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ついに最終日。韓国のキャンプ事情を総まとめ【親子2人海外キャンプ旅 Vol.9】

キャンプ道具を持って、海外キャンプに出かけてみよう!

この連載では少しハードルの高い「海外キャンプ」に挑戦してきた様子を「準備編」「海外キャンプ場レポ」「海外ショップ事情」など段階を分けてご紹介していきます。

せっかくなら、キャンプ道具をフル活用して旅行に役立てて、今しか見れない景色を見に行きましょう!

目次

親子2人で行く、海外キャンプ旅

フォトグラファーの猪俣慎吾

プロフィール
キャンプフォトグラファー猪俣慎吾。2017年に星空 案内人®を取得。2019年から自ら開発した『プラネタリウムテント』で天の川の解説をし ながら全国を回っている。 2021年10 月に『絶景CAMPGUIDE』(JTB パブリッシング) を出版。
広告・料理・アウトドアの撮影が主な得意分野であり、アウトドアを中心にフォトグラ ファーとして活動する傍ら、キャンプコーディネーターとしても仕事をしている。外ごはん文化を広めるためのアウトドアパーティーグループ「KIPPIS」を主宰。現在は息子と2人で行く父子キャンプにハマっている

この連載では、日本全国の絶景キャンプ場を旅していた筆者が、新たに「息子2人と海外キャンプ経験を経て学んだこと」を通して海外キャンプ旅のレクチャーをしていきます。

ハードルが高いと思われがちな海外キャンプですが、まずは近場からの旅行を経験して慣れていけば案外かんたんなことだと気づくはず。筆者が体験した日本全国のキャンプ旅と、海外キャンプ旅で得たノウハウを余すこと無くお伝えしますよ!

それではVol.9となる本編へGO!

【旅の最終日】釜山に舞い戻る

初日に訪れてなかった釜山のチャガルチ市場に行ってみる

初日に訪れてなかった釜山のチャガルチ市場に行ってみる

桜が舞うヨンチョン市のキャンプ場から1時間ほどで、久しぶりに釜山へと戻ってきました。中身的には1週間ではなく何週間もいたような気分です。釜山に到着するとなんだか安心感さえ沸き起こってきます。

旅の初日はあまり釜山を観光していなかったので、お昼を食べる目的も兼ねて釜山のチャガルチ市場に行ってみることにします。韓国に来て行く場所が市場ばかりという筆者に対してのツッコミがありそうですが、そこはご容赦ください笑

釜山のチャガルチ市場

チャガルチ市場は生きた海鮮をすぐその場で調理して食べさせてくれるスタイル

生きた海鮮をすぐその場で調理して食べさせてくれるスタイル

場外は逞しい陳列の屋台が並ぶ

場外はたくましい陳列の屋台が並ぶ

釜山港の近くにチャガルチ市場があります。その規模や熱気は韓国でも最大級の海鮮市場で釜山市民の台所でもあり、場内市場も場外市場も売り子のおばさま達が手招きをしたり、声がけをしてくるパワフルな市場です。

筆者は終始そのおばさま方に圧倒されてしまい、何故かひっそりとしている地下へといつの間にか迷い込んでいました。

地下には市場職員用の雰囲気抜群の食堂があったのでここで昼食を食べる事に決定

地下には市場職員用の雰囲気抜群の食堂があった

地下は、食堂があるのにそこまで活気はなく少し静かです。どうやら市場職員用の食堂だったようです。

お客さんもいるようだし、テーブルに並んでいる料理も美味しそうなので、決心をして入店。日本の市場も、関係者の食堂の方が個性的で美味しかったりしますからね。

席が全て埋まるほどの料理が人数を伝えただけで運ばれてきた

席が全て埋まるほどの料理が人数を伝えただけで運ばれてきた

空いてる席に座ると、おばさまがやってきて注文はとくに取らずに人数を聞かれたので3人とだけ伝えただけで厨房の方に戻っていきました。

「え?」まさかのお任せ!?と思っていると、次から次へと料理が運ばれてきて机の上があっという間に埋め尽くされてしまいました。

こんなに頼んでないけど……と思っても、もう時すでに遅し。でも食べてみるとこれが本当に美味しいんです。母親の味というかオモニの味! なんとも言えないあの家で食べるような安心する味なんですね。このお店は本当に当たりでした。

