電気代が高すぎる……
筆者が住む長野県では、今年(2023年)4月1日から電気の使用量が値上がりし、一般的な家庭で月109円の値上がりと言われています。
大きな額ではありませんが、物価上昇と相まって、明るいニュースではありませんよね。電気の使用方法を改めて考えるきっかけにもなりました。
ヒラメいた!キャンプ用のソーラーパネルで節約できるかも
そういえば!車中泊やキャンプで使っている「ソーラーパネル」と「ポータブル電源」で節電できるかも!? とヒラメき、さっそく検証してみることにしました。
実際に使ってみた様子を含めて、日常の電気代をどのくらい節約できたのかお伝えいたします。
用意したのはこちら
用意したのは、「EcoFlow(エコフロー)」のソーラーパネルとポータブル電源。
エコフローは、最先端の技術を生かしてポタ電の可能性を広げている人気メーカーです。
〈発電〉に使うのは、エコフローの「220W両面受光型ソーラーパネル」
発電は「220W両面受光型ソーラーパネル」を使います。必要なのは、太陽の光のみ。つまりゼロ円! “節電”の目的だけではなく、電気が使えない災害時にも発電できるのがソーラーパネルの強みです。
この「220W両面受光型ソーラーパネル」は、表と裏の両面からの受光が可能。裏面から受光できることで、出力が最大25%アップします。
また、IP68の防塵・防水に加えて、140℃の耐熱性があり、車内温度が高くなる夏のキャンプへの持ち運びも安心できます。
〈蓄電〉に使うのは、エコフローの「DELTA 2」
熱暴走が起こりにくく、安定性や安全性に優れたリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した「DELTA 2」。
バッテリー容量1,024Wh、定格出力1,500wの高出力ができ、ケーブルを使用してバッテリーを増設することで最大3,040Whの出力が可能になります。
出力ポートはACポート6つ、USB-Aが2つ、USB-A急速充電が2つ、USB-Cが2つ、シガーソケット1つ、DC5521が2つの合計15ポート。この1台で、我が家の2部屋分くらいのポートがあります……!
また、給電しながらポートを使用できるパススルー機能付きで、残量を気にせず使えるところも気に入っています。
そもそも我が家は、1日でどのくらい電気を使っているんだろう?
と、ここであることに気が付きました。筆者、自宅でどのくらいの電気を使っているのか、よくわかっていません……。
そこで、自宅で使用している家電の消費電力をざっとまとめ、把握することからスタートです。
●ニンテンドーDS充電時:2.5W
●コンパクトデジタルカメラ充電時):3W~4W
●電気スタンド(LED):4W~10W
●iPhone(充電時):5W
●デジタル一眼レフカメラ(充電時):6W
●インクジェットプリンター:10W~60W
●iPad充電:12W
●ミラーレスカメラ充電:13.44W
●ヘアアイロン:40W
●扇風機:50W~60W
●電気毛布:50W~90W
●ノートパソコン:180W
●冷蔵庫:250W
●電気圧力鍋:700W
●電気ポット:700W~1000W
●オーブントースター:1000W
●ドライヤー:1200W
●電子レンジ:1300W
●ホットプレート:1300W
※機種によって異なるため、目安です
ちなみに下記画像は、エコフローの公式ページにある「DELTA 2」で家電を使ったときの使用可能時間の目安です。
何を使うのに、どのくらいの電力が必要なのかがわかったところで、実際に日常生活でポータブル電源を使ってみようと思います。
いざ初挑戦!
3つのシーンで測定してみた
まずは「220W両面受光型ソーラーパネル」を使って、ポータブル電源「DELTA2」をチャージ。
フル充電の状態から「仕事編」と「日常編」の2シーンで使い、再度フルチャージして「アウトドア編」で使ってみます!
充電方法はこんな感じ。5時間でフル充電完了!
ある5月の晴天の日、朝9時半ごろにソーラーパネルを、東に向けて設置します。
そして、「220W両面受光型ソーラーパネル」と「DELTA2」を付属のケーブルで接続します。
給電開始時は、残量6%。フル充電まであと「5時間」の表示が出ています。
設置から4時間が経過した13時半に様子を見に行くと、フル充電まであと「2時間」、残量88%にまで蓄電されていました。
太陽の位置が変わっていたので、ソーラーパネルの向きも少し西向きに。すると、一気にフル充電までの時間が「57分」に短縮されました。当たり前なのですが、太陽の向きにアジャストしてあげることが重要です。
そして1時間後の14時半、フル充電完了!残量6%から100%になるまで、約5時間でした。
仕事している間に自宅の庭に放っておくだけだったので、あっという間でした!
