記事中画像撮影:筆者
酷暑の夏キャンプ、ぶっちゃけ寝具ってどうしてる?
夏真っ盛りですが、この季節、悩ましいのが寝具のチョイス。皆さん何を持って行きますか?
筆者はなんだかんだ、やっぱりシュラフですね。山奥などで予想外に冷え込んだときを考慮しているからですが……、しかしやっぱり暑いことの方が多いですね。しかも窮屈ですし。
「タオルケットをかけるだけ」という人も多いかもしれませんね。だけどタオルケットはアウトドア用ではないので、運搬には不便なのがネックですよ。あと、急に冷えたときは少しツライ。
暑がったり寒がったり……ワガママオヤジですみませんが、何かいいものないですかね。
インナーシーツが最適だと…?
……と、そんなことを言っていたら「騙されたと思って1回コレ使ってみてください!」と、編集部から送られてきたのがこちら。ネイチャーハイク「高弾性シュラフインナーシーツ(以下インナーシーツ)」です。
片手で持てちゃうぐらい、めちゃくちゃコンパクトなインナーシーツ(インナーシュラフ)ですと?
正直、夏に使う発想はなかったのですが、果たしてコレで、本当に真夏でも快眠できるのでしょうか?
ネイチャーハイク インナーシーツ
使用サイズ | 約200✕80cm |
---|---|
収納サイズ | 約Φ9✕19cm |
重量 | 350g |
材質 | 80%ポリアミド繊維+20%弾性繊維 |
取り扱い方 | 手洗い、洗濯機(※ドラム式洗濯機だけをご利用ください) |
ネイチャーハイク「インナーシーツ」はこんなアイテム!
そもそもの目的はと言えば…
さまざまな種類があるインナーシーツですが、どちらかというと冬用のイメージが強いアイテム。シュラフの内側にセットして保温性を高めるのを主目的としたタイプが多いですよね。
また、シュラフ内部に汗汚れなどが付着するのを防いだり、山小屋などで共用寝具の間に入れて使ったりする人も多いのでは?
そんな一般的なイメージと比べると、このネイチャーハイクの「インナーシーツ」は、とにかく薄いという少し変わったタイプのようです。
サイズこそ約200cm✕80cmと十分なものの、向こうが透けそうに薄く、保温性能は心配になるぐらいのシロモノ。涼しくはあるようだけど……、こ、こんなの本当に使えるの?
とにかく軽量&コンパクト
とはいえ、まずはディティールをチェックしていきましょう! この「インナーシーツ」の収納サイズはわずか約Φ9✕19cm。
筆者が夏用に使用しているシュラフ、ロゴス「ロジー丸洗い寝袋(廃盤)」と並べてみました。封筒型としては標準的な約Φ24✕37cmですが、比べると相当コンパクトなのがよく分かります。
小さな収納サイズに驚きですが、重さはもっとすごい。缶ビール一本並みの、わずか350gです。
防寒用と考えた場合、万一の急な冷え込みに備えてバックパックに忍ばせても苦にならないサイズ感ではありますね。
手持ちインナーシュラフとはもはや別次元!
続いて、筆者手持ちのインナーシュラフ、Bears Rock「ボアフリース」とも比較してみましょう。
こちらは保温性重視の分厚めタイプで約Φ20×31cm、重さは1000gもあり、大きさの差は実に3倍ほど。これだけコンパクトなのは確かにメリットですね。
さらに広げて比較してみると、ネイチャーハイク「インナーシーツ」にはファスナーもありません。入口から足を突っ込んでいく感じです。
何かもう、完全に別物ですよね。同じ目的で使える気がしなくなってきます……。
秘密は「高弾性」素材にあり!
このアイテムの素材は、80%ポリアミド繊維+20%弾性繊維というかなり特殊な構造のようです。
強力な伸縮性、弾性で体に密着するのだとか。つまり冷気が直接身体に入りにくい=保温性アップ、ということらしいです。薄くても、インナーとしての保温機能はあるというワケですね。
伸縮性は本当にすごくて、まるでゴム紐のよう。小さいサイズがウソみたいに広がるので、窮屈さは感じなさそうです。
なるほど、インナーではなく、このまま眠ればかなり涼しい気がしてきました。密着はしても、薄いですからね。
さっそく夏のキャンプで使ってみたぞ!
