ファミリー&連泊キャンパー必見の洗濯グッズはコレ!
筆者はいつも、翌日の撤収を気にせずのんびりできる、2泊3日以上の連泊キャンプが基本。
キャンプ中、シャツや肌着など直接身につける衣類や、靴下、布マスクといった小物を洗うことができれば、持っていく着替えの数を減らせるんだけどな。そう思っていました。
筆者的、洗濯グッズ「神7」たち
洗濯機や乾燥機の設備があるキャンプ場も増えてきましたが、数が少なく混雑していることも。洗濯機で洗うほどでもない分量の衣類を簡単に洗えないものか……。
そんな悩みを抱える、小さなお子さん連れのキャンパーや、連泊が中心のキャンプフリークの皆さんに朗報です! 総力を挙げて、使い勝手のいい洗濯グッズの「神7」を探してきました。
オススメの「洗う」「干す」道具
汚れを洗い落とし、乾かすための道具たち
まずは、衣類の汚れを落とす道具と、洗った衣類を乾かす道具が必要です。
神その1. 「スクラバ ウォッシュバッグ」
洗濯機でいえば、「洗濯槽」にあたる道具がこれ。
「スクラバ ウォッシュバッグ」は、ナイロン製の洗濯袋です。この中に水と洗剤を入れて、もみ洗いするという代物。
広げたサイズは54.1 ×32 cm。袋の表面には、洗濯できる衣類の容量とおよその水位、洗濯の手順がプリントされています。透明な窓から洗濯物の様子が確認できる仕様です。
袋を裏返すと、細かい凹凸が。このポツポツに衣類を擦り付けることにより、汚れが落ちる仕組み。
スクラバ ウォッシュバッグ
サイズ | 54.1×32cm |
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重量 | 136.08 g |
素材 | ナイロン |
カラー | グリーン、ブラウン、ブラック |
神その2. KUSU HANDMADE「くすのき洗濯板」
日本では1950〜60年代に電気洗濯機が普及し始めるまで、洗濯といえば手洗いが基本でした。頑固な汚れを落とすためには、たらいに水を張り、木の板の表面に筋を刻んだ「洗濯板」に衣類を擦り付けて洗っていたのです。
全自動洗濯乾燥機が当たり前になった現在でも、ちょっとした部分洗いや予洗いに、1枚あると重宝します。
KUSU HKUSU HAND くすのき 洗濯板
サイズ | 約26×12×厚さ1.5cm |
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重量 | 約181g |
素材 | 楠(九州産) |
KUSU HANDMADE くすのき洗濯板 MINI
サイズ | 約11.5×6×厚さ1.5cm |
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重量 | 約39g |
素材 | 楠(九州産) |
神その3. 無印良品「携帯用ランドリーセット」
洗濯物を干す道具も必要ですね。なるべくなら軽量コンパクトで、使いやすいものがベスト。
無印良品の「携帯用ランドリーセット」は、持ち運びに便利なケース入り。
ピンチハンガーと洗濯板のセット
ポリカーボネート製のピンチが8個付いたハンガーは、耐久性の高いステンレス製。ポリエチレン製のミニ洗濯板は柔軟性があり、旅先の小さな洗面台に沿わせても使えます。
ピンチを固定できる
ハンガーの真ん中には突起があり、使わないときはピンチを挟んでおけるので、持ち運び中にガシャガシャしません。
無印良品「携帯用ランドリーセット 」詳しくはこちら
※現在売り切れ中、店舗在庫を探すか再販売をお待ちください
神その4. Aiie「洗濯物干しロープ 2本組」
長さ約1.8mのゴムロープに、しっかりしたワイヤー製のクリップが12個付属します。
特筆すべきはクリップの間にある黒い「ストッパー」。これがあるので、洗濯物を干したとき、ハンガーがズレないんです。
調節バックル付きで便利!
