酒のアテを焼きながら呑む!
キャンプで好みの肴をつまみつつ、ぐいっと一杯やる瞬間が何よりの楽しみ……。そんな呑兵衛オヤジの心を踊らせる、おもしろ小道具を見つけましたよ!
Amazonでふと目にした「チョボ焼きセット」という逸物がこれ。「カンテキ」というステンレス製のコンロに炭火を熾し、銅のプレートで焼き物ができる小型の調理セットです。
オヤジキャンプのちょい飲みに「チョボ焼き」が最高
ぱっと見、たこ焼きかお好み焼き、はたまたもんじゃ焼きのようなチョボ焼きが作れるこの調理器、軽量かつ手のひらサイズで、キャンプに持っていくのにうってつけ。価格はオヤジ世代の懐に優しい2,000円台で手に入ります。
好きな酒を傍に置いて、のんびりじっくり酒の肴を焼いては呑み、焼いては呑み……。そんな左党オヤジにピッタリ。
カンダ 炭火用チョボ焼セット
材質 | プレート・銅、カンテキ・ステンレス |
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サイズ | 縦90×横120×深さ68mm |
「チョボ焼き」ってどんなもの?
じつは、たこ焼きの祖先
出典:Wikipedia
そもそもチョボ焼きを食べたことがない……という方もいるのではないでしょうか?
「チョボ焼き」とは、水溶きした小麦粉に、コンニャク、ネギ、鰹節などの具を入れて焼いた、昔ながらの素朴なおやつのこと。
今日のたこ焼きやお好み焼きのルーツとされています。チョボチョボと穴のある板で焼くことから、チョボ焼きと呼ばれる説も。
キャンプに手軽な「チョボ焼き器」の使い方
セット内容はこちら! 四角いカンテキ(写真右)に炭火を熾し、熱伝導率のいい銅製のプレート(左)にタネを流し入れて、炭火の上で焼き上げます。カンテキの下半分はスリットになっていて、ここにプレートを差し込むことで、「上火」が使える仕様。
たこ焼きのようにくるくるひっくり返す手間も技術も要らず、基本、焼きっぱなしでおつまみができてしまう、究極のラクチン焼き物器なんです。
プレート、カンテキのサイズは
※およその実測値
カンテキは片手で持てるミニサイズ、プレートは銅の板にステンレス製の持ち手が付いています。カンテキ下部にあるスリットの高さは約2.3cm、この中で具材の上面を加熱する仕組み。
セット総重量は約310gと、缶ビール1本に満たない軽さです。
燃料は木炭、成形炭も使える
熱源は炭火。一般的な木炭のほか、厚さ3.3cm以下でカンテキの内部に収まるサイズの成形炭、豆炭、チャコールブリケットが使えます。
それでは、キャンプといえば酒が愉しみ、そんなオヤジキャンパーが缶ビール片手にチョボ焼きを作ってみた実況ルポをお届けしましょう!
【準備】キャンプでチョボ焼きを作ってみた
チョボ焼きセットには図解入りの作り方が付いていました。これに沿って作っていきます。
準備1|まずは炭火を熾す
焚き火台の炎を利用し、チャコールスターターで炭火を熾すところから始めました。そして、早くも1本目の缶ビールをプシュ!
