こんにちは、フォトグラファーの猪俣慎吾です
コロナ渦で、本当に流行った「キャンプ」は、日本のキャンプ文化を底上げしてくれたことは言うまでもありません。
ここ数年でキャンプを始められたという方も、このCAMP HACK読者には多いのではないでしょうか?
親子2人で行く、海外キャンプ旅
この連載では、日本全国の絶景キャンプ場を旅していた筆者が、新たに「息子2人と海外キャンプ経験を経て学んだこと」を通して海外キャンプ旅のレクチャーをしていきます。
ハードルが高いと思われがちな海外キャンプですが、まずは近場からの旅行を経験して慣れていけば案外かんたんなことだと気づくはず。筆者が体験した日本全国のキャンプ旅と、海外キャンプ旅で得たノウハウを余すこと無くお伝えしますよ!
それでは早速本題へGO!
国内キャンプとどう違うの?どうすれば海外キャンプへ行ける?
キャンプを趣味としているキャンプ歴1〜3年初心者さんも10年オーバーのベテランさんも、国内の絶景を眺めにキャンプをしているかと思います。そんなみなさんへ、筆者からの提案はキャンプ道具を持参しての海外キャンプです。
「え?敷居が高すぎなのでは!?」
「いやいやお金かかりすぎでしょ?」
という声は重々承知の上でこの記事を今書いております。でも、ほんのちょっとだけなんです。
お金も国内旅行とそんなに変わらないで、憧れの海外キャンプに出かけられたら、一生の家族の思い出になること間違いなしなんです。
実はそんなに普通のキャンプと変わらない
実際のところ、国内キャンプと海外キャンプは何が違うのか? テントを含むキャンプ道具を軽量にするというくらいで特に違いはないと来たもんだ!
軽量の装備を新たに用意しないといけないかもしれませんが、いつもキャンプで使っている道具類をスーツケースやバッグパックに詰めて飛行機に乗って、到着したら現地でレンタカーを借りて、観光して、スーパーマーケットに寄って、キャンプ場に泊まるだけ!
そう! これはいつものキャンプスタイルではないか! という訳ですね。
海外キャンプは、安く泊まれる可能性もある
旅行費はどうなのかと言えば、当然飛行機などの移動費はかかりますが、現地に到着してしまえば、かかるのは車移動ならレンタカー代とキャンプ場代と食事代。レンタカー代は実は日本以上にかかる国はそれほどなく、大体同じくらいかそれ以下です。
さらにキャンプ場代は高規格でも1泊4名でも3,000円〜5,000円くらいです。食事代はその国々によってバラバラですが、スーパーで食料を買って自炊すればかなり旅行費を抑えられるんです。
つまり一般的なホテル宿泊の海外旅行よりも、海外キャンプは安く泊まれる可能性があるんですね。
ほら、少し興味を持ってきたのではないでしょうか……?
海外キャンプ、リアルなキャンプ装備は?
筆者(父)の荷物
では、具体的にどんな装備を持って行けばいいのか? ここからは筆者(父)と息子のキャンプ装備をご説明します。
メインのキャンプ道具類はUL(ウルトラライト)ほどではないものの、少し軽量を意識したラインナップ。ただ、自分は快適性もある程度残したいので、このような装備になりました。
寝袋は安心できるスペックのものを
ポイントは寝袋で、海外の天気情報は乏しいことが多いので、寒くても耐えられる寝袋を装備して行った方が安心です。寒くて寝られないなんて最悪ですからね。
今回はナンガの冬用寝袋ですが、ザックの中の場所を取るのでコンプレッションバッグで寝袋を小さくすることもポイントですね。
サブバッグの中身
こちらはAOクーラーの24パックにこれらの道具類を行きも帰りも詰めて運びます。つまりサブバッグとして使用します。
現地に着いたら、中から道具類を取り出して、本来の使用目的である食材などを詰めてクーラーボックスとして使用するという算段です。
大事なバーナーは2種持っていく
それと火器類は2種類は持っていくこと。今回はCB缶タイプのシングルバーナーとアルコールクッカーを持っていきました。
最悪どちらかが使えなくなってもいいようにという意味で持っていきました。海外では何が起こるかわかりませんからね。火器が使えないと一気に料理を作れなくなります。
このザックに詰めたメインのキャンプ道具とAOクーラーに詰めたサブのキャンプ道具類は合わせても合計21キロ! 飛行機移動だと預け荷物は23キロが一般的なので安心して預けられますね。
子どもに持たせる荷物
息子と言えど、寝具系と椅子くらいは自分の物は自分で持って行かせています。ある程度は持たせないと教育にならないですから笑。
息子のサブバッグには、子供にとっての飴と鞭のSwitchと勉強道具。息子は小学生男子ですからゲームもしたいお年頃です。ですが、ママからきちんと勉強もしなさいとのことで今回はドリルを持参です。
息子と筆者の装備は、いかがでしょうか? 当然オートキャンプ程ではないですが、これくらいの装備でも十分にキャンプが楽しめます。
適切なザックなどがなければスーツケースにキャンプ道具を入れても良いでしょう。とりあえずキャンプ道具類を飛行機などに乗せれたら良いんです、海外キャンプは!