さらに、ゴムロープ全体の長さを調節するバックルが装備され、テンションの微調整が可能。
Aiie 洗濯物干しロープ 2本セット
サイズ | 1.8〜3.6m |
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重量 | 1本・約183g |
素材 | ゴム、鋼線、プラスチック |
クリップ | 12個 |
神その5. AZ DORADO「3.2m 物干しロープ バッグ付き」
重量約33gの超軽量物干しロープです。収納ケース付きで、手のひらに収まってしまうほどのミニサイズ。
長さは約3.2m、ナイロン製ロープは途中から2重になっており、洗濯物を間に挟めば、ピンチなしでも風で飛ばされにくい仕様です。
AZ DORADO 3.2m 物干しロープ バッグ付き
サイズ | 約3.2m |
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重量 | 約33g |
素材 | ナイロン |
神その6. 折りたたみバケツ
洗ったり、すすいだりと、洗濯には水が必須。持ち運びしやすい折りたたみ式で、ある程度の容量のバケツがあると、キャンプ場の流しを占領せずに自サイト内でササッと洗濯を完了できます。
荷物に余裕があれば、洗濯排水用とすすぎの水用のバケツ2個体制にすると作業が楽です。
a. ネイチャーハイク「折りたたみバケツ 13L」
サイズは約28.5×28.5×高さ16.5cm、PVCとポリプロピレン製の軽量バケツです。縁がしっかりしているため、組み立てて水を入れてもグラグラせず、手洗い洗濯にピッタリ。容量は約13L。フラットにたためるので持ち運びも簡便です。
ネイチャーハイク 折りたたみバケツ 13L
サイズ | 使用時サイズ:28.5×28.5×高さ16.5cm 収納時サイズ:28×17cm |
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容量 | 13L |
重量 | 250g |
素材 | PVCネットクランピング、ポリプロピレン |
b. ケシュア「折りたたみ式キャンピングバケツ 8L」
容量は約8L、摩擦に強い強化ポリエステル素材の折りたたみバケツです。水の運搬に便利なハンドル付き、収納用の網ケースが付属します。
ケシュア 折りたたみ式キャンピングバケツ 8L
容量 | 8L |
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素材 | ポリエステル、熱可塑性ポリウレタン |
耐熱温度 | 50℃ |
自然に優しい洗剤「せっけん」
神その7. 洗濯用せっけん
キャンプ場によっては、排水の浄化設備の整っていないところも。洗濯には、生分解性の高い純せっけん分(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)が中心の洗剤を選びましょう。
a. ミヨシ石鹸「液体せっけん そよ風」
ミヨシ「液体せっけん そよ風」は、せっけん初心者さんにも使いやすい、爽やかなフローラルの香りです。
ミヨシ石鹸 液体せっけん そよ風
容量 | 1.1L |
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成分 | 純石けん分(35% 脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウム) |
綿・麻・合成繊維用 | |
弱アルカリ性 |
洗浄成分は100%せっけん
ミヨシ「そよ風 液体せっけん」の洗浄成分は、自然界の生物へのダメージが少なく、分解の早い純せっけん分。液体なので水に溶けやすく、キャンプ場で手洗いするのに便利です。
b. ミヨシ石鹸「洗たく用 New 純せっけん」
天然油脂が原料の洗濯用固形せっけんです。液体せっけんでは落ちにくい、靴下や襟、袖口などの頑固な汚れ洗いにはコレ! 汚れに直接塗り込んで、ガシガシもみ洗いすればすっきりキレイになります。
ミヨシ石鹸 洗たく用 New純せっけん
重量 | 190g |
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成分 | 純石けん分(98%脂肪酸ナトリウム) |
せっけんの洗浄力の元となる脂肪酸は、20℃を下回る冷水では溶けにくく、洗浄力が弱くなる性質があります。水の冷たい時期はぬるま湯を足すなど、水温20℃以上で洗ってみてください。
実際に「神7」を使った洗濯の流れ
「スクラバ ウォッシュバッグ」でシャツを洗う
L.L.BeanのキャンプTシャツと、ユニクロのヒートテック、計2枚を洗ってみましょう。
1. 洗濯物を「スクラバ」に入れる
キャンプTシャツとヒートテックを「スクラバ」に入れます。
2. 水を入れる
洗濯物が少量なので、「スクラバ」の水位目盛りの下の方、約3Lの水を入れます。
3. 液体洗濯せっけんを投入
水3Lに対し、適応量のせっけんを計って投入。
せっけんは小瓶に分けて持っていこう
キャンプには、数回分の液体せっけんを調味料用の小瓶に入れて持参するといいでしょう。
4. 折り返してバックルを留める
口を4〜5回折り返し、バックルを留めます。
5. ツイストバルブで空気を抜く
本体のツイストバルブを開けて余分な空気を抜き、再びしっかり締め直します。
6. ゴシゴシこすり洗い
内部の凹凸に衣類を擦り付けるようにゴシゴシし、洗浄しましょう。軽い汚れなら約30秒、しっかり洗いたいときは3分ほど洗ってください。
7. せっけん液を捨てる
洗濯が終わったらバックルを外し、せっけん液を排出します。洗濯物に残ったせっけん分を軽く絞りましょう。
自然に優しいせっけん成分ですが、排水をそのまま地面に流すのはNGです。キャンプ場の流しや洗面台などに捨てるようにしてください。
8. すすぎの水を注ぐ
洗いを終えて、ここからはすすぎの工程。すすぎ用の水を入れます。
9. バッグの上から揉む
上から押すようにして、洗濯物とすすぎ水を馴染ませてください。
10. すすぎ水を排出
すすぎの水がほぼキレイになるまで、何回か工程を繰り返しましょう。
11. 洗濯物を絞る
十分にすすいだら、水分を絞って作業終わり。10分ほどの手作業で、シャツ2枚の洗濯が完了してしまいました!
