現代のニーズにマッチした変化系軍幕が続々登場!
出典:楽天
もともと、軍隊用シェルターだった「軍幕」。とにかく無骨な雰囲気や無駄を省いたシンプルかつ質実剛健な佇まいが魅力です。
現代でもDDタープなどを使った「タープ泊」や「パップテント」がその流れを踏襲し、ソロキャンパーを中心に人気が高いカテゴリです。
出典:Instagram by@tokyocrafts_jp
ですが欲を言えば、「もう少し現代のキャンパーにマッチする快適性があれば……。」というニーズが多いのも事実。
実は、そんな時代のニーズをキャッチした“変化系軍幕”が続々リリース中なんです! 今回は、無骨さはそのままに快適度が格段にアップした、最新の“変化系軍幕”7選をお届けします!
快適度が格段にアップ!最新変化系軍幕7選
1. TOKYO CRAFTS「ダイヤフォートTC ソロテント」
焚き火台「マクライト」など斬新デザインのアイテムが人気のブランド、TOKYO CRAFTSから、遂にブランド初のテント「ダイヤフォートTC ソロテント」がリリース!
こちら、初のテントにも関わらず、かなりイレギュラーなフォルムが話題に。前から見ると、開口部中心に1本高いポールがそびえ、まるでタープの「ダイヤモンド張り」のよう……。
サイドや後部の形は、前幕を立ち上げたパップテントのようでもあり……。
構造は実際見た目の通り。内部の両サイドにパップテント同様2本のポールがあり、前側パネルに頂点とポールを1つ増やすことで高く持ち上げているんです。
さらに、ダイヤモンド張りとパップテントをただ合体させただけでなく、メッシュ付きドアを装備して快適度が大幅にUP。背面部にもメッシュ窓付きで通気性も◎。
フルクローズドアは内側に配置され、メッシュとの切り替えが中から行えるのも便利です。
夏は別売りの「インナーテント」を使えば、サイドウォールもオープンしてより開放的に使えます。またTC素材なので、火の粉に強くて結露しにくいのも魅力。
内部は「インナーテント」を入れて前幕をクローズしてもこの広さ! 高さも最高部は215cmもあり、冬のお籠りキャンプでも圧迫感を感じません。
天井が低く、フルクローズすると前室がほぼないパップテントのデメリットを克服した、画期的なソロテントです。
▼「ダイヤフォートTC ソロテント」の詳細はこちら
2. SOTO「ホルス SOLO TC」
「レギュレーターストーブ ST-310」など、燃焼器具メーカーのイメージが強いSOTO。ですがこのほど、なんとその強みを活かし、ブランド初となるテントがリリース!
この「ホルス ソロT/C」は、幕内でSOTO製の燃焼器具が使えるのが最大の特徴です。
その理由は、画像のようにポッカリ開く天井にあり。熱や換気の心配がなく、生地自体も火の粉に強く通気性の高いTC素材なのでより安心です。
三面は壁に囲まれているので、防風しつつプライバシーも保ちながら、星空を眺めるなど自然を感じられるのもポイント。
さらにこの「ホルス ソロT/C」、後部はワンポールテントがベースに。画像のように前後で分離して単体でシェルターとして、また陣幕+ワンポールテントとしても使えます。
ワクワクするギミックの詰まった、秘密基地を彷彿とさせる一幕です。
▼「ホルスソロ TC」の詳細はこちら
3. DOD「パップフーテント3」
常にユニークな発想で、オンリーワンなアイテムを紡ぎ出すDOD。こちらの「パップフーテント3」も、名前の通り「パップ風」テントなんですが、なんと4WAYに変化する個性派です。
まず、1枚目の画像で巻き上げていたサイドパネルを下ろせば、「ベイカーテント」のような形態に。前室の奥行きは140cmもあり、広々リビングスペースを実現。
そして、もう1つのポイントが「ミニタープ」。テント生地同様TC素材なので火の粉に強く、画像のように陣幕として使えます。前室天井と連結すれば、キャノピーを延長させることも可能。
