Amazonでも大定番「ジュニアコンパクトバーナー」
多くのキャンプギアが出回る昨今。買ってよかったものもあれば、後悔したものもあるでしょう。
そんななか、初心者から上級者まで、多くのキャンパーに愛用されているアイテムの一つが、イワタニ「ジュニアコンパクトバーナー」。
Amazonのアウトドアランキングにも必ず上位にいるこのバーナー、持ってない人でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
今回は、多くのキャンパーから長年選ばれ続ける「ジュニアコンパクトバーナー」の魅力を語り尽くしていきます。
イワタニ ジュニアコンパクトバーナー
本体サイズ | 155(幅)×155(奥行)×127(高さ)mm |
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収納サイズ | 82(幅)×68(奥行)×109(高さ)mm |
重量 | 約274g |
最大発熱量 | 2.7kW(2300kcal/h) |
だから人気!「ジュニアコンパクトバーナー」のすごさ5連発
No.1:どこでも燃料が手に入る
シングルバーナーを選ぶ際、いかに簡単かつ安価に燃料を入手できるかは重要な要素です。
基本的にどのメーカーもバーナーに対応したガス缶を販売しており、安全面の観点から純正品を使うことが推奨されています。
その点、「ジュニアコンパクトバーナー」の燃料は大手企業イワタニのガス缶。コンビニやスーパーなど、街のあらゆるところで購入できます。
種類も普通のカセットコンロと同じCB缶。燃料が余ったら、ヒーターやランタン、卓上カセットコンロで使い切る、なんてこともできちゃいます。
ちなみに一回り小さいジュニア缶(120g)もあります。荷物を小さく軽くできますよ。
No.2:お手頃価格で初心者フレンドリー
公式価格は約5,000円。大手メーカーから販売されているアイテムで、安心感があるのにお手頃価格。これだけで欲しくなりますよね。
燃料であるCB缶はOD缶よりもコスパが良く、ランニングコストを抑えられるのも高ポイント!
✔️CB缶・OD缶の違いについては、下記記事でおさらいを!
No.3:小さい・軽い・収納簡単
安いだけではありません。本製品は専用ケースが付属したアウトドア仕様。
UL(ウルトラライト)とはいきませんが、バックパックの容量に気負わず収納できるコンパクトさです。
収納ケースのフタを外すと、内部にはある程度の余裕も。圧電点火装置のトラブル用に使い捨てライターを隙間に入れておくことができます。
バーナー本体は無駄なく折りたたみ構造で、ポケットに収めるサイズ感です。
No.4:ソロなら余裕、グループでも十分
展開したゴトクの対角線長は最大16cm。鍋底18cmまでのクッカーが乗せられ、1ℓの水を約4分で沸騰させる火力の強さです。
ソロキャンプなら十分、グループキャンプでも活躍するオールマイティなバーナーとして活躍してくれます。
さらに、内側に向かって階段上に低くなってゆく形状のゴトクは、小さなクッカーでも安定して載せられます。
大きなクッカーが載るバーナーは小さなクッカーが載せられないこともありますが、本製品なら、シェラカップでの湯沸かしもOKです。
No.5:ボタン一つで点火完了
圧電点火装置がオプションのバーナーも多いのですが、本製品は標準装備。カセットこんろと同じような感覚で取り扱えます。
CB缶を横置き接続するバーナーの点火確率は高め。「結局、ライターを使わないと点火しない」という場面はほとんどなく、一発で点火してくれます。
初心者でも簡単!使い方5ステップ
「ジュニアコンパクトバーナー」の魅力が分かってきたところで、正しい使い方を復習しましょう。初心者でも簡単ですよ。
ステップ1: ゴトクと脚を広げる
まず、4本のゴトクを1本ずつ反時計周りに270度回します。広げる順番は、上から見て反時計周りが効率的です。
最後のゴトクは先にセットしたゴトクに当たりますが、当たったゴトクをちょっと押し上げれば、そのままセットできます。
次に3本の脚のうち、2本を先に時計回りに180度回して真下に向けます。
すると残りの1本は、他の脚に当たることなく270度回せますので、回し切ればOK。残りの2本も、さらに90度ずつ回し切れば、脚のセットは完了です。
脚が正しくセットされているかどうかは、先端の接地面(小さな折れ曲がり部分)が、地面側に向いているかどうかで確認できます。
ステップ2:ガス缶を取り付ける
ガス缶を接続する前に、つまみ(火力調整ダイヤル)を全閉状態にしておきます。
この状態でないと、CB缶を接続した際に、一気にガスが漏れるので必ずチェックしましょう。
次にボンベホルダーが、正しい位置になっているかを確認します。外周のガイド(凸部)が、左斜め45度の位置にあればOK。
真上に来ている場合は、CB缶と接続できないので、左に45度の位置に止まるまであらかじめ回しておきます。
CB缶のキャップを外し水平に寝かしたら、前述のガイドとCB缶の切り込み凹部を合わせて軽く押し込み、缶を時計回りに45度回せば接続完了です。
缶が回せなかったり、ガスが漏れている場合は、すぐに缶を外し再度確認を行いましょう。
