アクティビティを制するものは「遊び」を制す!?
趣味の幅をもっと広げたい! キャンプだけじゃなく「登山」「カヤック」「釣り」「自転車」など、「+1」で楽しめるアクティビティの知識をつけたい! そんな欲望を持っている方は、CAMP HACK読者のなかにも多いのではないでしょうか?
キャンプを目的として楽しむのではなく、手段としてアクティビティと一緒にキャンプを楽しめるようになったら、もっともっとアウトドアが好きになるはず。そんな想いから今回の企画は立ち上がりました。
そして今回チャレンジするアクティビティは「釣り」! 海釣り、バス釣りなど、釣る場所によってもスタイルが違いますが、エサを使うか使わないかでも様々。そんな釣りの数あるスタイルの中でも、今回は渓流釣りを体験していきます。
舞台は那須塩原へ
釣りは釣りでも敷居の高い渓流釣りを選んだのは、キャンプとの相性のよさとカッコよさ、そして実践している先生が身近にいるから! ということでCAMP HACKでも度々登場していただいている那須塩原の名店「リュネッツ+山の道具屋」に集合しました。
初めての渓流釣り、先生と生徒
今回の指南役はこの方。「リュネッツ+山の道具屋」の店主・水戸さんです。
高校生の頃に渓流釣りを始め、以降、30年近く他の釣りには目もくれずトラウト一筋という筋金入りのベテランアングラーです。しかもそのスタイルは野営しながらの釣行。んー、憧れます!
そして教えてもらうのがこちらの2名です。
先にも述べた通り、キャンプに付随可能な1アクティビティを求めてやまない迷える子羊こと編集長マツダと、今回の発起人であり当記事の筆者でもあるフリーランスの浪費家こと岡本546。
ちなみにマツダは釣り経験ほぼゼロ。岡本546はここ2、3年バス釣りにハマっているとのことで一応、釣り経験ありです。
何を持っていけばいいんだろう?
釣りをするからには一にも二にもロッドが必要です。しかしフライフィッシングのロッドってなかなか高価なもので、敷居の高さのひとつです。
そのため今回フライロッドは水戸先生のものをお借りすることとなりました! もちろん疑似餌のフライも! じゃあ、マツダと岡本546は手ぶらか、と言われるとそんなことはありません。
いざ釣りキャンプへ!自前のギアを紹介
普段、バス釣りをする私、岡本546は、自前のバスタックルの中からトラウトにも対応可能な柔らかめのロッド「アブ ガルシア ズームサファリ505」と2000番手のリールをチョイスしました。
さらにジョインターのヒップウェーダーとパタゴニアのパックベスト、そして廃盤になる前に買っておきながら、ずっと埃をかぶったままだったパタゴニアのシンプルフライフィッシングロッド(=テンカラロッド)を初めて使います。
またマツダも岡本546に事前相談し、色々と購入してきました。ジョインターのヒップウェーダーとそれに合わせるモンベルのソックス、そしてアブ ガルシアのビギナーズパックなるタックルセット。
こちらにも「アブ ガルシア ズームサファリ505」が含まれていますが、当パック限定のオリーブカラーが非常にカッコいい! これは羨ましいですね。
しかし、道具を揃えて意気揚々のマツダに問題が……。釣具屋にて糸巻きをお願いするということを知らず、私、岡本546にも糸巻きのノウハウがない(普段、いつも釣具屋にお願いしている)とのことで、万事休す。
水戸先生にお借りするフライロッドに専念することに。
その他、お店で揃うあると安心な便利グッズ
元々リュネッツは洋服オンリーのセレクトショップでした。しかし、水戸さんの趣味が高じて少しずつアウトドアギアが揃うと、勢いそのままに山の道具屋フロアを開業。
現在のスタイルに至ります。つまり山の道具屋には水戸さんが外遊びするときに使える!と思ったアイテムが揃っているというワケ。それならばと釣行に必要なその他のオススメ品を聞いてみました。
HydroPak 「28MM FILTER KIT」¥6,490
ペットボトルなどに直接繋ぐことで、浄水できるキット。
ACME 「TORNADO」 ¥550
チープな見た目ながらパワフルな音が出るホイッスルも、沢には欠かせないアイテム。
Zpacks 「1g Tick Remover」 ¥1,320
ただのキーホルダーのようだけど、こちらもひとつあると安心感がグッと高まるアイテム。
lunettes 「shinshin」 ¥1,980
この夏に発売される、リュネッツオリジナルのアウトドアスプレー。
FLAT EARTH EQUIPMENT 「MONK’S STOVE SET」 ¥7,410
注目のニューブランドから発売されたアルコールストーブセット。
練習の舞台「那須フィッシュランド」へ
持ち物の確認が終わったらいよいよ釣りへ。とはいってもいきなりフィールドというワケにも行かないので、まずは管理釣り場で練習します。
やってきたのは「那須フィッシュランド」という管理釣り場です。
管理釣り場とは簡単に言うと整備された釣り場のことで、養殖されたニジマスやヤマメが放流されているため非常に釣りやすい環境になっています。フライとルアーは奥のポンド(池)が指定ポイントのためそこで釣ります。
しっかりドーピングをしてもらって、いざ!
