アイキャッチ・記事中画像撮影:筆者
もしものために持っておきたい浄水器。でも、どれがいいの…?
日本は台風や豪雨・地震・津波などによる災害が発生しやすい国。そんな非常時に役立つキャンプ道具は普段から使い慣れていることが大切であり、そのスキルはいざというときにあなたや大切な人を守る力となります。
そのためにも覚えておきたいのが「サバイバル3の法則」。
「サバイバルの3法則」とは
人は酸素がないと3分、体温調節ができないと3時間、水がないと3日、食料がないと3週間しか生きられない!
この3法則への具体的な対策は「空気」→「体温」→「水分」→「食料」の順に備えていくというもの。
「空気」はマスクの準備や心肺蘇生・AEDの手順を把握しておくこと、「体温」は寝袋・アルミシート・カイロなどの準備。食料は非常食などになりますよね。
空気と体温調節が確保できた次に必要となるのは「水」。1日あたり1人約3Lの水が必要と言われ、3日で9Lは最低でも確保しておきたいですが、2024年1月に起きた能登半島地震では断水が3ヵ月以上続きました。
それほどの量の水を備蓄することは現実的に厳しいので、雨や川などの自然水を飲料水に変える「浄水器」があれば心強いですよね。でも探してみると種類がたくさん……信頼できるアイテムって、どれなんでしょうか?
防災グッズ大賞受賞のコレが安心!
数ある中でも防災士の筆者が信頼を寄せていて、みなさんにもおすすめしたいのが「ソーヤー ミニ」という浄水器。実際、世界80か国以上の被災地や難民キャンプで活用されていて、防災グッズ大賞2023の優秀賞にも選ばれた実績のあるアイテムなんです。
今回は、そんな「ソーヤー ミニ」の魅力や使い方をじっくりご紹介。誰にでも起こりうる“万が一”に備えるために、ぜひ参考にしてみてください。
「ソーヤー ミニ」は、こんなアイテム
99.99999%という、世界最高水準の除去率
ソーヤーは、世界最高水準の除去率を誇るポータブル浄水器を製造するアメリカのブランド。水に潜む微生物や有害な病原菌を99.99999%除去し、飲料水に変えてくれます。
すべての商品に対して3回の製品テストを行い、フィルター保護のため完全に密閉した状態で封入するなど品質管理まで徹底されているため安心です。
ろ過能力、なんと38万リットル!半永久的に使える
出典:Amazon
フィルター内の繊維1本1本が太く、他社と比較して75%以上も強度が高いという結果も。そのため繰り返し浄水したり、メンテナンスのために逆方向からきれいな水を注入してもフィルターが消耗しにくく、これ1本でなんと38万Lもの水をろ過することができるんだとか。
1日3L浄水したとして、1年で約1,000Lということは……約380年! 1本あれば半永久的に使える優れモノなんです。
超コンパクトだから、保管や持ち歩きもしやすい
0.1ミクロンの無数に空いた穴で水をろ過する仕組みにより、高性能ながらポケットサイズで軽量。
キャンプや登山に持ち運びやすいのはもちろん、収納場所を取らないので防災バッグに入れておいたり、車内に常備することもできます。
シーンに合わせてフレキシブルに使える
ソーヤー ミニは浄水器本体の他に0.5Lパウチ・ストロー・洗浄用注射器が付属しているので、シーンに合わせて活用できます。
例えばペットボトルやパウチに水を入れてから本体をセットして直接飲んだり、パウチに入れた水をろ過してペットボトルに移したり。ストローを接続して長さをプラスして飲んだりと、フレキシブルに使えるのも嬉しいポイントなんです。
実際使ってみた!
STEP1|フィルターをセットする
「ソーヤー ミニ」の使い方
① 濾過したい水を付属のパウチかペットボトルなどに入れる
② 矢印の方向を確認し、ソーヤー ミニをセットする
③ 矢印の方向に傾けて、圧をかけて濾過する
川などで汲んだ水をパウチかペットボトルに入れ、フィルターにセットします。このときペットボトルを使う場合、ボトルの口によってはフィットしないものもあるので注意しましょう。
STEP2|ギュ~ッと濾過する
矢印の方向に傾けてギュ~ッと圧をかけ、濾過していきます。このとき結構力が要るので、ペットボトルであれば柔らかいタイプがおすすめです。
きれいになった…?Before/Afterで見てみよう
結果、左が濾過前/右が濾過後。実際に飲んでみたところ水は臭いが消えてスッキリと飲め、その後お腹も痛くなることもなかったので「しっかり濾過されている」と身をもって体験できたのですが、写真では非常に伝わりづらい……。
そこで、茶葉が沈殿するお茶で試すとこの通り! 透明度が出て、フィルターが細かい茶葉をしっかりとキャッチしてくれていることがわかります。
フィルター洗浄(バックフラッシュ)のやり方
使用後は、フィルター内を洗浄するため逆方向から濾過した水を注入するバックフラッシュを行いましょう。
やり方は、付属の洗浄用注射器に濾過したキレイな水を入れて飲み口の方から3回程水を押し出します。後はしっかりと水気を切り、乾燥した場所で保管すればOKです!
防災士&愛用者発!「ソーヤー ミニ」おすすめポイント
ここからは、ソーヤーミニのリアルな魅力を愛用者と防災士の2人がレポート。「実際どうなのか?」「本当に使えるの……?」と気になっている方、ぜひ参考にしてみてくださいね。
寺本芽永 さん
CAMP HACKプロデューサー。ハードな登山やスキー、トレイルランニング、サイクリングなど、さまざまなアウトドアスポーツを楽しむ超アクティブ派。アウトドアギアで気になるものはすぐに購入しがち。
以前夏場にテント泊をした際に水が足りなくなってしまい、水場の下に溜まっていた水を汲んでソーヤー ミニで浄水して助かった経験があります。当時住んでいた場所の近くに大きな河川があったので、それ以来「これがあれば川の水を汲んで生きていける!」という安心感がありました。
一番大事なライフラインである「水」の防災用具は、持っていた方が安心ですよね。以後5年間、エイドキットに常備しています。
内舘綾子(筆者)
ライター、キャンプコーディネーター、防災士としてメディア出演や講師を勤める。 #キャンプのある暮らし をテーマに活動するCAMMOCメンバーであり、書籍「ラクして備えるながら防災 フェーズフリーな暮らし方」を2024年8月30日に出版予定。
これまでキッチンの蛇口直結型浄水器やピッチャー型浄水器を使ったことはありましたが、前者は災害時に水道がストップしたら使えず、後者はカートリッジ交換や本体洗浄がデメリットでした。
その点ソーヤー ミニはいつでもどこでも手軽に浄水可能で、メンテナンス洗浄も簡単。しっかり乾燥させて保管すれば半永久的に使えるので、常備しているだけもお守りのような安心感があります。
今こそ一家に一台「ソーヤー ミニ」を!
数ある浄水器の中でも、キャンプを楽しむ皆さんに推したいのはこのソーヤー ミニ! 高性能かつ軽量小型で持ち運びにも便利で、簡単なメンテナンスを行うだけで繰り返し半永久的に使える1台です。
備蓄水のみに頼らず、ソーヤー ミニで安全な飲料水を確保しましょう!