悩ましい真夏のサンシェード選び
今年も日差しのキツい季節がやってきました。筆者は子どもが誕生してから、びっくりするくらい外遊びの時間が増え、夏の課題は「いかに太陽の下でも涼しく、快適に過ごすか」です。
これまでは、バートンとビッグアグネスがコラボした「ウェットストーン シェルター」を使っていたものの、光を透過する生地のため、太陽サンサンの夏場はやっぱり暑くて……。
日差しのやわらかい春先と秋冬は快適ですが、夏は不向きに感じており、快適な夏の“屋根”探しをしていました。
DODの新作「サカナシェード2」が、かなりよさそう
そんな矢先、DODから新作シェードが出たと聞いてググってみると「遮光率99.9%以上で暗い影が作れる」との謳い文句が。
そのほかにも、〈すばやく設営・撤収できて、ひとりで完結する〉と、筆者が求めているスペックに完全合致。これは即ポチッ……!
使うなかで実感した〈推しポイント〉と〈設営のコツ〉など、「サカナシェード2」のあれこれを詳しくご紹介します。
「サカナシェード2」の推しポイント7つ
1|太陽の下でも、影が作れる
なんといっても嬉しいポイントは、どんなに日差しサンサンのときでも「暗い影」を作れること。筆者が目にした謳い文句は、もちろん本当でした……!
生地の裏側全面にUPF50+のUVカットコーティングが施されており、遮光率は99.9%以上。ひっくり返してみると、ご覧のとおり真っ黒です。
実際、この原稿を【7月/気温26度/快晴のお昼時】に「サカナシェード2」の下で書いていますが、周囲はギラギラと日差しが照りつけていても、シェードの真下だけは陰を作り出すことができ、体感温度もまったく違いました。
隣にマタドールの「ポケットブランケット3.0」を敷いて、スペースを拡張してみました。影の有無がはっきりとわかりますよね。
シート表面の温度も、マタドールは触るとアチッとなるくらい熱をもっていましたが、むろん「サカナシェード2」は問題なし。全然座れます。
2|家族4~5人でくつろげる大型サイズ
サイズは、W220×D160×H128cm。「思ってたよりおっきい……!」というのが、初めて設営したときの感想です。
天高が128cmあり、左右の壁も比較的高めに立ち上がっているので、見た目よりも内部の空間は広く感じました。
大人なら3〜4人、ファミリーなら4~5人でくつろぐのにちょうどいいサイズ感。ゴロ寝するなら、大人2人、家族3人くらいがベストだと思います。おひとり様使いなら、もっと悠々自適。
3|コンパクトに収納できる
先述したように4〜5人で使えるくらいの大型ですが、収納時は片手で持てるコンパクトサイズに。
一般的なポップアップテントは、収納後に“大きな丸型”となるので、どうしてもかさばってしまいますが、「サカナシェード2」はリュックやトートバッグに入れられる収納サイズ。
持ち運びしやすいところがポイントです。手持ちの18Lのデイパックにジャストサイズでした。
重さは、付属品込みで1.8kg。2Lペットボトル1本分ほどの重量なので、決して「かるっっ!」とはなりませんが、シェード全体のスペックを考慮すると納得のいく重量かな、と。
4|組み立て5分のスピード設営
ポールを四隅にはめて、フックを吊り下げるだけのシンプルな構造。一度慣れてしまえば、めちゃくちゃかんたんです。
ちなみに、筆者がひとりで設営するのに要する時間は5分くらい。
とくに子連れだと設営・撤収にモタモタしていられないので、筆者はキャンプギアにはクイックさを重要視しているのですが、「サカナシェード2」はこの点も合格!
設営後の移動も、らくらくできます。
*設営方法とコツについては、後ほど詳しく紹介します
5|スペックが安心できる
「サカナシェード2」は、強度のあるアルミ合金ポールをクロスさせる構造になっています。そのため、かんたんには風でグシャッと潰れません。
ここも一般的なポップアップテントとの大きな違いでしょう。
それに、山岳テントのようにポールがよくしなるので、設営のときにグッと力を入れても折れない安心感があります。
フロアシートは、150デニールのポリエステル生地。地面の凹凸を拾いにくい、それなりの厚みがあるところも好ポイント。
実際、チクチク感のある草の上で寝転がったときも、地面の様子を感じないくらい。かんたんに破れてしまう心配もなさそうです。
耐水圧は、メインシートが2,000mm、フロアシートが5,000mm。しっかりとあります!
6|デザイン性の高いフォルム
無駄を削ぎ落とした山のテントっぽいフォルムだな〜と思っていたら、まさに山岳用テントで用いられる“魚座型”フレーム構造を採用しているそう。だから「“サカナ”シェード」……!
そしてモデル名に“2”が付くように、これは2代目。前作と見比べるとよくわかるんですが、形状を見直して、日陰を最大限に増やしつつも、風抜けのよさを両立できるデザインにアップデート。ルックスも洗練されたデザインに進化しています。
パッと見たときに「あ、これかっこいい」と思えるかどうかって、ギア選びには大事ですよね。
7|そしてコスパが最高!
このクオリティで、お値段なんと9,900円(税込)。
個人的には、使用頻度の高さ(キャンプに行かずとも、公園や庭先など日常の延長線上で使いやすい点)を考えると、この価格はコスパ高し!
見た目のチープさもなく、生地の質感、カーキブラウンの色味がとても“高見え”すると思います。
しかも、前作よりパワーアップしているのに、5,000円近く安くなっているのは、企業努力の賜物でしょう。ありがとうDOD……!