レッツフィッシング!
まずは握り方のレクチャー。
フライのリール(糸をまくやつ)はよく見る釣りシーンでの巻き上げに使うものではなく、糸のケースです。引っ張り出してロッドと一緒に握りしめながら使う長さを調整します。
慣れてきたら糸を余分に引き出しておき、ロングキャストを目指します!
遠くに投げようという意識が強すぎてこれはちょっと腕が伸びすぎ。……いやームズかしい!
しかし先生の的確な指導もあり、早々に要領を得た2人。それぞれ思いおもいの場所で釣りを始めます。
ファーストバイトはもちろん水戸さんでした!
良型のニジマスを見事に釣り上げました。こちらでは釣り上げたお魚をそのまま調理してもらえるので、リリースせずバケツでキープ。
続いて岡本546もニジマスをゲット! ん?? しかしながらよく見るとロッドが変わっています。そうですフライでうまく釣ることができず、スプーン(ルアーの一種)に切り替えて釣り上げていました。
マツダは黙々とキャスティングの練習。初めて釣竿を握ったということもあり、途中、ライントラブルに見舞われながらも投げ出すことなく根気よくフライを投げ続けました。
そんなこんなで2時間があっというに過ぎ、タイムアップ。那須フィッシュランドでのハイライトといえば……
それまでは何匹釣ってもニジマスばかりだったところ、狙って釣り上げたというイワナ。先生さすがです!
フライフィッシング後はフライドフィッシュに舌鼓
釣り上げた魚は受付のところで調理してもらえます。揚げと焼き、それぞれ2匹ずつでオーダー。
清流の恵みに舌鼓を打ちつつ、あーでもないこーでもないと反省会。明日の本番釣行に向けての準備は整いました!
今夜のお宿はオープン前のキャンプ場
本当は明日の釣行に向けて渓流近くで野営する予定でしたが、この日は夜から大雨の予定……。自然災害の可能性があるので野営は危険と判断し、急遽キャンプ場探しとなりました(そのときの時刻は夕方17時!)。
絶望的かと思いきや、水戸さんの那須ネットワークが炸裂。なんとオープン前(現在はオープン済み)のキャンプ場「GREEN BASE(グリーンベース)」さんにお招きいただきました。
小さな子ども連れにも安心なテントサイト
犬連れの観光客が多い、那須塩原とあって柵で区画されたサイトも多く、ワンちゃんはもちろん小さな子どもがいるファミリーキャンプでも安心して楽しめそうです!
全部で22サイトが設けられ、リバーサイド区画以外はすべてオートキャンプ。リバーサイド区画もほぼ横付けした状態で荷下ろしできるので、準備は楽チンです。
快適なキャンプを楽しめる施設とサービスが充実!
広々とした吹き抜けのセンターハウスには手ぶらでもキャンプが楽しめるように、レンタル品が充実! また2階部分はコワーキングスペースになっているので、キャンプしながらしっかり仕事もできちゃいます。
A〜Gまでアルファベットが配された建物には、ホテルさながらのユニットバスが常設! 申込時に予約することで一日中何回でも使うことができるそうです。
仮に予約が一杯でも先ほどのセンターハウスにもバスルームがあるそうなので、そちらを空いているタイミングで使うことができます。
アクティビティも楽しめちゃう!
でもってなんとニジマス、イワナが放流されたポンド(池)もあり! 釣り体験やじゃぶじゃぶ池など子どもが喜ぶアクティビティ体験も充実しています。
明日の釣行に向けてここでもキャスティングの練習に励んだことはいうまでもなしですね。
雨の中、サクッとキャンプ準備を済ませて、今夜は早々就寝。明日早朝からの釣行に備えます。グリーンベースさん、突然の訪問も快くお迎えいただき本当にありがとうございました!