手間隙かけた生活の道具をそろえる『ZCOO-SHOP』
木曽山脈の中央アルプス、赤石山脈の南アルプスその両方を望める風光明媚な町、駒ケ根。この土地で約10年愛され続けている、アウトドアと生活雑貨の銘店を訪ねた。
アメリカの薪ストーブメーカー『バーモントキャスティングス』の日本代理店である、ファイヤーサイドが手掛けているショップ、ズクショップ。日本の生活に適した、今までにない薪ストーブ関連のオリジナルグッズや、山暮らしに必要な道具にアパレルなど、魅力的な商品と出会える場所だ。
ズクショップの「ずく」とは長野の方言で、共通語ではなかなか定義できない表現なのだが、手間隙をかけるという意味を持つ言葉だ。その店名の通り、丁寧に作られ、手入れをしながら長年使ってゆける商品が集められている。
アメリカや北欧、ヨーロッパ等の古くからの技法を用いた鉄製品や、日本で規模は小さくても良いものをと作られたギア、すでに長年使われて、だけどこれからも使っていけるアンティークの雑貨。
モンベルやパタゴニア、スノーピークなど、山用品からキャンプギアまで充実。また、トレイルランニング用品も取り揃えている。
そして、この店を語るうえで欠かせないバーモントキャスティングスの薪ストーブ。昨年からはショールームスペースを拡大し、取扱商品や展示台数が大幅に増えた。ここは何度訪れても新たな発見が出来る店、駒ケ根に訪れた際は必ず立ち寄りたい。
その人の暮らしが、山に近ければ近いほどこの店の商品すべてが欲しくなる。
こだわりのキャンプギアから実用的な中級登山用品まで充実のラインナップ。晴れた日には庭にテントが張られたり、ハンモックが登場したりする。
ファイヤーサイドの社長ポールさんは、日本に薪ストーブを広めた第一人者でもある。写真はショールームの一角。キッチンストーブ「ドミノ」が設置されている。
2006年設立という新鋭の鍛冶屋、Metal NEKOが作る鉄のフライパン。使いやすいよう持ち手が丸くなっているところに高い技術とセンスを感じる。
ドイツの老舗メーカーTURKのフライパンも、鉄の延べ棒から叩いて成形する鍛造品。分厚い鉄はムラなく熱を伝えるので、料理にこだわるアウトドアマンに人気。
ホーローの小なべやケトル、掃除グッズなど、薪ストーブユーザーならずとも、毎日が楽しくなるアイテムを多数セレクト。
彼らの言葉を借りるなら「薪作りは贅沢な遊びである」。店内には実体験を経て行き着いた、最高の薪割り道具が並ぶ。
アウトドア、インテリア、そしてガーデニングも大きなキーワード。英国王立園芸協会も認めるハンドツールも。
のどかな田舎に佇むズクショップ。敷地内がお散歩コースの黒猫も、この日は雨が降っていたので雨宿りをしていたようだ。
【ZCOO-SHOP概要】
住所:長野県駒ヶ根市赤穂497-871
電話:0265-82-7366
営業時間:平日10時~17時半
土日祝日:10時~18時
定休日 :年末年始、お盆期間定休
ショップHP:http://www.firesidestove.com/
雑誌「HUNT」とのコラボ企画
この『ZCOO-SHOP』取材は、アウトドア雑誌「HUNT」に掲載されたもの。
日本の狩猟をメインテーマにした雑誌ながら、時には海外のアウトドアな風土まで届けてくれる貴重な雑誌「HUNT Vol.11」2016年春号が発売中です。お見逃しなく!