記事中画像撮影:筆者
ホットサンドメーカーに代打がいない問題…。
普段、愛犬とキャンプをする筆者ですが、愛犬の荷物に加え、小さなジムニーということもあり荷物は最小限を心がけています。ただ、なかでも1番悩ましいのが調理道具。
料理好きの筆者としては、色々なキャンプ飯を作りたいけど、そうなると調理器具も複数持っていく必要があるんです。
特に困るのがホットサンドメーカー。これだけは代用できる器具がなかなかなく、コンパクトに携行できるクッカーセットなんかだと、当然セット内容には含まれておらず……。
ホットサンドメーカーも内包するだと…?!
ところが最近、リリースされたばかりのバンドックの新作、「アイアンクッカーセット」なるアイテムを発見!
こちらなんと、このコンパクトなセットにホットサンドメーカーまで含まれているんです! 早速購入したので、キャンプでの実際の使用感を詳しくレビューしていきたいと思います。
バンドック アイアンクッカーセット
使用サイズ | ホットサンド時:約170×225×15mm 深型:約170×225×65mm ハンドル:約35×15mm |
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収納サイズ | 約170×225×85mm |
重量 | 約1.3kg |
材質 | 本体:鉄(シリコン樹脂塗装) ハンドル部:ステンレス鋼 |
バンドック「アイアンクッカーセット」はどんなアイテム?
充実セットなのにコンパクト!
まずは、セット内容からチェック。蓋用鉄板、薄型鉄板、深型鍋、ハンドル×2、収納袋の6点が付属しており、しかもこれらが全て1つにスタッキングできるんです!
収納サイズは幅17.0×奥行き22.5×高さ8.5cmとコンパクト。ホットサンドメーカーを含む3WAYで使えるのにこのサイズは、荷物を最小限にしたい筆者にとって、実にありがたい……!
気になる3WAYの詳細は…?
そして、気になる3WAYの内容ですが、まず、鉄板1枚+ハンドルで、フライパンとして。
次にホットサンドメーカーとして使う場合は、蓋用鉄板+薄型鉄板+ハンドル×2を組み合わせます。
薄型鉄板と蓋用鉄板を重ねた時のサイズは約幅17.0×奥行き22.5×高さ1.5cm、ハンドルは約幅3.5×長さ15cmと、ごく一般的なホットサンドメーカーのサイズ感です。
さらに、ハンドルにはロック機構も備わっています。これで食材をしっかり挟み込めますね!
最後にお鍋として使う場合は、深型鍋+蓋用鉄板+ハンドル×2を組み合わせます。
深型鍋自体のサイズは約幅17.0×奥行き22.5×高さ6.5cmなので、体積を単純計算すると2486.25㎤となり、おおよその容量は2L程度という感じです。
焚き火もOKな鉄製!タフで長く使える
出典:Amazon
「アイアンクッカーセット」は名前の通り鉄製なので、このサイズのクッカーセットとしては約1.3kgと重め。
けれど、鉄製ならではの熱伝導率や蓄熱性の高さで、食材にムラなく火を通してより美味しく調理できるのが魅力です。
また、コンロの直火はもちろん焚き火での調理も可能。ガンガン使えるタフさもポイント。
なお、表面には使用前の錆防止用にシリコン塗装が施されています。これは使ううちに剥がれる仕様なので、一般的な鉄製クッカー同様、最初の使用前にはシーズニングが必要です。
また、使用後は洗剤を使わずに水で汚れを落としてよく乾燥させ、錆防止の油を塗って保管する必要が。メンテナンスを怠らなければ、使い込むほどに育っていくのも楽しみの1つです。
「アイアンクッカーセット」で3通りの調理にトライ!
1|ホットサンドメーカーで調理
それではいよいよ、「アイアンクッカーセット」を使って3通りの調理にトライしていきます。何と言っても、まずは「ホットサンド」ですよね!
調理の前に1つ気付いたのが、深型鍋の中に食パンがジャストフィットすること。携行時も食パンが潰れる心配がありません。
それではまず、薄型鉄板の方で、程よく焦げ目がつくまでベーコンを焼きます。
今度は蓋用鉄板の方に食パンと焼けたベーコンにチーズを乗せ、お好みのアウトドアスパイスをかけて、もう1枚の食パンを薄型鉄板に乗せてサンド。
弱火でじっくりと両面を加熱したら、ベーコンチーズサンドの完成!