12.使用後は裏返して干す
使用後の「スクラバ」は裏返して水を切り、しっかり乾かしてからしまいましょう。
これひとつで万能!洗濯板の使い方
エコな洗濯には「洗濯板」がイイ
表面のギザギザで衣類を擦ることによって、汚れを落とす「洗濯板」。手だけで洗うよりもはるかに手早くキレイになるすぐれものです。
クスノキ製の洗濯板は濡らすと木のいい香りが漂い、気分も爽やか。
1. 洗濯物を濡らし、固形せっけんを付ける
バケツに水を汲み、洗濯物を濡らします。汚れのひどいところを中心に、洗濯せっけんをたっぷりと塗り付けましょう。
2. 洗濯板の上でもみ洗い
洗濯板の凸凹に擦り付けるようにして、洗濯物を上下にゴシゴシしてください。途中ですすぎながら汚れ落ちを確認しましょう。最後にしっかりすすいで絞ったら洗濯完了です。
3. 小さい洗濯板は小物洗いに
マスクやハンカチなどの小物は小型の洗濯板が便利です。
洗濯板の動力は全部人力。水とせっけんさえあれば洗濯でき、うるさい音も出さないので実にキャンプ向き! カビ防止のため、使い終わったら陰干しし、よく乾かしてください。
洗濯物を乾かすときはこうする
Aiie「洗濯物干しロープ」で干す
いい天気です。「スクラバ」と「洗濯板」で洗った洗濯物を干しましょう。
Aiieの「洗濯物干しロープ」を樹木の間に張りました。長さ1.8mのゴムロープは、3.6mまで伸長できます。
タオルを巻いて樹皮を保護
樹の幹を傷つけないよう、洗濯ロープとの間にタオルを巻きました。
ストッパーがいい仕事します
ロープに通されたストッパーは、好きな場所で留められます。これがあるお陰で洗濯物同士が片寄らず、風通しよく干すことができます。
しっかり挟めるクリップ
付属のクリップも強力で、洗濯物をしっかり挟めます。ストッパーがあるため、クリップの位置もズレません。
2本セットのロープなので、両方使えばかなりの量の洗濯物を干すことができます。
無印良品のハンガーで小物干し
ハンガーにはフックが2本あり、傾いたり、ぐるぐる回ったりせずに洗濯物を乾かすことができました。
細めの木やポール間には、AZ DORADO「物干しロープ」
細めの樹木に巻いたり、タープポールや2ルームテント内のポール間で使う場合は、AZ DORADO「物干しロープ」がオススメ。収納ケースに付いているフックに引っ掛けるだけで、ロープを張ることが可能。
巻き付けられる部分の長さが50cmほどなので、設置できるのは直径およそ15cm以内になります。
反対側には自在金具付き
もう一方の端には三角形の自在金具が装備され、ここでロープのテンションを調整します。
小物干しに最適
ロープはやや細め。靴下やハンカチなど、軽量な小物を干すのに適しています。
2重のロープでピンチ要らず!
2重になっているロープの間に洗濯物を挟み、プラスチック製の黒い球を寄せて留める仕組み。ピンチ不要で干せるので、荷物を少なくしたいソロキャンパーにオススメです。
キャンプ中の洗濯は人力+「神7」で!
キャンプ場で泥んこになって遊ぶ子供たち。着替えが足りなくなりそうで心配なら、洗濯グッズの神7で洗って干せば大丈夫。
自然に優しいせっけんは手肌にも優しく、電気も燃料も使わない洗濯方法はエコにも繋がります。キャンプ中の洗濯は、人力と「神7」でパパッと手早く!