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韓国キャンプ旅

片道6,500円 で行けちゃう!親子2人海外キャンプ旅Vol.2【渡航〜上陸編】

キャンプ道具を持って、海外キャンプに出かけてみよう!

この連載では少しハードルの高い「海外キャンプ」に挑戦してきた様子を「準備編」「海外キャンプ場レポ」「海外ショップ事情」など段階を分けてご紹介していきます。

せっかくなら、キャンプ道具をフル活用して旅行に役立てて、今しか見れない景色を見に行きましょう!

目次

親子2人で行く、海外キャンプ旅

フォトグラファーの猪俣慎吾

プロフィール
キャンプフォトグラファー猪俣慎吾。2017年に星空 案内人®を取得。2019年から自ら開発した『プラネタリウムテント』で天の川の解説をし ながら全国を回っている。 2021年10 月に『絶景CAMPGUIDE』(JTB パブリッシング) を出版。
広告・料理・アウトドアの撮影が主な得意分野であり、アウトドアを中心にフォトグラ ファーとして活動する傍ら、キャンプコーディネーターとしても仕事をしている。外ごはん文化を広めるためのアウトドアパーティーグループ「KIPPIS」を主宰。現在は息子と2人で行く父子キャンプにハマっている。

この連載では、日本全国の絶景キャンプ場を旅していた筆者が、新たに「息子2人と海外キャンプ経験を経て学んだこと」を通して海外キャンプ旅のレクチャーをしていきます。

ハードルが高いと思われがちな海外キャンプですが、まずは近場からの旅行を経験して慣れていけば案外かんたんなことだと気づくはず。筆者が体験した日本全国のキャンプ旅と、海外キャンプ旅で得たノウハウを余すこと無くお伝えしますよ!

それではVol.2となる【渡航〜上陸編】へGO!

▼ほかのお話はこちら

いよいよ本題の海外キャンプ旅へ

キリがないくらい韓国メーカーは日本に続々と参入している

キリがないくらい韓国メーカーは日本に続々と参入している

前回は海外キャンプの準備編として、長々とお付き合い頂きましたが、今回から本題の海外キャンプのお話に移って行きます。

さて、今回のご紹介するキャンプ地はお隣の国の「韓国」です。海外キャンプへ行くにしてもお隣の国なので、行きやすさは抜群。でもなぜ韓国へのキャンプをオススメするのでしょうか。

なぜ韓国に行こうと思ったのか

韓国へキャンプ旅

観光スポットの崇礼門(南大門)

お隣の国とは言え、海外に他ならない場所です。韓国は日本と同じようにアウトドアブームがきているということはキャンプ好きの方なら周知の事実。韓国のアウトドアメーカーも続々と日本に参入していますよね。

ヘリノックス・ミニマルワークス・ゼログラム・ルーメナー・アルパカ……などなど列挙すればキリがありません。ですが韓国のアウトドア事情についてはあまり知られていないのが実情です。何を隠そう筆者もその1人でした。

独創的で斬新なデザインが多い韓国のアウトドアメーカーは、どのような土壌でこのようなギアを生み出しているのか、そういった背景も知りたかったというのが最初の動機でした。

韓国はキャンプ場が多い!

Go Camping

出典:Go Camping    韓国のキャンプ場の数は、なんと3,439箇所!

韓国にキャンプに行くにしても、当然キャンプ場を調べないといけません。

韓国にも当然のようにキャンプ場検索サイトがあります。Go Camping というサイトを見れば一目瞭然。韓国国内のキャンプ場の数は3,439箇所! 人口は日本の半分以下にも関わらずこのキャンプ場の数は驚きです。

ちなみに、日本のキャンプ場の数は「なっぷ」の登録数で現在4,876箇所。この情報を見るだけでも韓国でのアウトドア市場の盛り上がりがわかりますね。筆者はこのことを知ってからますます韓国のアウトドア事情に興味が湧きました。

片道6,500円 で行けちゃう海外キャンプ旅

今回の海外キャンプ旅はフェリーを利用

今回の海外キャンプ旅はフェリーを利用

昨今の円安で「海外旅行なんてお金かかるし……」と敷居が高くなってしまったのも事実。気軽に安く海外旅行に出掛けられたらこんなに嬉しいことはありません。

前回の記事で少しキャンプ旅のリーズナブルなお値段のことを書きましたが、キャンプは道具を持っていれば、ホテルに泊まらずとも宿泊費を抑えられるという利点があります。

飛行機は、荷物と価格のハードル高め

そして韓国への渡航方法ですが、皆さんは大体飛行機を選ぶかと思います。飛行機も最安で往復25,000円程度もありますが、LCC格安航空券は別料金を支払わないと預け荷物ができないなど、キャンプで渡航しようにも預け荷物ができなければ意味がないです。

充分な預け荷物ができる航空会社のチケットだとソウルの往復は1人5万円〜10数万円くらいにどうしてもなってしまいます。

フェリーは荷物も価格もハードル低め!

そこで筆者が提案したいのはフェリーです! え、フェリー!? と驚くかもしれませんが、韓国の釜山へのフェリーって実は福岡・山口県下関・大阪・長崎県対馬から出航しているってご存知でしたか?(対馬⇔釜山は2023年5月現在運休中)

そのなかでも高速フェリーの福岡→釜山は片道料金が最安で1人6,500円で、所要時間は3時間40分で釜山に行けるんです。

フェリーだと飛行機とは違い預け荷物が30キロまで(さらに重い場合は追加料金を支払えば大丈夫)ということなので、重量を気にしないで韓国にキャンプ道具を持ち込めるという利点があります。

飛行機や船で渡るとき、刃物や燃料ってどうするの?

フェリーの場合は受付でナイフを持ち込むことを申告すれば専用の袋に入れて到着先で渡してくれる

海外キャンプでよく質問されることが、刃物や燃料などはどうするの? ということ。普通の旅行では、刃物や燃料を機内やフェリーに持ち込むなんてテロリストと間違われてしまうんじゃないかと心配するのもごもっとも。

でもご安心ください。まず刃物は、飛行機の場合は預け荷物の中に入れればちゃんと預かってくれます。フェリーの場合は受付で申告すれば刃物を専用の袋に入れてくれて、下船時に到着先で船員さんが渡してくれます。

韓国はスーパーでCB缶やOD缶が普通に売っていた

韓国はスーパーでCB缶やOD缶が普通に売っていた

問題は燃料ですが、ガスでもアルコールでも燃料は飛行機&フェリーには持ち込めません。なので燃料は現地調達です。

上の写真からも分かる通り、韓国は家庭でもサムギョプサルなどを作るのか、CB缶やOD缶が普通にスーパーで売っています。日本ではOD缶はアウトドアショップ以外ではあまり見かけない燃料なので、OD缶が売っていることに驚きました。

そして燃料用アルコールは、日本と同様で薬局に行けば売っています。もし燃料用アルコールがお店にない場合は、消毒用エタノールを代用しましょう。

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