前室のフルクローズこそできないものの、多少の雨ならこの下でゆったりと過ごせます。
最後がこちら。2つを合体させて使えるから驚きです。2つの寝室の間に広々としたリビング空間が出来上がり、雨天時や冬のお籠りキャンプにも最適。
インナーテントは固定式ですが、前面パネルとサイドパネルにメッシュ付きで通気性も◎。旧モデルにはなかったバスタブフロア付きだから、マット・コットどちらでも寝られます。
また、インナーテント自体にドアパネル付きなので、キャノピーをオープンしたままでもプライバシーを確保。快適度UPだけでなく、4WAYでマルチに使えておトク度の高いテントです。
▼「パップフーテント3」の詳細はこちら
4. FUTURE FOX「FOX-BASE EVO POLY」
Amazonなどでもお馴染み、信州発の高コスパアウトドアブランド、FUTURE FOX。前室が広いパップテント「FOX BASE」が人気ですが、さらに進化した「FOX BASE EVO POLY」が登場。
サイドパネル付きの広い前室は、最高部で180cmもあり、軽量で雨に強いポリエステル製なのがポイントです。
さらに、前後左右のパネルはいずれも巻き上げ&跳ね上げが可能で、自在にアレンジ可能です。
そしてもう1つの大きな特徴が、別売りの「メッシュ前幕」。前面キャノピーを跳ね上げた状態でドアパネルを追加できるので、フルクローズ時の奥行きが280cmにも拡大。
画像のようにコット2台を縦向きにレイアウトできてしまいます。メッシュ付きだから夏も快適。広々ソロからデュオまで、1つでカバーできる汎用性の高いアイテムです。
▼「 FOX-BASE EVO POLY」の詳細はこちら
▼「FOX-BASE EVO POLY専用 メッシュ前幕」の詳細はこちら
FUTURE FOX FOX-BASE EVO POLY
使用サイズ | W420×D280×H180cm |
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収納サイズ | W65×D23×H23cm |
重量 | 約4.3kg(付属品含む) |
材質 | フライシート/75D難燃性ポリエステルタフタ、ポール/アルミ合金、ロープ/1000Dポリプロピレン |
5. ZIVETALIAN「蝦夷幕」
耐熱ジッパー付きの火消し袋など、ユーザー目線のニッチなニーズに応えたアイテムが人気のガレージブランド、ZIVETALIAN(ジベタリアン)。
一見普通のパップテントのようなこちらの「蝦夷幕(えぞまく)」も、しっかりニーズをキャッチしたアイテムです。
真横から見るとこの通り、ポールを4本に増やしてフラットな天井を実現。上に行くほど鋭角で狭い、パップテントのデメリットを解消した設計になっているんです。
底辺も八角形になり、奥行きも最長240cmと大幅にUP。横向きにしか入らなかったコットも、縦向きレイアウトが可能な広さです。
ただ、フラットな天井というと懸念されるのが「雨溜まり」ですが、ポールの高さを変えて傾斜をつけられるよう、5cmの延長ポールが4本付属。ディティールへの配慮も秀逸です。
また、両サイドウォールに計2箇所の煙突穴を装備。シーンに応じて薪ストーブの位置を変えられます。
前面パネルに加え、両サイドウォールもジッパー開閉式で、幅広いアレンジが可能なのも魅力。
さらに、夏は別売りの「ZIVE蚊帳」をセット使いすればより快適に。
この蚊帳、前面パネルが垂直に立ち上がっており、一般的なパップテントに取り付けた場合も、画像の通り前室が作れるのが特徴です。
ただし、残念ながら現在「蝦夷幕」は在庫切れ。欲しい人は公式Instagramで入荷情報をこまめにチェックしましょう!
