編集部がアイテムを厳選!!CAMP HACK STORE
カインズ デザイン消化器

月83円の備え。カインズの「おしゃれ消火器」が私のハードルを超えてきた【購入編】

焚き火、薪ストーブ、ランタン……何かと火を使うことの多いアウトドア。でも、火災への備えはできていますか?

これまで、なんとなく持っていなかった「消火器」。それを買う気にさせてくれた、とても“スタイリッシュな消火器”カインズで発見しました!

目次

記事中画像撮影:筆者

ふと、「もしものとき」が頭をよぎる

カインズ デザイン消化器

出典:PIXTA

この冬、キャンプ用の薪ストーブを購入した筆者。しかし、ふと「この火がなにかに燃え移ったときはどうしよう……」と不安になった瞬間がありました。

キャンプでも、キャンピングカーのなかでも頻繁に火を使っているのに、火災への備えはゼロに等しい現状……。長野県に引越してきてからは、自宅にも消火器がありません。

そこで、本格的に火災への備えを見直しすることにしました。

これまで消火器を「買わなかった理由」

カインズ デザイン消化器

出典:PIXTA

これまで消火器を購入しなかった理由は、3つ。

1.見栄え(赤い色)の威圧感
2.どれを買えばいいのか、種類がよくわかっていない
3.なんとなく勝手に「消火器は高そう」

というイメージがあったからです。

しかしあるとき、そんなハードルをひょいっと超えてくれる消火器に出会ったのです……!

“おしゃれ消火器”を「カインズ」で発見!

カインズ デザイン消化器

どんなことも、初動は「実際に見てみる」からはじまる筆者は、さっそく近くのホームセンター「カインズ」へ足を運びました。

そこで、「これ消火器なの? ちょっとしたインテリアみたい」と思える、見栄えの良い消火器を発見。一緒に居た中学生の娘も、「え、これ消火器? かわいい!」とひとこと。夫は、色違いの黒がお気に召した様子。

筆者も「これはいいかも!」と好感触だったのですが、そもそも消火器にはどんな種類があってアウトドアや自宅にはどれが最適なのか……。「本当にこれでいいのかな?」と疑問に思ったので、すぐには買わず、家に帰ってから調べてみることに。

▼「実践編」はこちら

消火器の種類は「3つ」ある

カインズ デザイン消化器

出典:PIXTA

調べてみると、どうやら消火器は大きくわけて「3種類」あるようです。

1. 粉末系

カインズ デザイン消化器

出典:PIXTA

「粉末系」の消火器は、幅広い火災に使えるタイプ。粉末という名の通り、中身はリン酸アンモニウムを主成分とした粉が入っています。

特徴
【メリット】
●一瞬で消火できる
【デメリット】
●放射時間・放射距離が短い(目安11~18秒)
●浸透性がない = 木材などは再熱の恐れがある
●粉末が充満するため、屋内では視界が悪くなる
●水に溶けず、地面に残りやすい
●後始末が大変
消火器と聞くと、白い煙が出てくるイメージがありますが、「粉末系」の中身は、見た目でいうとピンク色の粉。噴射するとあたり一面に舞って片付けが大変なようなので、キャンプとキャンピングカーの車内で使いたい筆者には合わないかな……と感じました。

2. 水系

カインズ デザイン消化器

出典:PIXTA

「水系」は、粉末消火器にはない、冷却能力を持った液体タイプです。泡タイプの消火器も、この水系に分類されます。

特徴
【メリット】
⚫︎放射時間・放射距離が長い(目安23~80秒)
⚫︎浸透性がある = 木材などの消火に有効
⚫︎高い冷却効果がある
⚫︎水系なので、後始末が楽
【デメリット】
⚫︎一瞬の消火には不向き
⚫︎粉末系よりも値段が高め
最寄りの消防署で開催されている“消火器の使用体験”で使われているのは、水タイプの消火器でした。周囲に広がらず、片付けが楽というのが筆者には大きなメリット!
また、筆者は消火器の使い方に慣れていないため、照射時間が長いのも、なんとなく安心できます。

3.「ガス系」

「ガス系」の消火器は、不活性ガス(二酸化炭素ガス)を薬剤として使用するタイプです。おもに電気火災などの特殊なシーンで使われる業務用の消火器のため、今回は省略します。

細分化すると、種類はもっとある

上記図のように、種類を細分化するとこんなにもたくさんの消火器が存在しているようです。燃焼物によって、最適な消火器が変わるんですね。

筆者的にはこれ! 「水系」が使いやすい

カインズ デザイン消化器

しっかり情報収集したことで「自分にはどのタイプがいいのか」掴めてきました。

理想でいえば、「粉末消火器」で火勢を抑え、「水系消火器」で深部を完全に消火するのがベストのよう。でも、これだと消火器初心者には敷居が高いというか、あまり現実的ではないので、アウトドア・家庭用に1本買うとしたら後始末が楽な「水系の消火器」が良さそうです。

筆者がいちばん最初にカインズでいいなと思った「デザイン消火器」は、水系消火器に分類される「強化液消火器」。

これはまさに理想的! ということで、さっそく購入してみました。

「デザイン消火器」の特長をチェック

カインズ デザイン消化器

ということで、再びカインズへ行って「デザイン消火器」を購入。詳しいスペックをチェックしてみましょう。

中身は液体

カインズ デザイン消化器

繰り返しになりますが、この消火器は、住宅用の強化液消火器(水系)です。ボンベのなかには、約1.0Lの強化液が入っています。

使える火災は、おもに4つ

カインズ デザイン消化器

「デザイン消火器」が適応する火災の種類は、天ぷら油火災、普通火災、ストーブ火災、電気火災です。

ちなみに、ガソリン火災には厳禁。なぜなら、水による消火をおこなうと火災が広がる危険性があるからです。ガソリン火災には、粉末または泡の消火器を用意しましょう。

スタイリッシュなデザイン

カインズ デザイン消化器

消火器といえば赤のイメージが強いですが、こちらの消火器は、ホワイトとブラックの2色展開

いずれもシンプルなカラーのため、自宅のインテリアを邪魔しない配色です。映え重視で揃えたアウトドアギアのなかにあっても浮きません。

カインズ デザイン消化器

むしろ、この消火器がインテリアになりそうなレベル。「これなら持っててもいいかも」と思わせてくれます。

使い方は簡単

カインズ デザイン消化器

使い方は簡単で、栓を引き抜き、ノズルを火元に向け、レバーを握るだけ。

見た目重視のものは、どうしても「実用性は大丈夫なのかな?」と筆者は思ってしまうのですが、取り扱い説明書にも書いてある通り“国家検定合格品”。国で定められた基準によって製造されているので、機能性・安全性はお墨付きです。

消火器を触ることってあまりないと思うので、いざというとき「使い方がわからない!」と焦らないよう、しっかりと手に取って読んでおきたいですね。

1 / 2ページ