記事中画像撮影:筆者
フックなきところにフックを求め……
ストーブが必要な真冬のキャンプ以外では、カーサイドにタープを貼った車中泊スタイルが多い筆者。このスタイルなら金曜夜に思い立っての弾丸キャンプなどでも手軽に楽しめます。
けれどテントと違って、タープにはランタンフックがないところを不便に感じていました。
セリアなら110円で叶う!
テーブル付属のランタンポールやエッジスタンドなどを駆使していましたが、やはりもっと上から吊るす方が照射範囲が広がり、断然効率的。
またテント内でも、既存のランタンフックとは違う場所に吊るしたいシーンも多々あり……。
そんな時、近所のセリアで1個110円(税込)の「マグネットリリーサー」を発見。こちら、ランタンフック問題だけでなく、キャンプから日常のあらゆるプチストレスを解消する神アイテムだったので、詳しくご紹介します!
セリア「マグネットリリーサー」の神ポイント5つ
1|好きな場所にフックを増やせる
セリアの「マグネットリリーサー」は、「カラビナ」+「リング付きマグネット」×2がセットになっています。約全長12×幅3.4cmという、少し長めのキーホルダーくらいのサイズ感。
カラーは、ブラックとグリーンの2色展開で、スタイリッシュなデザインもポイントです。
画像のようにマグネットパーツ同士でタープを挟み込めば、フックなきところにフックが出現。
ランタンフック付きテント内でも、自分の好きな場所にピンポイントにランタンを吊るせるのが実に便利です。
2|安心の超強力マグネット
マグネットの種類ついて、取説には「磁石」としか記載がないのですが、かなり強力なことは確かです。1.5cmくらいの距離に近づけると、ビュンッと勝手にくっついてしまうほど。
耐荷重も不明ですが、筆者手持ちの38explore「38灯」や、オプションの「アンバーグローブ」を装着した5050WORKSHOP「ミニマライト」、ゴールゼロなどの小型LEDランタンでは、今のところ落下するようなトラブルは皆無です。
3|大人買いできる110円
そして何と言っても、何個も大人買いできてしまう110円(税込)という価格も魅力です。
実は筆者、ASOMATOUS(アソマタス)の「ハングバーガー」を既に愛用中。これがあまりにも便利で、もっと増やしたい……! と思ったんですが、なにせお値段が1個5,500円。
一度にたくさん増やすのはなかなか厳しかったのですが、「マグネットリリーサー」なら一気に大人買いできてしまいます。
4|ライトに付けたままでOK!
非常に使いやすく秀逸なアイテムなのは間違いない「ハングバーガー」。ですが、ランタンフックという役割に特化したギアとしては、少々かさばります。
丸い形なので、コンテナの隙間などに縦に入れても、他アイテムを出した時に転がって倒れてしまうことも地味に気になっていました。
その点、「マグネットリリサー」はカラビナ付き!
LEDランタンに装着したままでもOKなので、WHATNOT「ワンタッチバケット」側面のベルトループなどに、ランタンごとハンギングできます。別途収納スペースを考えなくて済むのもポイントなんです。
5|分割して単体でも使える
「カラビナ」+「リング付きマグネット」×2がセットになった「マグネットリリーサー」は、3パーツ全部バラバラに分解できるのも魅力です。
「カラビナ」+「マグネットパーツ」×1の組み合わせなら、鉄製のいろんな場所にカラビナフックを増設できるんです。
ラックの側面にハンギング収納を増やしたり、テントやタープのポールに装着するのも便利。
アイディア次第で活用法は無限大!
ランタンフック以外にも、アイディア次第で無限に活用できるセリアの「マグネットリリーサー」。ここでは筆者の活用テク一例をご紹介します。
壁面もハンギングで有効活用
カラビナとマグネット間がリングで接続されているので、カラビナの向きが固定されない「マグネットリリーサー」。真上の天井だけなく、なんと壁面にも小物を吊るせるんです。
画像の通り、壁ぎわに置いたラックの壁面にシェラカップやランタンを吊るせば、天面のスペースを有効活用できてとても重宝しています。
LEDライトの脱着がスムーズに
最近筆者は、3COINSで買ったロープタイプの「スマホショルダーストラップ」が、キャンプでも普段の生活でも欠かせない存在に。
特にキャンプでは、夜間にトイレに行く時など小型LEDランタンなどを吊るすのに活用しています。けれど付属のカラビナフックが小さくて、暗い場所では視認しづらいのが難点で……。
そこで「スマホショルダーストラップ」に、「マグネットリリーサー」ごとLEDランタンを装着したところ、これがめちゃめちゃ便利!
暗い場所でももたつくことなく、手元すら見ずにサクッと付け外しができるようになりました。子どもが急にトイレへ走り出すのを追いかける……、なんて時の瞬発力も格段にUPします。
リング側をスマホに装着して
普段の生活でも、同じく3COINSの「スマホショルダー」にスマホを吊るして愛用しています。
ですが、スマホカバー側アタッチメントの小さい穴に、これまた小さいカラビナフックを通さねばならず、毎度の脱着にかなりのストレスを感じていました。
そこで! リング付きマグネットのうち1個を、スマホカバー側アタッチメントに常設してしまいました。これでLEDランタンと同じく、脱着時のストレスとは永遠にオサラバ。
ただし、「マグネットリリーサー」付属の取説には、「時計・パソコン・スマートフォン・磁気カードなど磁気の影響を受けやすい物の近くに置かないでください」との注意書きが。
筆者のiPhone12にはMag-Safe機能が搭載されており、iPhone自体がマグネット内蔵ということもあって、自己判断でこの方法を用いています。なので、スマホへの磁力の影響が気になる方にはおすすめしませんのでご注意を。
少々気になるのはこんなところ
コスパも汎用性も高い「マグネットリリーサー」ですが、純粋にランタンフックとしての機能だけ考えた時には、少々気になる点も。
重心が小さくタープがたわむ
1つ目は、マグネット面が直径約1cmと小さいため、重心も非常に小さい点。
タープやテントの張りがかなりしっかりしていないと、LEDランタンの重さで生地が引っ張られてたわんでしまうことがあるんです。
アソマタス「ハングバーガー」はその点もよく考慮されており、直径7cmの広い面にしっかり荷重が分散される構造になっています。
スライド時に引っかかりやすい
そして2つ目が、マグネット面の形状です。どちらも同じに見える2個のリング付きマグネットパーツですが、実は接着面に違いが。それぞれオス面とメス面になっているんです。
凸凹が噛み合ってくっつく力は高まりますが、テントやタープ生地を挟んだままスライドさせる時には、逆に引っかかりやすいんです。
その点も「ハングバーガー」が優秀。接着面はどちらもこの通り、実にフラット。テントやタープ生地に引っかかることなくスムーズに移動できます。さすが、この機能に特化したアイテムだけのことはありますね。
そこはやはりお値段なりということで、特にコットンやTC生地で引っかかりやすい「マグネットリリーサー」は、ナイロン製か、しっかりと張ったテントやタープに使うのをおすすめします。
「マグネットリリーサー」でキャンプも日常も快適に!
1個110円と高コスパながら、ランタンフック問題から日常生活でのプチストレス解消まで、実にマルチに使える「マグネットリリーサー」。
筆者がご紹介した方法以外にも、きっとまだまだ活用法が見つかるはず。大人買いして一気に増やせるから、ぜひあなたも新たな活用法にトライしてみてはいかがでしょうか?