アイキャッチ画像・本文中画像:筆者撮影
マルチグリドルパンっていろいろ出てるけど……
JHQの「マルチグリドル」から火が付き、いまや各社が出している円形状の鉄板マルチグリドルパン。
シェラカップやメスティンと並ぶキャンプ料理の必須アイテムといえるほど、多くのキャンパーが愛用していますよね。
かくいう筆者も、品質の高いJHQの「マルチグリドルディープ29cm」と、“5,000円ほどで買えてコスパが良い”と人気を集めたフォーシーズンズの「マルチグリドルパン33cm」をキャンプで愛用しています!
使い勝手バツグン、でもちょっと高い……
どちらも使い勝手が良くて写真映えもするし、本当に買ってよかったと思うのですが、なんせお値段がそこそこする(JHQのディープは税込15,290円)ので、買う前にとても悩みました。
種類が多すぎて決めきれない……
しかも、今はさまざまなメーカーから“マルチグリドルパン”が出ているから、どこのを買えばいいのか決めきれない……なんてお悩みも周りでチラホラ。きっとそんな方が多いのでは?
スリコの「グリドルパン」に注目
今回、3COINS(通称スリコ)から手頃な値段で、しかもかわいい「グリドルパン」が発売されているということで、筆者も早速調べてみました!
3COINSなら1,100円とお手頃価格
スリコから発売されている「グリドルパン」は、なんといっても税込1,100円というリーズナブルさが嬉しいポイント。これなら迷いなく購入に踏み切れます。
さらに筆者が気に入ったのは、潔いホワイトカラー。キャンプはもちろん、普段の食卓やホームパーティーでも役立ちそう……ということで即決で購入しちゃいました。
3COINS「グリドルパン」
基本スペック
- ●価格:税込1,100円
- ●サイズ:幅37cm×奥行き30.5cm×高さ3cm
- ●材料:鉄(ふっ素樹脂塗膜加工)
- ●重量:716g(筆者計量)
- ●カラー:ホワイトのみ
- ●熱源:【OK】直火(ガス) 【NG】レンジ・オーブン・食洗器・IH
まずは機能からチェック
まずは見た目でわかる機能からチェックしていきます。
鉄製だけど、と~っても薄い!
箱から出して思ったのが、本体の厚み。JHQ・フォーシーズンズと比べると薄いな~という印象。実際に比べてみると、やっぱり薄い!
また、JHQとフォーシーズンズがアルミ製なのに対し、スリコは鉄製。鉄の調理器具って、ずっしりとした厚みがあって重い印象ですが、スリコのグリドルパンは重みを感じません。
JHQとフォーシーズンズはどちらも厚み約4mm。スリコの厚みは約1mm。まさか1/4の薄さとは……。しかも鉄素材なのに……ちょっと驚きです!
重さの違いも気になったので3つとも計量してみました。スリコは716gです。
次に、スリコよりひと回り小さいサイズのJHQは707g。
そして、スリコよりひと回り大きいフォーシーズンズは1,099gでした。
3つを重ねるとこんな感じ。一番下がフォーシーズンズ(33cm)、真ん中がスリコ(30.5cm)、一番上がJHQ(29cm)です。
一見、どれも奥行きは微々たる差ですが、やはりフォーシーズンズは面積が広くなるぶん、他の2つと比べると300gほど重い結果に。
アルミor鉄。素材にも違いがある
前述した通り、素材にも違いがあります。
スリコは「鉄+ふっ素樹脂塗膜加工」ですが、JHQとフォーシーズンズは「高純度アルミ素材+ふっ素加工が何重にも施されたイノーブルコーティング」です。
アルミは鉄に比べて軽い素材なのですが、スリコのグリドルパンは極限まで薄く加工された鉄素材なので、軽く仕上がっているということなのでしょう。
カセットコンロや卓上で使いやすい
下)フォーシーズンズ 上)スリコ
フォーシーズンズのマルチグリドルパンは、カセットコンロに置くとガス缶の上にハンドル部分がかぶってしまうので、少しずらして使用するなど、やや大きいがゆえの注意点がありました。
それに広いテーブルじゃないと、そこそこ場所を取るんですよね。
フォーシーズンズの場合、カセットコンロ使用時はガス缶の上にかぶらないように注意が必要です
一方でスリコのグリドルパンは、フォーシーズンズに比べると奥行きが約3cm小さめ。ハンドルを上下にして微調整すればギリギリガス缶の真上にはかぶらないかな? という感じ。
数センチの差って変わらないようで、実は結構大きいんですよね。だから普段の食卓でも使いやすいサイズ感です。
そして何よりホワイトカラーが爽やか! 食卓も明るい雰囲気になって食材も映えるし、なんだかいい感じ(とくに夏は涼しげ)。
大皿感覚で器として使用するっていう手もありますよ。
【料理好きが1週間ヘビロテ】比較して気がついたこと5つ
さぁ、気になるのは実際の使い勝手です。
筆者が愛用してきたJHQ・フォーシーズンズと比べると、安いがゆえに表面塗装がはがれてこないか? 焦げ付きやすいんじゃないか? など気がかりなポイントが正直いくつかありました。安かろう悪かろうでは意味がない……。
きっと同じような方も多いのでは? ということで、自炊大好きなフードコーディネーターの筆者が、1週間ジャンジャン使ってみた結果が、こちら。
【気付いたこと・その1】お手入れは……しやすい!