鉄製ならではの蓄熱性の高さで、ご覧の通り、見事にこんがりと仕上がりました。反面、焦げやすいので、加熱時は弱〜中火がおすすめです。
2|深型鍋とフライパンで同時調理
続いては、袋麺のラーメンを作ってみます。食パンと同じく、袋麺も深型鍋にジャストフィット。割れやすい袋麺も粉々になることなく携行できますね。
ここでポイントなのがフライパンと蓋が別であるうえ、ハンドル2本付きなところ!
というのも、よくあるミニマムなクッカーセットだと、フライパンが鍋の蓋を兼ねていたり、ハンドルが1本だったりするので、そもそも同時調理には不向きなんですよね……。
けれど、「アイアンクッカーセット」なら、画像のように鍋に蓋をしてお湯を沸かしつつ、同時にフライパンで炒め物ができちゃうんです。
というワケで、チャーシューモヤシ炒め塩ラーメンの完成。
コンパクトなクッカーセットでありながら、麺を茹でると同時にトッピングの炒め物も作れちゃうのは、「アイアンクッカーセット」の大きな強みだと感じました。
3|蓋用鉄板と薄型鉄板で同時調理
最後は薄型鉄板&蓋用鉄板にそれぞれハンドルを装着し、2つの鉄板で1人焼き肉にチャレンジ。
片方ではお肉、もう片方では野菜とウインナーを焼くなど、2枚の鉄板を使うことで、食材によって使い分けが可能に。野菜がお肉の脂まみれになることもありません。
また、肉を焼く方は強火のままで、分厚いカボチャや人参なんかは弱火でじっくり焼くなど、火加減も食材に合わせて変えられるし、これが思った以上に便利でした。
また、焼き面の面積も2倍になるので、ちょうど小型のホットプレートに匹敵するサイズ感で、1人焼肉には十分な大きさでした。
そしてやはり、鉄製品の本領をここでも発揮。お肉も野菜も実にジューシーに焼き上がり、めちゃくちゃ美味しくいただけました!
今回は3通りの調理にトライしましたが、ホットサンドを焼きながら深型鍋でスープを作るなど、同時調理はまだまだいろんなパターンが試せそうです。
気になったのはこんなところ
3アイテムのシーズニングが面倒
鉄製であるメリットと引き換えに、鉄製ゆえのデメリットも。
使用前に、薄型鉄板・蓋用鉄板・深型鍋の計3アイテムのシーズニングが必要なのが、なかなかの手間。これを面倒と捉えるか楽しいと捉えるか……、みなさんはどちらでしょう?
使用後お手入れのひと手間
また、洗剤不使用で水洗いが基本なのはいいとして、洗浄後はしっかり乾燥させて油を馴染ませる必要が。
特に、3アイテム使って同時調理した時なんかには、この作業も3つ分に……。ずぼらな筆者には、これが毎度となると少々面倒に感じました。
ハンドルの脱着に握力を要する
ハンドル自体は太くてしっかりした作りで耐久性が高そうなんですが、そのせいか逆に、ハンドルの脱着にはかなり握力が必要でした。力の弱い人だと、脱着で苦労しそうな気がします。
画期的・効率的・本格的の3拍子揃ったマルチクッカー!
メンテナンスの手間はあるものの、「ホットサンドメーカー」を内包する点が、やはり画期的なバンドック「アイアンクッカーセット」。何よりコンパクトにスタッキングできるのが効率的です。
また、一般的なクッカーセットではなかなかない、鉄製ならではの蓄熱性の高さで、食材を美味しく調理できるのも大きな魅力でした。
少ない調理器具でいろんなキャンプ飯を楽しみたいキャンパーさんに、ぜひおすすめのアイテムです。
バンドック アイアンクッカーセット
使用サイズ | ホットサンド時:約170×225×15mm 深型:約170×225×65mm ハンドル:約35×15mm |
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収納サイズ | 約170×225×85mm |
重量 | 約1.3kg |
材質 | 本体:鉄(シリコン樹脂塗装) ハンドル部:ステンレス鋼 |