海外から戻るときは、PCR検査必須なの?現在の海外旅行について深掘り
コロナ渦が落ち着いた現在の状況でも、以前のようにパスポートさえあれば海外を行き来できる状況ではまだありません。ただ、だいぶ旅行ができるようにはなったようです。
海外については国々で対応が変わるので、外務省の海外安全センターホームページの『新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置』のページを見ると、それぞれの国の対応の詳細が載っているので、参照してみてください。
検疫手続が必須
もう一つ問題なのが、日本に帰国するときです。こちらもコロナ渦のときよりはだいぶ改善されており、空港の検疫で何時間も足止めされることはなくなりましたが、デジタル庁のVisit Japan Webで検疫手続(ファストトラック)に登録が必須です。
検疫手続をパスできるのは、ワクチンを3回打っているか、1~2回しかワクチンを打ってない、もしくは、1回も打っていない方は海外旅行をした国で72時間前までにPCR検査で陰性証明を発行するかのどちらかが必要です。
ワクチン3回の接種証明もしくは、陰性証明の写真をファストトラックで日本に帰国する6時間前に登録して、ファストトラックの画面が青くなればOK。とにかく手続きを旅行前にしておけば、日本に帰国するときは心配なしです。
18歳以下の未成年は、ワクチン接種証明書が無くてもOK
もう一つの問題は、ワクチンを打っていない子供はどうするの?という問題。自分の息子もコロナワクチンを全く打たなかったので、果たして海外に行けるのか心配でしたが、ご安心ください。
18歳以下の未成年は、親が日々の行動観察をしていれば有効なワクチン接種証明書が無くても、特例的に、有効な接種証明書を保持する者として取り扱い、当該監護者と同様の陰性証明書の免除が認められることになっているそうです。
詳細ページはこちら
令和5年5月8日以降はよりスムーズに
また令和5年5月8日以降は、新型コロナウィルスが5類感染症に変更されるので、このファストトラック自体も提示が不要になるので、さらに海外旅行の敷居が低くなるようです。
海外で運転するなら「国際運転免許証」は必要!レンタカーの借り方
海外キャンプをするのであれば、現地での移動手段のオススメはやはり車!
ザックを背負って電車やバス移動も良いですが、日本のように電車やバスの交通網が整備されている国もそうそうないので、海外キャンプは車一択でOK。
まず準備しなければならないのが、国際運転免許証を用意しなければならないこと。国際運転免許証は、最寄りの運転免許試験場などで免許証とパスポートと写真と2,350円を持っていけばすぐに発行してくれます。
レンタカーは事前に予約しておくのが◎
あとは、レンタカーの予約ですが、国内のレンタカー予約と同様にインターネットで予約が可能です。「国名 レンタカー」と検索すればいくつか出てくるので、旅行前に予約をしておけばOKです。
レンタカーを借りる場所は、旅行前に事前にちゃんと調べておくこと。現地に行ってからでは、バタバタしがちなので予め調べておくのが肝心です。
日本の運転免許証も忘れずに
現地でレンタカーを借りるときは国際運転免許証とパスポート。そして、忘れがちなのが日本で使っている運転免許証です。日本の運転免許証も必要なの?と思うかもしれませんが、結構窓口で求められるので忘れないように。
いざ、キャンプ道具を持って海外へ!
さて次回からは連載の2話目として、海外キャンプの話に移っていきます。一体どこに行って海外キャンプを楽しむのでしょうか……ご期待ください!
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