケットがついているので、ライターや替え芯なども一緒に持ち運ぶことができます

                          ▼ランタンケースについて詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめ!

                          オイルタンタンを使ううえでの注意点はある?

                          焚き火とオイルランタン
                          出典:PIXTA

                          オイルランタンは燃料を使っていて、火が出る火器です。使用方法を間違えると、火災や最悪の場合は命の危険にさらされる可能性があります。必ず注意をして使うようにしましょう。

                          やけどに注意特にホヤやランタンの上部は熱くなるので、絶対に素手で触らないようにしましょう。
                          決められた燃料を使用ガソリンは絶対に入れないようにしましょう。オイルランタンでもパラフィンオイルか灯油のどちらかしか使えないものもあるため、必ず燃料を確認するようにしましょう。
                          室内で使用(非推奨)する場合は換気密閉した空間で使用すると一酸化炭素中毒の危険があります。室内で使うことはできますが、必ず換気をするようにしましょう。ただし、基本的に屋内での使用は非推奨です。
                          残った燃料はきちんと処理燃料を入れたままにして運搬すると漏れる恐れがあります。
                          燃料をいれっぱなしにすると劣化するので取り除いたり、少量残った場合は新聞などに染み込ませて捨てる

                          オイルランタンをつけたまま寝ても大丈夫?

                          テントとランタン
                          出典:PIXTA

                          オイルランタンは火器です。つけたままにしておいて倒れたら、火災の危険があります。また、テント内で火をつけたままにすると一酸化炭素中毒の危険もあります。オイルランタンは寝る前に必ず消すようにしましょう。

                          オイルランタンは自作できる?

                          ツナ缶
                          出典:PIXTA

                          今回紹介したようなオイルランタンは、パーツが細かく、金属加工をする必要があるため、専門知識がなくては自作は難しいです。ただし、簡易的なテーブルランタンなら自作することができます。

                          常に明かりとして使うことは難しいかもしれませんが、緊急時に役立つので、ぜひ覚えておいてください。

                          簡易的なオイルランタンの作り方

                          1. ツナ缶に穴を開ける
                          2. キッチンペーパーや麻紐を差し込む
                          3. 油が染み込んだら火をつける

                          アンティークのオイルランタンはどこで購入できる?

                          吊るされたアンティークのオイルランタン
                          出典:PIXTA

                          アンティークのオイルランタンは、新品のアイテムを購入するときのようにアウトドア店やスポーツ用品店で購入することは難しいです。オークションサイトやフリマサイト、アンティークショップだと購入しやすいです。

                          数は少ないですが、ランタン専門のアンティークショップなら手入れやメンテナンスなどのアフターフォローをしてくれる場合もあります。

                          オイルランタンの人気売れ筋ランキング

                          Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングにおけるオイルランタンの人気売れ筋ランキングは、以下のリンクから確認できます!

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