釜山港国際ターミナルへ

釜山港国際ターミナルから福岡へと戻る

お昼ご飯を済ませたチャガルチ市場から、とうとう帰国の途に着くため釜山国際フェリーから日本の福岡へと帰ります。帰るとなると一気に寂しくなるのは旅の常。

行きと同じようにチェックイン時に刃物や危険物を申告します。封筒に入れてくれて、日本に着いたらきちんと職員さんが渡してくれます。これなら韓国で購入した刃物などもお土産で買って帰れますよね。

【旅のまとめ1】韓国キャンプで触れた優しさ

初日の釜山のキャンプ場で出会った管理人のおじさまは困ってる僕らをずっと親身になって接してくれた

困ってる僕らをずっと親身になって接してくれた釜山のキャンプ場で出会った管理人のおじさま

それでは総括として、 自分が韓国キャンプで感じた韓国のアウトドア事情韓国の人々への印象に関してここでまとめていきます。

韓国と日本は、政治的や歴史的にあまり良くない関係だと報じるニュースが多々ありますよね。正直、筆者もあまりいい印象ではありませんでした。

ただ、実際に来てみるとどうでしょう。

話す人達みんなが優しく接してくれるではありませんか。他の外国もみんなそうだよ、と言う意見が出てきそうですが、韓国の人は良い意味でお節介過ぎるくらい親切だったのが印象的だったんです。

釜山のキャンプ場で困っていたら管理人さんが親身になって話を聞いてくれましたし(おまけに息子にお菓子をくれた)、ケド島では頼んでもないのに道案内してくれて、お金もくれた人もいました。

結局、人と人なんです。

【旅のまとめ2】韓国のキャンプ場事情

韓国のキャンプ場はどこも綺麗で施設設備も充実していたのが印象的

韓国のキャンプ場はどこも綺麗で施設設備も充実していたのが印象的

韓国のキャンプ事情に関してですが、総じて綺麗なキャンプ場が多かったのが印象的です。また、日本よりも少しキャンプ場代が安かったのも嬉しいポイント。

そして、今回の旅では当日予約ができず「キャンプ泊を諦める体験」もしたので、韓国にキャンプブームが来ていることを肌で実感しました

chroomなどをでサイトを見ればハングルがわからなくても設定すれば自動で翻訳をしてくれる

chroomなどで設定すれば、ハングルがわからなくても自動で翻訳してくれる

韓国のキャンプ場はどこも大体予約制を採用していて、飛び込みで行ってもNGな場合が多かったです。とくに都市部のキャンプ場はその傾向が強く、筆者もソウルの近郊のキャンプ場でとても苦労しました。(HP以外ではインスタのDMで予約を取ることもありました。)

また、無料キャンプ場の場合は先着順。ただし無料だと施設が充実していない場合が多いので注意が必要です。このあたりの混雑さと予約方法は、だいたい日本と同じですね。

【旅のまとめ3】韓国のアウトドアショップ

どこも店もデッキサイト用のペグが必ず売っていた

どこの店もデッキサイト用のペグが必ず売っていた

旅の途中では何軒かのアウトドアショップにも訪問しました。店内の商品ラインナップは、やはり韓国産のアウトドアグッズがたくさん。

韓国独自のアイデアを元に作った商品や、韓国のキャンプ場事情にもとづいた、例えばデッキサイト関連の商品も多かったです。日本の商品は、お店によってはSOTOやスノーピークなどはありましたがそこまで多くはない印象です。

お互いの国で商品を共有できたら、お互いの国の長所を生かして、もっとキャンプ文化を発展していけるんじゃないかとも思いましたね。

楽しかった韓国ともお別れ

どこも店もデッキサイト用のペグが必ず売っていた

チェックインを済ませて出国審査を通過したら韓国ともこれでお別れです

総じてですが、韓国でのキャンプは非常に勉強にもなりましたし、ご飯も美味しくて、人々の優しさにも触れられて本当に素晴らしいキャンプ旅でした。韓国への移動費も、他の外国に行くのに比べて安く行けるのも長所ですし、文化的にも近いし、基本的に治安も良いので安心して過ごせるのも良いですね。

キャンプが趣味の方々! ご自分のキャンプ道具を持って隣国の韓国にキャンプ旅に出かけてみてはいかがでしょうか? 日本では感じられないことがたくさんあり、きっと刺激的な体験ができるはず。何よりもリーズナブルな価格で行けるので最初の海外キャンプ旅としてオススメです

準備編から今回で9回にも及ぶ韓国キャンプ旅の話を書きつづりましたが、いかがだったでしょうか? 少しでも海外キャンプ旅に興味を持って頂けたら幸いです。もうすでに筆者は次のキャンプ旅を画策中です。またCAMP HACKで書かせて頂けるかも!? ご拝読ありがとうございました!

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