記事中画像撮影:筆者
その「蚊対策」、本当に合ってる…?
キャンプやアウトドアレジャーに行く機会が多いこの季節。暑さもそうですが、何よりも気になるのは「蚊」! ファミリーキャンプがメインな我が家も、子供が虫刺されの被害に遭って毎回悩まされます。
今までは、なんとなく蚊とり線香や虫よけスプレーで対処してきたけど、これって本当に最適解なのだろうか……。
出典:アース製薬
ということで、今回はアースジェットやモンダミンでもお馴染みの老舗メーカー「アース製薬」に取材を敢行! キャンパーなら知っておきたい虫よけノウハウを、ブランドマネージャーの辻さんに伺いました。
筆者:本日はどうぞよろしくお願いいたします。今日は遠慮なく色々お聞きしたいと思います!
辻さん:こちらこそよろしくお願いします。じゃんじゃん聞いてください!
三種の神器を意識せよ!
筆者:いきなりですが、ズバリ聞きます! キャンプでの最強虫よけグッズってなんですか?
辻さん:蚊に刺されるリスクを最大限減らす方法としては、「蚊とり線香・虫よけスプレー・駆除スプレー」の三種の神器を意識することです。
筆者:なるほど。つまり異なるグッズを同時に使用するということですね。
辻さん:はい。各虫よけグッズは用途が異なりますので、それぞれの適性を活かして併用することが大事になります。
虫よけグッズを理解せよ!
蚊とり線香は空間の「バリア」
筆者:蚊対策には異なるグッズの併用が大事とのことでしたが、それぞれの特徴を教えてください。
辻さん:まず、虫よけグッズの定番、蚊とり線香は「バリア」の役割をします。広範囲に虫が入ってきにくい空間を作ることができます。
筆者:なるほど! ちなみにキャンプサイトは広い場所で10m×10m程度ですが、どのくらいの量の蚊とり線香をどこに置く必要がありますか?
辻さん:たとえば、効き目の強い「アース渦巻香 プロプレミアム 30巻缶入」だと、虫の寄ってこない空間を6m作り出すことができます。
なので極端な話、サイトの四隅に1つずつ置くと、風向きの影響を受けずにバリア効果を保てます。
ワンポイントアドバイス
●蚊とり線香は風向きを意識(できれば四隅に置く)
●有効範囲の広い商品を使う
虫よけスプレーは「透明マント」
辻さん:続いて虫よけスプレーですが、これは「透明マント」だと思ってもらえるとわかりやすいです。
筆者:「透明マント」ですか……。つまり液剤を塗ると透明になれると?
辻さん:そうです。「サラテクト」という商品がありますが、これは人間の肌を蚊から感知できなくしています。仮に蚊とり線香のバリアを突き破ってきた蚊がいても、発見されづらくなります。そのため露出箇所には満遍なく塗るといいでしょう。
ワンポイントアドバイス
●虫よけスプレーは全身にくまなく塗る
●キャンプにはミストタイプがおすすめ
駆除スプレーは「境界線」
辻さん:基本的な対策はこの「バリア」と「透明マント」で十分です。しかし山奥など、さらに虫が多い場所では駆除スプレーで「境界線」を作ります。
筆者:蚊とり線香よりもピンポイントで蚊をブロックするわけですね。
辻さん:そのとおりです。お庭作業時に使う家庭用の製品ですが、キャンプサイトの周りに噴射すれば蚊を駆除することもでき、同時に寄り付かなくなります。
ちなみに「ヤブ蚊マダニジェット プロプレミアム 450mL」は植物に優しい水性タイプなので、芝生のサイトでも安心です
ワンポイントアドバイス
●徹底的な対策には駆除スプレーも
●植物に吹きかけても大丈夫
つまり……これが最強「蚊」対策
1. バリアを作る:蚊とり線香をキャンプサイトの四隅に設置
2. 透明マントを着る:虫よけスプレーを全身にくまなく塗る
3. 境界線を作る:駆除スプレーで駆除&寄せ付けない
※キャンプ場のルールに従い、近隣キャンパーの迷惑にならない範囲で使用しましょう。
実際にキャンプ場で試してみた!
取材後にキャンプの予定があった筆者。伺った情報をもとに、さっそく対策を試してきました。
到着早々、キャンプ場にたくさんの蚊が。早速、「ヤブ蚊マダニジェット プロプレミアム 450mL」を吹きかけてみました。
たしかに、直前まで近くを飛んでいた虫が減った気が……。
続いては透明化。「サラテクト」のミストタイプを自分と子供の体の隅々まできちんと塗り込みます。
最後にキャンプサイトの四隅に蚊とり線香を設置。効き目が強い「アース渦巻香 プロプレミアム 30巻缶入」を贅沢に使ってみました。
さらに念には念をで、体の近くのテーブルにもセット。万全の体制です。さあ、いつでも蚊よ来い!