▼ZIVETALIAN公式Instagramはこちら
▼「蝦夷幕」公式ストアはこちら
ZIVETALIAN ZIVE蚊帳
サイズ | 上部/約160cm(ポール間160cmから200cmくらいまで対応)、前面下部/約260cm、背面下部/約180cm、高さ/約110cm、奥行/約80cm |
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重量 | 約650g(袋含む) |
材質 | メッシュ部分/高密度B3メッシュ、底面/210Dオックスフォード・耐水圧2000mm |
6. ZUKK「Maggie(マギー) TC」
東北と九州という異なる2拠点の自然環境でフィールドテスト&開発を行うアウトドアブランド、ZUKK(ズック)。
「感情を震わすアウトドアギアを世に送り出す」というコンセプトをにリアルに体現した第一弾のテントがこちらの「Maggie(マギー) TC」です。
パップテントではデッドスペースとなりがちな、左右のポールから外側のエリアを大胆に拡張した構造になっています。
向かって右側は、靴やザックなど外に出しておきたくないアイテムを保管できる玄関スペース。左側には煙突穴を備え、薪ストーブ専用スペースとして有効活用できる設計に。
さらに、別売りの「エクステンションシート」を装着すれば、キャノピーを跳ね上げたまま前室をフルクローズできるうえ、前室側にも薪ストーブを設置できるのが斬新!
シート面が地面に対して垂直でないため、薪ストーブとの距離が十分取れるのもポイントです。
メッシュ付きだから夏も涼しく、跳ね上げも可能なのでオープンタープを別で貼らずに大きなリビング空間が作れます。
メインルームはフロア付きで、2名が就寝可能。「エクステンションシート」で拡張すればコット2台が置けて、最大4名が就寝可能に。ソロからファミリーまでカバーする画期的な軍幕です。
▼「マギーTC」の詳細はこちら
▼「マギーTC エクステンションシート」の詳細はこちら
7. MICO「雲岳(Unak)DIGROSSコラボモデル」
最後は、韓国発のアウトドアブランドMaico(マイコ)と、福岡のアウトドアショップCross Orengeが展開するブランド、DIGROSS(ディグロス)とのコラボモデルです!
その名も「Unak」。こちら、正面から見るとワンポールのティピーテントのようですが……。
前面ドアパネルを開くと、開口部は二股のAフレーム構造、背面側がワンポールの構造なんです。ちょうど、六角形のパップテントの左右の突出部をバッサリカットして、長方形部分だけ残したような形状になっているんです。
しかも、二股の開口部側は高さが210cmもあり、立ったままでスムーズな出入りが可能です。背面側のポールも最奥に位置し、室内のレイアウトを邪魔しないのも大きな魅力です。
サブポールを追加すれば、画像のように左右に開くアレンジもOK。
そしてさらに面白いのが、このドアパネル、左右に片側ずつ着脱が可能なところ。このうち1枚を外して、三角の陣幕として使うこともできるんです!
火の粉に強く、撥水性の高いオリジナルのTC素材だから、雨天時にはテント開口部下に重なるようなレイアウトも可能です。
デッドスペースになりがちな部分を大胆にカット、二股化&高さを出すというパップテントの常識を覆すニューカマー、要チェックです!
Maico UNAK DIGROSSコラボモデル
使用サイズ | 高さ/入口210cm・後部160cm、横幅/入口270cm |
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収納サイズ | 約530×420×220cm |
重量 | 約9.5kg |
材質 | 本体・フロント部の幕(Maico開発)/Poly 65% cotton35%(T/C素材) Yam count20's/2、ポール/606I Duralumin 19mm 1.2T、A型ブラケット/Stainless Steel |
ポテンシャル無限大?!変化系軍幕で快適に無骨キャンプ
軍幕のフォルムや無骨な雰囲気は踏襲しつつも、単体で斬新な構造のものから、ファミリーまでカバーする拡張性があるものまで、実にさまざまな“変化系軍幕たち。
けれどいずれも、現代のキャンパーが求める快適さへのニーズをしっかりキャッチしたテントばかりでしたね。あなたもぜひ自分にマッチする変化系軍幕で、快適に無骨キャンプを楽しんではいかがですか?