まず、スリコのグリドルパンを約1週間使ったあとの見た目から。
表面塗装が剥がれてしまうことはなかったものの、ホワイトカラーゆえ多少の色つきが目立つ……。
でも、こうしたマルチグリドルパンって料理がのった状態で使うものなので筆者は全然気になりません。
焦げ付きに関しては、凹凸のある表面加工のおかげで、油汚れや軽い焦げ付きも問題なく落ちました! 心配していたほど焦げ付きや汚れが気になる……ということはなかったです。
この辺りの使用感はJHQとフォーシーズンズと同じで、汚れがスルっと落ちます!
冷凍チャーハンと焼き鳥の温め直しも、油要らずで全然くっつきませんでした。野菜炒めやハムエッグなどの軽い炒めものも、油なしでOK。ただハンバーグを焼く際は、さすがにちょっと不安だったので念のため薄~く油をひきました。
毎日いろいろなお料理を作りましたが、どんなメニューも汚れがきれいに落ちました。1,100円でこの使い勝手は有能すぎる……!
【気付いたこと・その2】熱伝導・保温力は……いい!
風の強さや気温の変化で、料理が冷めやすいキャンプごはん。マルチグリドルパンに求めるのは、なんといっても熱伝導の良さや保温力の高さですよね。
我が家のキャンプではステーキ、ピザ、焼き鳥あたりが定番。これらをおいしく食べるため、JHQやフォーシーズンズの保温力の高さにはいつも助かっていました。
スリコのグリドルパンは鉄製なので、アルミ製に劣らず保温力も問題なし。調理後はそのままテーブルにサーブして、あたたかいうちに食べることができました。
【気がついたこと・その3】裏面のミゾは……ない
JHQ・フォーシーズンズは、デザインは違えど裏面に五徳用のミゾがあります。
一方スリコのグリドルパンは、つるんとした一枚鉄でミゾはなし。なので、調理中に五徳からズレてしまうのが地味にストレスでした。
【気がついたこと・その4】対応熱源の違いは……ある
JHQとフォーシーズンズはIH使用OKですが、スリコのグリドルパンはIH使用はNG! これは大きな違いです。とくに自宅でIHを活用している人はご注意を。
もし、スリコもIH使用OKなら、先ほどの「底ミゾなしのデザイン」でも問題ないのですが、ガスコンロ調理だとやっぱりミゾがないのは気になるポイント……。
スリコは使用できる熱源が少ないぶん、お値段が手頃になっているのかも? しれません。
【気がついたこと・その5】収納ケースは付属……していない
スリコは箱入りで売られていて、収納ケースは付属しません。これはフォーシーズンズも同様です。
ただ我が家は、箱に入れた状態でキャンプに持ち出したり、自宅収納したりしているので、収納ケースがなくても問題なし。
箱の代わりに大きめのタオルに包んで持ち出すこともありますが、箱入りの方が中身が分かりやすいので、筆者は箱を捨てない派です。
一方、JHQのマルチグリドルディープに至っては、専用の収納ボックス付き(木のハンドル、鍋敷きも)なので、持ち運びや収納面ではやはり断トツに使いやすいです。だからその分、お値段が高めなのも納得です。
【結論】スリコの満足度は高し!
とにかく1,100円という安さで、JHQ・フォーシーズンズ同様に、焦げ付きにくい、コーティングの剥がれもない(今のところ)、料理も冷めにくいといった使い勝手の良さが◎。
加えて、熱伝導のいい鉄だけど軽くて、カセットコンロで使いやすい……ときたので、満足度はとても高いです。
ただ、まだ使用期間が短いという点と、火力の強い炭火で使っていないので、耐久性は未知数といったところ。
JHQとフォーシーズンズは約2年愛用していますが、炭火で網の上に置いてガンガン使用してもへっちゃらなので、その辺りで価格に比例してくるのかもしれません。
人気のマルチグリドルパンは目的やシーンによって使い分けよう
スリコのグリドルパンは、ガス調理がメインで、手頃なお値段のマルチグリドルパンが欲しい方にとてもおすすめ。ミゾが無かったり“あと一声”な部分もありますが、使い勝手に対しこのお値段は、良コスパだと思いました。
筆者のようにすでに持っている方も、気軽に使える2枚目として購入するのもいいし、ホワイトカラーは垢抜けて見えるので大皿として使うのも全然アリ。
対応熱源や収納ケース・ミゾの有無、予算など、好みに合わせて理想のマルチグリドルパンを使い分けてみては?
▼3COINS「グリドルパン」の詳細はこちら