それでは、早速実際に使っていきますよ! 車内温度25℃のキャンピングトレーラーの寝台にて使用してみます。
蒸しているのもありますが、画像のように車内が狭く、ごちゃっとしており、家族3人で雑魚寝なので、暑苦しいことこの上ない、非常にハードな条件です。
ビヨ~ンと伸びるから出入り簡単!
ファスナーもないので足から入るしかないわけですが、画像のように足を差し込んだところからビヨ~ンと伸びる上、広がるので、両手で持って足が届けばむしろ楽勝感ありますね。
適当に潜っていけばすんなり入れるし、窮屈感もやはりないです。
シーツを思わせるツルツル上質な感触
身体を伸ばしてもしっかりフィットし、背中辺りも寝袋が偏ってモゾモゾするような感じもなく、快適!
また、特殊素材がツルツルの質感で非常に気持ちがいいです。この素材、水や汗を吸収しやすいうえ、抗菌機能も備えているそうですが、清潔感も感じるせいか、とてもリラックスできます。
朝までグッスリ、暑い寒いも感じず!
結局、気持ちよく朝まで眠れました! 実は夜中に結構気温が下がり、20℃を下回ったようなのですが、暑さはもちろん、寒いということもなく、グッスリ!
なお、使用後に干したり収納し直すのにも場所を選ばず、簡単なのがいいですね!
ドラム式なら洗濯もOK!清潔に保てる
説明書的には手洗い推奨なのですが、ドラム式洗濯機のみ使用可能だそうです。
薄くて乾燥も早いのでシュラフと違ってこまめに洗えて、特に夏場はありがたい。後始末を深く考えずに使えます。
インナーシュラフとしても使いやすいぞ
一応、冬場の使用も想定して、分厚いナンガの750にインナーとして入れてみるテストにもトライしました。
薄いので、体にくっつけてからシュラフに入ればOK。ツルツルとシュラフに納まり、簡単に出入りができますね。インナーとしてはかなり便利そうです。
残念ながら冬のように寒い環境では実際に試せていませんが、公式サイトでは、8〜10℃の温度上昇ができるという記載があり、保温性もかなりありそうです。
気になった点もなくはない…
開閉できたらもっと出入りしやすい
伸縮自在だから出入りはそこまで大変ではないのですが、一般的なシュラフに慣れた身としては、開閉用ファスナーがない点に、やはり少々違和感がありますね。
夜中にトイレに行きたいときなど、1回身体を起こすワンアクションがないと脱出できないのは、地味にちょっと焦ります。
足が出せないのは正直やや不便…
同じく開閉ファスナーがないことに起因するのですが、足を出せないことには少々の我慢が必要でした。
筆者は冬場でも足だけは布団の外に出して寝ることが多く、「足から放熱ができる状態がちょうど快適」という風に温度調節できないのは、ちょっと不便に感じました。
また密着感も強いために靴下を履いて寝るような微妙な圧があるので、これも慣れがいるかな、という感じ。やはりファスナー開閉バージョンが欲しくなりますね……。
夏用寝具にも非常用にも1つ持っておきたいアイテム
ネイチャーハイク「インナーシーツ」は、夏用寝具として優れた機能性があります。しかも冬用としても便利そうで、1年通して使えるマルチなギア。
小さくて持ち運びしやすいうえ、非常用に備えておくにも最適。筆者のように、騙されたと思って1度試す価値は十分あると思いますよ!
ネイチャーハイク インナーシーツ
使用サイズ | 約200✕80cm |
---|---|
収納サイズ | 約Φ9✕19cm |
重量 | 350g |
材質 | 80%ポリアミド繊維+20%弾性繊維 |
取り扱い方 | 手洗い、洗濯機(※ドラム式洗濯機だけをご利用ください) |