ステップ3:ボタンで点火
点火は、つまみを+方向に少し回してガスを出し、素早く黒色の圧電点火ボタンを押します。
片手でつまみ、もう片方の手で圧電点火装置のボタンを押すと、無駄なガスを使わずに点火できますよ。
火力は食材や水を入れたクッカーをゴトクに置いて、適量に調整します。火力調整範囲はそこそこに広く、トロ火での煮込み料理もOK。
鍋を乗せたままの火力調整は、煮こぼれなどによる火傷を避けるため、いったん、鍋をおろしたほうが良いのですが、やむをえない場合は、革手袋などをして行いましょう。
ステップ4.:火を消して取り外し
調理が終了したらゴトクから鍋をおろし、器具せんつまみを時計回りに目一杯回してガスを止めて火を消します。
火を消してしばらく経ち、バーナーが素手で触れるぐらいに冷めたら、接続されているCB缶の底側から見て反時計回りに45度回し、手前に引いてCB缶を外します。
ステップ5:折りたたんで収納完了
CB缶を外したら脚部から収束します。ゴトクから先に収束させようとするとうまくいきません。
脚の収束は展開時とは逆に、まず2本の脚を真下に向け、他の1本を270度回し切れば、残りの2本も干渉せずに収束できます。
ゴトクも展開時と逆の手順で収束させます。
1本ずつ時計回りに回すと、まだ展開しているゴトクに当たりますが、当たった1本を少し持ち上げて、収束させたいゴトクを通してあげればすんなり折り畳めます。
最後に、ケースに入れて収納完了。
社外品の遮熱板って必要?
魅力満点の「ジュニアコンパクトバーナー」。しかし、いざ購入しようと思ったときに迷うのが遮熱板の存在。
Amazonや楽天では本製品専用の遮熱板が数多く発売されていますが、そのすべてが社外品です。
そもそも遮熱板は必要なのでしょうか? 疑問に思ったのでメーカーに直接聞いてみました。
質問1. 「ジュニアコンパクトバーナー」に遮熱板は必要ですか?
イワタニ 取扱説明書に記載のご使用の限り、必要はありません。
製品テストで、室温30度、直径22㎝の鍋で、カセットガスオレンジ、パワーゴールド(低温時対応ボンベ)を使用したところボンベの本体温度は35度~25度でした。
ボンベが異常をきたす高温には至らず、安全性を確認しております。また、以上の理由により、当社から遮熱板を発売する予定は、現状ございません。
質問2. 輻射熱が強いスキレットや鉄板を使った場合でも遮熱板は不要ですか?
イワタニ スキレットや鉄板の場合も、取扱説明書記載の「目安として18㎝の鍋まで(鍋底16㎝以下)」のご使用であれば不要です。
なお器具の耐荷重は5㎏なので、材料含めその範囲のなかでご使用ください。
質問.3 社外品の遮熱板を使うことにどのようなリスクがありますか?
イワタニ 取扱説明書に基づく正しいご使用であれば、遮熱板は必要ありませんが、社外品の遮熱板をご使用になられても、特段の問題はないと推察されます。
ただし、実際に確認をしているわけではないので、断定はできません。
シングルバーナー、まずはここから初めてみては?
純正燃料が手軽に入手でき、使い勝手も良いイワタニ「ジュニアコンパクトバーナー」。
キャンプ初心者もベテランも、あらゆるユーザーを虜にするその魅力をたっぷりとお伝えしました。
すでに持っている方は末永く、気になっている方はぜひ一度使ってみてください!
イワタニ ジュニアコンパクトバーナー
本体サイズ | 155(幅)×155(奥行)×127(高さ)mm |
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収納サイズ | 82(幅)×68(奥行)×109(高さ)mm |
重量 | 約274g |
最大発熱量 | 2.7kW(2300kcal/h) |
【余談】実はマイナーチェンジしていた
「ジュニアコンパクトバーナー」は長年発売されているロングセラー商品。どうやら、ユーザーの声を取り入れマイナーチェンジを繰り返しているとのこと(型番も変わっている)。
余談になりますが、旧型と現行モデルを比較してみました。本製品の買い替えを検討している人の参考になれば幸いです。
コーティングと安定感の向上
まず気づいたのは、基台部分のコーティング。
旧型はアルミ地肌ですが新型ではコーティングが施され、腐食しにくくなっていました。
さらに、新型は底と地面とのクリアランスがわずかに広く設計されています。
地面との接地面を減らすことで、安定性や熱効率を向上させているようです。
これにより旧型にあった「鍋を乗せるとCB缶の底が地面から浮いてシーソー的にガタガタする問題」も解消。細かいところまで、さすがイワタニ。
バーナーヘッド強化で防風性UP
バーナーヘッドにも注目です。旧型はバーナーヘッドの周囲がほぼフラットなのに対し、新型は防風性アップのために1段高くなっています。
衝撃に弱い圧電点火装置にも、新型ではガードが新設。落下時の耐久性が上がっています。
人気商品でも自惚れず、コツコツと改良を重ねる。同製品が定番アイテムとして君臨し続ける理由はここにあるのかもしれません。
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