シーン1【仕事編】
早速、ソーラーパネルを使って蓄電したポータブル電源を、仕事の電力源として使ってみます。
筆者は「DELTA 2」以外に、小さなポータブル電源も持っていますが、パソコンの電源を担うくらいにしか使っていませんでした。
今回、デスク周りの電源をすべて「DELTA 2」に繋ぐのは少し恐る恐るです。大丈夫なのでしょうか……。
ますは、一番大切なノートパソコンのコンセントをつなぎます。
あれ? 電力が来ていない? と思ったら、ポートのスイッチをONにしていませんでした。ここ、地味に忘れやすいポイントなのでお気をつけて!
丸いランプが点灯いていたら、ONになっています。
続いて、カメラを保管している防湿庫、インターネット・光電話のルーター、プリンターのコンセントもACポートに接続。
いつもなら、節電のため日中は付けない電気スタンドも、今回は遠慮なくポートに接続!
太陽光を拝借して電気代0円なので、罪悪感なく使えます。
続いて、USBポートにも色々と繋いでみます。こちらも、スイッチONをお忘れなく。
iPad、スマホ、スマートウォッチの充電をコネクト。
上記すべてを「DELTA 2」に接続し終えた時点で、時刻は14時、残電力は97%です。
筆者はパソコン作業に勤しみ、途中で息子がiPadで遊びつつ4時間が経過、時刻は18時。
さて、この4時間でどのくらいの電力を消費したのでしょうか?
14時から18時までの4時間で、97%から69%になり、約30%を消費しました。仕事部屋にあるほぼすべての電化製品を繋いだにも関わらず、消費は4時間でたった30%です!
今回は、プリンターを使用していないのと、カメラの充電をしなかった点を加味しても、「DELTA 2」1台で、約12時間の仕事の電力をまかなえることがわかりました。
1日6時間の作業なら、約2日分ですね!サステナブルに仕事ができます……。
●プリンター:10~60W(未使用)
●インターネット・光電話のルーター:14.6W
●ミニ防湿庫:0.9W
●ミニ電気スタンド:2.5W
●iPad充電:12W
●iPhone充電:5W
●スマートウォッチ:不明
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使用時間:4時間
消費電力:30%
節約できた金額:【約9円】
シーン2【日常編】
続いて、家電を一番多く使うキッチン・ダイニングでも使ってみることに。上記の【仕事編】で使い終えたまま再び稼働させるので、電力残量57%からスタート。
時刻は、朝の一番忙しい時間帯=一番多く電力を使う朝7時です。
まずは、冷蔵庫を接続。こんな大きな家電を繋いで大丈夫なのかな……と、不安を隠せませんが繋いでみます。
次に、ウォーターサーバー。家に誰もいないときはコンセントを抜いていることが多いのですが、朝の時間は使用頻度が多いので、ポータブル電源にも繋いでみます。
年頃の長女の必須アイテム、一番電気を消費しそうなドライヤーとヘアアイロンも繋いでみましたが、結果、両方とも問題なく使えました!
ドライヤーやヘアアイロンが使えるなら、仕事でロケーション撮影をする際、被写体さんのヘアセットがどこでもできるな……と、ふと考えてしまいました。これは便利だぞ。
そして、家族全員が出かけた朝8時。この1時間ちょっとで55%消費し、残量2%になりました。
●ウォーターサーバー:352W
●ドライヤー:1200W
●ヘアアイロン:40W
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使用時間:1時間
消費電力:55%
節約できた金額:【約16.5円】
シーン3【アウトドア編】
【仕事編】と【日常編】で蓄電した電気をほぼ使い切ったので、再びフルチャージし、今度はキャンプへ。
果敢にも、ポータブル電源にホットプレートを繋いで夕飯を作ってみます。
消費電力1300Wのホットプレートで、果たして調理が完成できるのか……? ハラハラドキドキ楽しみです!
調理を始めて15分を過ぎた頃には、残電力が半分ほどになりました。やはりホットプレートは高出力だけあって、一気に電気が消費されていきます。ちょっと不安になってきますが、「DELTA 2」を信じてみましょう。
約40分後に残量0となったタイミングで、ちょうどパエリアができあがっていました!かなりギリギリでしたが、なんとか無事完成。
今回は、あらかじめ蓄電しておいた「DELTA 2」のみの使用でしたが、ソーラーパネルに繋ぎながら使えば、もっと安心して電力を使えたな、と感じました。
●iPhone充電:5W
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使用時間:40分
消費電力:100%
節約できた金額:【約30円】