お客さんにドキドキを提供するための貴重な車たち
和歌山県かつらぎ町に本拠を置くアウトドアセレクトショップ「Orange(オレンジ)」。
圧倒的な品揃えと、独自の体験を提供するお店づくりが評判を呼び、県外の支店も大阪、横浜なども年々拡大。2021年には食と体験を楽しむ日本最大級の商業リゾート「VISON(ヴィジョン)」も三重県にオープンさせました。
そんなアウトドアシーンを牽引する同ショップの代表である池田道夫さんは、自他共に認めるヴィンテージカーコレクター。
店舗の前にもその貴重な車たちが展示されており、「お客さんにドキドキを提供したい」という想いから長年かけて収集した珠玉のコレクションなんだそう。
希少な車両が全て1円でオークションスタート
これまで売り物ではなかったそれらのヴィンテージカー計13台が「BINGO SPORTS(ビンゴスポーツ)」の協力のもと、この度「ヤフオク!」で1円スタート出品することが決定したんです。
出品される車両は、60年代〜70年代のモデルを中心にアウトドアシーンにマッチする希少なレトロカーをラインナップ。Orangeが運営するYouTubeチャンネルやイベントでも度々登場するカスタムトラック2台も肩を並べます。
そんな気になる車両をここからは1台1台紹介していきましょう。
ベッドフォード CA ドーモービル
まずは先ほどの店舗画像でも登場していたイギリスで1952年から1969年にかけて製造されていた商用車「ベッドフォード CA」をベースに、馬具製造業をルーツにもつコーチビルダー「ドーモービル」がキャンピング仕様にアレンジした1台。
そのデザインはもちろんのこと、フロントウインドウが2枚に分割する初期型モデルは海外誌やカーショーでも取り上げられるなど、非常に高い稀少価値を誇ります。今回の企画でもどのような金額がつくのか注目される一台です。
ホンダ バモス
続いては、レトロ可愛いという言葉がピッタリハマる初代ホンダ「バモス」。前衛的なデザインと、可愛らしい小さなボディが魅力的な車両は現在でもカルト的な人気を誇ります。
現存する個体は少なく、そのなかでもとくに生産数の少なかったとされる上部全体を覆う幌を備えたフルホロタイプで、より希少性がアップしたモデルです。
1979 トヨタ タウンエース E-TR15G
続いては1976年に登場し、3列シートを備えた7人搭乗可能の「タウンエース」の最初期型モデル。池田さん曰く、購入した当初から一切手は加えていないという、高いオリジナル度を保つ個体です。
1987 トヨタ ランドクルーザー トループキャリア 47
近年人気がさらに高まってきているランドクルーザーの中でも24年という長きに渡り製造され続けた人気モデルである40系。そのなかでも非常に希少価値の高いことで知られる、オーストラリア専売のロングボディタイプ「トループキャリア」がこのモデル。
加えて、キャンピング仕様車によく見られるポップアップルーフや、ロングボディの迫力を強調する大型のシュノーケルも装備。ランクルマニアであれば是非とも手に入れておきたい1台です。
1963 シボレー コルヴェア グリーンブライヤー
60年代バンライフを象徴する一台として名を馳せる「シボレーコルヴェア グリーンブライアー」。
外装は購入時から備えられていたというアメリカンレーシング製14インチホイール、社外マフラーに合わせて、ボディはベージュカラーにオールペイント。これにより、ミリタリーテイストで骨太な印象に仕上がっています。
1965 フォード エコノライン ファルコン
この初代「エコノライン」は、「ファルコン」のフレームをベースに製造された60年代を代表するフルサイズバン。
アーチ状に開くアルミ製トラベルトップを搭載し、展開すると丸みを帯びたシルエットが浮かび上がり、丸目のフロントマスクと相まって、愛らしい雰囲気を与えてくれます。
1972 ダッジ エクスプローラー
ダッジのMシリーズシャーシにオーストラリアの架装メーカー「Explorer Motor Homes Corp」が制作したボディを組み合わせた格的なキャンピングカーである「ダッジエクスプローラー」。
室内は4、5人が過ごせるほどの広々とした空間が広がり、あまり手の加えられていない車体はあらゆるリノベーションの可能性が秘められています。
1973 ウィネベーゴ ブレーブ18
本場アメリカでモーターハウスを製造し続ける老舗メーカー「ウィネベーゴ」が1973年に製造したクラシックキャンパー。グレードは当時の本格派キャンパーのなかでも比較的コンパクトだった「ブレーブ18」。
内装は当時アメリカで使用されていたそのままの状態で保存されており、一度車内に足を踏み入れれば、70年代アメリカの空気感を肌で感じることができます。
1973 スポーツコーチ
全長8メートルの迫力満点なルックスはもちろん、あらゆる快適装備が備えられた、まさに“走る家”と呼ぶにふさわしい「シボレースポーツコーチ」。キャンピングカーのなかでも最大級の大きさを誇っており、6人程度まで快適に過ごすことができます。
1969 フォード エコノライン クラブワゴン
本格的なキャンプ仕様モデルとなった「フォードエコノライン」の2世代目。外装に備えられたポップアップルーフをはじめ、室内に関してもキャンピング装備が充実しており、シンク、広々としたキッチンスペース、クローゼットなど複数の収納も用意されています。
1984 AMC イーグル ワゴン
革新的なメカニズムと優れたデザインを併せ持った「AMC」代表作の1つである「イーグル」の最上位グレード、1984年式の「リミテッド」モデル。
ヴィンテージカーながら「ジープ」ブランドの4WDシステムが採用されており、悪路走破性は高く、積雪の多い地域はもちろんキャンプ、軽いレジャーにも気軽に使用できます。
1977 トヨタ トヨエース RY10-P バラクーダ
そして、残りは話題となったカスタムトラック2台。まずは池田氏の理想トラックを具現化し、お客さんからも高い人気を得る「1977 トヨタ トヨエース RY10-P バラクーダ」。
ベースの車両は商用トラックとして知られるトヨタ「トヨエース」の3代目、定員6名の「ダブルキャブ」グレード。ルーフテントが備えられており、個体の希少性もさることながら、レジャーでの実用性にも特化した車両になっています。
1973 マツダ クラフトトラック
実用本位で設計されたマツダの商用トラック「クラフト」をベースとした「1973 マツダ クラフトトラック」。外装はメタリックグリーンでオールペイントを施し、巨大なタイヤを備えて、精悍なオフロードトラック然としたスタイリングにまとめられているのが特徴。
公道を走行する際は付属する純正品のホイールに付け替えるか、別途フェンダーを装備するなど対応する必要があるが男心をくすぐるトラックを探していたという方にはうってつけの1台です。
開催期間は1月16日(月)11:00頃〜22日(日)20:00頃まで
ということで今回紹介してきましたOrangeとBINGO SPORTSによるコラボオークション。池田さんが長年かけて収集した国内外でもなかなか見ることのできない珠玉のコレクションが一堂に出品されるという貴重な機会となっています。
しかも紹介した全車両が1円スタートなうえに、ヤフオクにて誰でも気軽に参加可能。詳しい入札方法や、車両のスペックは特設サイトにてチェックできます。ぜひ2023年の幸先いいスタートとして、ロマンの詰まったクルマたちをゲットしてください。
「COLLECTIBLE CAMPING CAR AUCTION」の特設ページはこちら