準備2|カット野菜とトッピングを用意する
炭火が十分に熾るまでの待ち時間で、チョボ焼きの具を用意しましょう。具材のベースとなる野菜を刻み、味の決め手のトッピングは、無印良品のいかソーメンといかあしカルパッチョにしました。
具材準備の時短ワザ
丸のままの野菜を細かく切るのは面倒なので、袋入りのカット野菜を刻むのがラク。トッピングはハム、ちくわ、カニカマ、小エビ、紅生姜、天かすなど、酒のつまみに適したものを選ぶと美味しくできます。
準備3|タネを作る
たこ焼き粉をベースに、水と卵を加えてタネを作っていきます。タネは粘り気が少なくサラサラな方が上手くできますよ。
【作り方】キャンプでチョボ焼きを作ってみた
1|炭火をセットし、プレートに油を塗る
さあ、いよいよチョボ焼きの本番です。カンテキの中に炭火を詰め、銅のプレート全体に油を塗っておきます。
2|タネを流し入れる
炭火の上にプレートを置き、プレートが十分温まったらタネを流し入れてください。プレートの窪みを気にせずたっぷり目に入れるのがコツ。
タネが焼けるあいだ、2本目のビールに手が伸びます……。
3|カット野菜とトッピングを載せる
タネが固まりきる前に、刻み野菜、トッピングの順番で載せていきます。
4|カンテキのスリットに入れる
タネ全体が固まってきたら、プレートをカンテキのスリットに入れ、チョボ焼きの上面を焼きましょう。
5|次の1枚を焼く
1枚目をスリットに入れたタイミングで、2枚目を焼きます。トッピングをいろいろ用意して、味変するのも楽しみのうち。
焼いている途中で、カンテキに入れた炭火が弱まることも。予備の炭火を用意しておくといいですよ。
完成!焼けました
焼けたら皿に取り、ソースやマヨネーズ、ネギ、青のりなどをかけてどうぞ。
焼きたてのアツアツをいただきます! これはビールが進みますね。
【活用編】「ミニピザ」も焼けるぞ!
キャンプ飯の定番、餃子の皮ピザ
おなじみのキャンプ料理、餃子の皮を使ったミニピザも、チョボ焼き器で簡単に作れます。
キャンプでピザの表面を焼こうとすると、トーチバーナーの焔で炙るなど、結構手間がかかるもの。しかし、上火が使えるチョボ焼き器ならラクラクです。
ここで、往年の「100均ミニ鉄板」の出番!
かつて一世を風靡した、100均のミニ鉄板。まだお持ちでしょうか? これ、カンテキのスリットにぴったり入るサイズなんです。厚みのある鉄板は蓄熱性が高く、パリッとした焼き上がりになります。
上からの熱でカリッカリに!
ミニ鉄板にオリーブオイルを塗り、プレートの上に重ねてください。鉄板が温まったらミニピザを載せて焼き、チーズが溶けてきたタイミングでカンテキのスリットに入れるだけ。皮はカリカリ、チーズにきつね色の焦げ目がついたら食べごろです。
使用中の注意点は?
カンテキとプレートは炭火の熱で高温になります。調理するときは火傷に注意し、金属製など熱に強い台を使用するか、レンガなど断熱できるものを下に敷いてください。
収納はダイソーのケースが◎
「ガスカートリッジバッグ」がぴったり
カンテキ+プレートのセットは、簡素な紙箱入りで届きました。そのままキャンプに持ち出すには少々頼りなく、ケースになるものを探していたところ、ダイソーでちょうどいいバッグを発見。「ガスカートリッジバッグ」(税込330円)がぴったりでした。
カンテキとプレート、小物がまるっと入る
カンテキとプレート2枚、ユニフレームのちびレードル、100均鉄板2枚と付属のへら、トングなどが収納できます。まだ若干の余裕があるので、燃料用の炭1回分程度なら一緒に入れられそうです。ぜひご参考に!
オヤジ推奨・呑兵衛キャンプには「チョボ焼き」を!
いやーこれは本当にいいものを見つけました。チョボ焼きセットとタネの材料を持っていき、野菜、魚介、肉など訪れたキャンプ地の特産品を載っけて、地産地消チョボ焼きなんてのもありですね。
バラエティ豊かな酒の肴が簡単に作れるチョボ焼きギア。キャンプ道具に加えるだけで、呑兵衛キャンパーのおつまみレベルが爆上がりしますよ!
カンダ 炭火用チョボ焼セット
材質 | プレート・銅、カンテキ・ステンレス |
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サイズ | 縦90×横120×深さ68mm |